タイトルばかり浮かぶので下書きが30を超えそう
私が一番執筆が楽しいと思うタイミングは、タイトルを考える時かもしれない。
スマホのブラウザからこのサイトに飛び、直に執筆しているのだけど、そうするとタイトルを決めてから本文を書くという手順になる。
本文は自分の好きな一場面の妄想を文字にしたところで、最初は100文字行くかどうか。
その見せ場を軸にタイトルを考えて、登場人物やストーリーに整合性を持たせて、膨らませて。
創作というよりは作業と呼べるような書き方をしている。
多分、小説の技法を学んだ人からすればバカみたいな手順に思うかもしれない。
内容もチグハグで読むに堪えないかもしれない。
それでもせっかく作家の真似事をして睡眠時間を削って文字を紡いだわけだしと、もったいない精神で公開しているわけだけだ。
しかし、公開に至るまで引くほど時間がかかってしまう。数日は当たり前、数年放置しているものもある。
ある人は連載物は完結させてから公開すべきと言うし、ある人はエタってる作品は作品ですらないと言う。
その意見を知って、「本当にすみませんでした」という気持ち。
そういった意見を知る前に連載にしてみたはいいけど、未だに見切り発進で書いているし、書いてみたい内容の匂わせみたいなこともしているので、どこから書こうかなと悩んでいるうちに実質エタッている。
かといって、駄作でも作品は思い出の詰まった宝物。
せっかく公開したものを削除する勇気もないので、検索できないよう設定して読まれないよう閉じ込めている。そのうち、拙い文章をもっと楽しめるように書き直ししたりもしたいしと理由をつけて。
それに加えて、非公開なものといえば、下書きの作品たち。
自分の中では好きなシチュエーションや、個人的にはとても高評価を頂いた作品の続編か、もしくは別視点なんかも書いてみたくて「下書き」に入っているけれど、きっとどれもそのままな気がする。
気づけばその数、30。
これは普通?少ない?多い?作家友達が居ないというか、連絡不精な私は友達を持つべきでないと自負しているので、リアルな意見は一生わからないだろう。
本文を書くことってこんなにも大変なんだっていつも思うのだから、その数はどんどん増えると他人事のように思う。
先人たちは「小説を書くにはプロットがー」とか「起承転結がー」とか言うけれど、どれもいまいち理解できなくてわけわからん。
そういった小説を書くために必要なアレコレを理解して、作品をいくつも完結あるいは何話も投稿している作家さん凄すぎである。
本来書きたかったことに戻るけれど、私はセオリーを全て無視してタイトルを書いてる時が一番ワクワクする。あんなパターンやこんなパターンともありだと見せ場を妄想する時間が私の癒やしでもある。
そして妄想を捗らせるためにウィキペディアに飛び歴史の人物や神話や宗教を検索する。
日本語では対応しきれない偉人の場合、海外ウィキペディアに飛んで翻訳機能で楽しんだり。
すると、もう楽しすぎて創作活動に帰ってこれない。
「事実は小説より奇なり」がゴロゴロしている。
正気に戻ってなろうサイトに舞い戻り、逸話や史実にパンチがある人物を参考に何か書いてみたいけど、タイトルを書いたところで終わってしまう。
わざわざ創作物を公開するよりも、ご本人登場で史実を紹介した方が面白そうだし、みんなの創作にも役に立ちそうだし。
しかし、所詮ウィキペディアで知った程度のニワカである。
黙々とリンクを載せた方が親切かもしれないと思い悩む。
そうしてタイトル製造機と化した私は、ほとんど作品を完成させることが出来ずに、さらに言えば書籍化出来そうな質の高い作品を作れず、こじんまりと文字を紡いでいる。
幸い、エッセイジャンルの方々は優しい方が多い。ポイントをつけてくれる方が多いのだ。お陰様で書いてみようという気持ちが定期的にやってくる。
愚痴や感謝はスラスラ浮かぶのに、創作物となると、てんで駄目だから仕方ないのかもしれない。
誰かが言った「経験してないことは想像できない」は、私に当てはまるのかもしれない。
もし私が誰かの転生者だったとしたら、今の私は昨日の夕飯も思い出せないのに、どうして前世を思い出せるだろう。
書けるのは、見たり読んだり体験したことばかり。書いてみたけど、似た作品が溢れかえっていて今更感が強いし、他人様の方が上出来は当たり前。
いい評価を頂いた作品は、実話そのものだったり、多少練り込んであるものばかりだし。
そうして卑屈になっているうちに、スマホの充電が底を尽きそう。
現在、深夜1時。
明日は6時半起床予定なので、睡眠不足確定。
このエッセイは、きっとこれから公開している。
きっとちょこちょこ修正するだろう。
でも事実だから書きやすかったし、ちょっとだけうまく纏められた気がする。
文字数は少ないけれど、タイトル製造機である私の貴重な1作品。
お読み下さりありがとうございました。