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ADHDを持って働くという事

*************** 注 意 !********************


 今回の話は「ADHDを持って働く」「好きな事を仕事にする」という事に対する愚痴と解決案…というより妥協案の話がメインになってきます。

 この為、言い訳くさかったり、説教くさかったりするので、不快な思いをする方もおられると思います。

 また、今回はビジネスの場における、具体的な解決方法の話ではありません。ADHDの症状改善や、テクニックを知りたい方のお役には立てません。




 人より仕事が出来ない! とか、働くことに向いてないんだ! とか、何の仕事に就けばいいんだ! 等と、悩む方々のみ、同じような愚痴や妥協案をお話ししますので、先にお進みください。




























 もう、大丈夫ですね?

 次の話に行くか、戻るならここですよ?


*************************************************







 さて、ADHDという発達障害。

 これは本当に働く事に不向きです。


 「ケアレスミスをする」「時間感覚がルーズ」「単純作業が出来ない」というADHDの特徴。

 これが特に厄介です。



 作者も幼少期から何度も苦しめられてきました。


 学生時代、テストの応用問題が全問正解しているのに、基本問題が違って点が下がったり。3回も見直ししたのに、ケアレスミスが残っていたり。計算の見直しをしたら、見直した方が間違っていたり。

 

 時間厳守と言われ続けているのに遅刻したりしてしまう。

 作者的には、「時間的、物理的に拘束される事が苦痛」です。なので、早めに準備する(拘束時間が増える)ことに謎の抵抗があります。何の得もないことは理解しているのに、そんな感情が強くて「早めの行動」が嫌いです。(手持ち無沙汰になってもスマホで時間を潰せば、別に何とも思わないんですけどね…)

 ググってもそのような記事は見かけないのですが…作者だけですかね?


 単純作業も悲惨な事になります。周囲から「こんな事も出来ないのか」って言われます。作者は昔、バイトしていた時に「お前、算数出来たのか」とか言われました。失礼な事この上ないですが、算数が出来なくても出来る筈の事が、出来なかったんですよね。彼には、私が小学生以下の能力しか持っていないようにみえたのでしょう。メモを書いてもメモを無くし、チェックシートを作ったらチェックが抜けるなど、やらかしたことを挙げればキリがありません。


 そんなADHDの社会人。

 当然、様々な苦難があります。学生時代は、人との交友関係は性格の相性だけで決まりました。それに勉強だって、得意な教科は高得点だった人も多いんじゃないでしょうか?


 それが社会人になった途端、人との交友関係は、まず人並みに仕事が出来る事が前提になります。

 理解を示してくれる人がいて、得意な事を存分に発揮して、苦手な事をフォローしてもらえば、ADHDはその辺にいる健常者以上のパワーを発揮できます。


 しかし、現実はそう甘くはありません。皆それぞれ自分の仕事があります。それに、ADHDの得意な事、苦手な事というのはとても分かりづらいんです。



 例えば、営業のお仕事。これはADHDに向いていると思いますか? 私は、どちらとも言えないと思います。

 「衝動性を発揮して、客先に積極的に顔を出せる。行動することへの抵抗が少ない」だから、向いている。とも言えます。

 「書類を無くしたり忘れたり、人の顔が覚えられなかったり、時間を守れない」だから、向いていない。とも言えます。



 じゃあ何なら向いてるんだよ! と、調べると、大学教授だの、芸術家だの。

 学生時代、色々調べましたが、ふざけんな! って気持ちでした。どうしろと。


 他にも「好きな事を仕事にすれば…」なんてものも良く見かけますね。それはその通りだと思います。ADHDがハマった時の爆発力は凄まじいものがありますからね。

 でも、好きな事ってそう簡単に見つかりますか? 作者は未だに見つかりません。


 なら、どうするのか。作者は今、自分は何が嫌いじゃないのかを調べています。なろうの投稿もそうですが、友人との雑談でポロっと出てきたもの。そういったものに、なんにでも挑戦するようにしています。

 そうすれば、好きな事かはわからなくても、嫌いでは無い事はわかりますよね? 好きな事がわからないならもう、消去法で行くしかありません。



 けど…「そんな時間ないんだよ!」とか、「多分ADHDだけど、行動出来ない」って方もおられると思います。


 まず、「時間がない」とか「金がない」

 本当に時間がないかどうかなんて、本人しか分かりません。作者もSE時代、短期で習い事を試したりしていましたが、忙しくなったり、金銭的に厳しいときは止めてました。それで良いと思います。「やれない理由」というのは必ずある筈です。

 ですが、「やらない理由」と「やれない理由」は違います。「やらない理由」=「やれない理由」ならいいですが、「やらない理由」≠「やれない理由」の時は、是非、その理由を飲み込んでみてください。挑戦した方が良い結果にはなると思います。



 次に「ADHDだけど行動出来ない」

 作者は学生時代、少し窮屈な学校に通っていました。勉強が出来なければバカにされ、決まりきったルールを守れないものはつまはじきにあう。その時期は、色んなことへの恐怖で、挑戦なんて出来ませんでした。

 そんな体験をしている作者の持論ですが、「ADHDは行動しやすい。けど、恐怖や面倒臭さを感じないわけじゃない。」と思います。新しい事に挑戦するのは、誰だって恐いし億劫です。それが無い人は、成功体験を積み上げてきている人だけです。


 作者の尊敬するADHDな先輩がいます。彼は勉強が出来たわけじゃない、才能があったわけじゃない。けど、所謂ミリオタで、趣味が高じて自衛隊に入りました。そんな彼が、「フランス外人部隊」の試験を受けると言い出しました。

 はじめに聞いた時は驚きましたね。凄い!って。

 けど、彼は私に言いました。


「挑戦したい気持ちはあるけど、日が近づくにつれて恐くなってきた。だからもう、早めに現地に行くわ。オレが受かる事と落ちる事。両方祈っといて」


 衝撃でしたね。「落ちる事も祈っといて欲しい」この言葉に、彼が感じている恐怖が詰まっていると思います。実戦で相手を殺したり、殺されたりする日常に飛び込もうとするんですからね。当然でしょう。


 後日友人にその話をしたら、「本当にやりたい事なら恐怖を感じなくない? てことはそれ、記念受験なんじゃない? 凄いとは思わないけど…」と言われました。でも、本当にやりたい事が簡単に見つかるなら、誰も苦労しません。そんな恐怖を感じながらも、挑戦した事がカッコイイと思うんです。


 挑戦出来る事はそもそも凄いことです。それが簡単に出来ないのは、寧ろ当然です。

 だから、挑戦出来ないという人は、小さな挑戦から始めてみてください。〇日に××をする。とかじゃなくて、「今日、これからランニングする。」とか、「習い事をはじめてみる」とか、これまでしたことないけど、簡単に出来そうな事。こういった事を繰り返せば、少しずつ、自分の好きな事、嫌いな事が見えてくるかと思います。



 まぁ、こうやって嫌いじゃない事を見つけたところで、生きづらさはありますけどね。

 けれど、今の環境が辛い! でも、どうやって抜け出せばいいかわからない! という人のヒントになれば幸いです。

 ※因みに、「仕事を辞める」というのは、大きな恐怖を伴う挑戦です! ですから、それが出来ない事を思いつめないでください。



 作者も偉そうな事が言える程、人生経験を積んではいません。ただ、このエッセイも作者の挑戦の一つということで、目をつぶってもらえればと思います。

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