山中異界物語

……古より「山中」に入ればそこは既に人間の世界では無いとされていた。


とある休日、普通の中学２年生 《ミヨウ》は両親・姉と共に地方の田舎にある祖父母宅に遊びに来ていた。

風の息吹く青空の下、ほのかに紅葉を迎えつつある山々と、穂がみちみちと実りしなだれる稲田に囲まれた祖父母の家…… コンクリートジャングルなどと言われる東京とは対照的な原風景だ。

そんな自然豊かな祖父母宅でゆったりと過ごしていたミヨウはとある悪夢をきっかけに姉ミオと共に裏手にある山の中へと入る。

するとそこで見つけた謎の祠のチカラによって魔法が存在する異世界 《テラデラ》へと誘われたミヨウは、その異世界テラデラで起こる様々な出来事へと巻き込まれてゆくのだった。