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添い猫  作者: 神崎信


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136/213

叶わずとも

駅前を 通り過ぎようと した時

誰か の 大きな声が 聞こえて来た

だんだんと 近付くに つれて 正体が分かった

路上ライブを している ようだ


ストリートミュージシャンの 周りには 数人の

観客らしき 人達が見えた

その 横を 何事も無かった かの ような 顔 を

して 通り過ぎていく 大勢の人々

なかには 白眼視する 人達も居た


無名 か 有名 か それだけ でも 違うし

または それが 全て だとも 言える

少し悪いなと思ったが そそくさと その場を 通り過ぎた


もう あの歌は 聞こえない 場所に 歩いてきた

彼等の目的は様々だろう と 考える

より多くの人に 自身の 歌声を 届けたい そんな思いを胸に秘めて いるのかも知れない


例えば 大勢に支持されなくても 大金を掴み取る

事が出来なかった と しても

ひとりの人に その人だけの 心の中に

彼等の 歌声が 届き 響いたら

それは とても 素晴らしい こと














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