表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転移で、俺と僕とのほっこり溺愛スローライフ~間に挟まる・もふもふ神の言うこと聞いて珍道中~  作者: 兎森りんこ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/107

気付いた気持ち※エイシオ視点

 

 こんなに幸せな時間ってあるんだろうか。


 アユムが僕の髪を洗ってくれた。

 初めてだって言うけど、心地良くてとっても上手だ。


 アユムの初めてゲット! も嬉しい。

 ニヤニヤしてしまう。


 そして優しいアユムの指の感触が……。


 僕は冷静になるためにアユムとの会話に集中した。

 話していないと、こう……アユムを汚すような事を考えてしまいそうになる!


 あぁ、僕はいつだって冷静沈着だった。

 美人の女性に半裸で抱きつかれようが、優しく肩を抱いて離れさせ……なだめて場を収めてきた。


 なのに、今はドキドキが止まらないよ……。


 だから頭からお湯をぶっかけてもらった!

 滝行のように煩悩よ去れ!


 そしたら不意打ちに


「エイシオさんって……すごくかっこいいですよね!」


 の言葉。


 今日は感謝祭かな……?


 言われ慣れてきたはずの言葉だったのに。

 こんなに嬉しくて、照れるような恥ずかしさ。


「エ、エイシオさん? すみません俺」


「いや、ち、違うよ。嬉しくて……はは」


 僕たちは顔を見合わせ笑った。


「くしゅ」


「あ、アユム。ごめんよ僕の髪を洗わせて冷えたよね。一度お湯に入ろう」


 とりあえずはまた二人でお湯に入る。

 はぁ……お湯の中だと安心だ。


「タオル、俺が泡立てますね」


「ありがとう……」


 世界一優しくて可愛いアユム。


「身体、洗えそうですか……?」


「う、うん……だ、大丈夫」


「お手伝いする事があったら言ってくださいね」


「ありがとう」


 身体なんて洗ってもらったら……僕は……僕は……。


 あぁ、そうなんだよな。


 うん、やっぱり僕は……。


 僕は男で、アユムも男。


 わかってるけど……僕は……、


 アユムに、恋をしているんだ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ