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#3 Raid Battles/レイドバトル

ここはシズエパーク。異世界都市マチビト内の公園で子供達は仲良く遊んでいるらしく、平和な場所だ。しかし、地中から巨大モグラが現れた。そのモグラの名は「デスマン」。デスマンから発する怪獣の雄叫びとともに荒し始めた。


「くんにゃおぉぉぉ!!」

「巨大モグラだー!!」

「子供達は安全な場所に避難してください!!」


そこに現れたのは「ヴァルキリー」という女戦士をリーダーとするパーティ「アスガルド」。彼女の剣でデスマンを追い払った。


「ありがとうございます、我が女神よ!!」

「なにを言っている。まだこれからよ。」


立て続けにロゼッタマンション周辺に「アナコンダ」という大蛇が現れた。これもまた

「ごばぁぁぁぁ!!」

と怪獣の咆哮とともにマンション周辺を巻き付いた。レベッカはアンジェリアとバイロンとパメラ、カイルにサラ6人パーティで大蛇アナコンダ討伐ミッションに携わっていた。


「でかいなこの蛇。」

「このメンバーでどう戦う?」

「ここは力仕事の俺に任せろ。」


力仕事が得意なバイロンはどう戦うというのだ?と思ったら、その拳から繰り出す超パワー技「スリーパンチ」に「エキドナアッパー」でアナコンダを撃退した。


「なんだ、つまらねぇな。」


バイロンにとっては物足りない相手だった。

「いやー大したものだ。」

と誉めるカイル。レベッカは

「こういうところは私の友達に似ている。」

とモグを思い出しつつ評価した。さて空を飛ぶアンジェリアだが、チコガーデンに巨大モンスター確認。それを見た彼女は

「人食いラフレシアだよね。やばくない?」

と懸念。ガーデンはマンションのすぐそばなので、そのまま出向いた。根を張るラフレシア。どう対処するのか考えるカイルであった。


「わしが除草魔法を使う。」

「でも、枯れちゃうよ?」

「じゃあどうしろと?」

「僕に考えがある。バイロン、穴を掘って根を露にしてよ。」

「安いご用だ、俺に任せろ。」


そうと決まればと思い、すぐに作戦を実行した。周辺に穴を掘るバイロン。しかし、大きすぎてやってられないバイロン。


「効率悪いな。燃やそうか。」


カイルは炎魔法で燃やそうとするがアンジェリアは

「燃やしちゃダメでしょ!!」

とツッコミをいれた。万策つきた。もう。と思ってるうちに、アイス早苗に似た女が現れた。


「アイス早苗か?」


彼女の名は「アイリーン」。氷を多用するハンターの一人で、レベッカの友達であるアイス早苗に似ているが別人だ。アイリーンはラフレシアを一瞬で凍らせた。ラフレシアの生命力が低下し、そのまま動かなくなり枯れた。


「お主、氷魔法で葬るとは恐れ入った。」


彼女の使う氷魔法を評価するカイル。


「なにを言っている?まだミッションはこれからよ。」


アイリーンはそういい、次から次へと大型モンスターが沸き上がっていく。他のパーティも奮闘している、レベッカのパーティも負けてられない。


「一気に片付けよう。」


レベッカのサイクロンで一気に吹き飛ばし、空中はアンジェリアに、地上はバイロンに、違う世界の人といえど、いいチームワークだと思うカイルであった。アイリーンはマチビト全土に雪を降らせるための充填をしている。そのうちヴァルキリーが駆けつけてきた。剣で薙ぎ払い、ガーデン周辺のモンスターはほぼ滅した。


「あなたこんなところでなにをしている?」


アイリーンは何をしようとしているかはわからない。雪を降らせる理由はわからない。ただ、彼女なりの気まぐれだろうか?ヴァルキリーの背後にデスマンが忍び寄る。レベッカは駆けつけて、イカヅチパンチ一発で撃退。


「よそ見している場合か!!」

「言われなくてもわかってる。」


ヴァルキリーと共闘するレベッカ。次々と沸き上がるモンスターは未だ止まらず。充填90パーセントのアイリーン。彼女は何かやるみたいだ。95パーセント、96パーセント、97パーセント。


「もしやモンスターを黙らせるつもりだろうか?」


そう思っているうちに100パーセントに達した。アイリーンの放つ溜め技は雪ではなく、アイスシャワーだった。モンスターに充て凍える。モンスターは逃げていった。これにより全てのモンスターを撃退した。こうして、ヴァルキリーとアイリーンの活躍によって街は守られた。一時的に寒くなってきたものの、時間が経てば元に戻るであろう。...ペンギンが1羽。3羽、5羽、7羽、9羽、11羽。そこに現れたのは11羽ペンギンの親玉といえる「エンペラーペンギン」。何を企んでいるかはわからない。アイリーンはペンギンに話しかけてみた。


「これはエンペラーペンギン。この街に何か用?」

「心地よい場所を作ったのはおまえか?」

「でもすぐに元に戻るので。」

「我々ペンギンの国を作ってほしい。昔の国は滅びたので。」

「えー?!?作れるわけないでしょ!!」


困惑するアイリーン。それを聞いたカイルはエンペラーペンギンに問う。


「お主、何がしたいのか?」

「我々ペンギンの国を作ってほしいと言ってるところ。おまえには関係ない。」

「わしには氷魔法が扱えない。だが、手伝える範囲だけというのはどうかなって。」

「おまえの扱っている魔法とは何だ?」

「除草と炎、水くらいだが。」

「じゃあ、水魔法でどうにかせんか?」

「雨を降らせるくらいなら可能だが。」

「といってもそれは無理。諦めなよ。」

「おまえらの水と氷ならできるはず。」

「あのね、雪はな自然からできるものなので。人為的に降らせることは無理。どの手段を使ってもな。......できないものはできないんだよ!!」

「つべこべ言わないでやれぃ!!」


エンペラーはカイルとアイリーンに強引にペンギンのための国を作らせることにした。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


まずはペンギンのための国を作るために土地を探さなければならない。レベッカはエンペラーに意見した。


「ペンギンといえば南極だろう?南極と同じ地ならペンギン達にとって妥当のはず。ほら、平地とか。」

「前の我々の国は山地のある氷の国。平地だと、どう滑るのだ?」

「おや?南極に山地あったっけ?間違ってるならごめん。」


仕方ない、土地権利書の所有者を探そうと動き出すレベッカ達であった。とりあえず、ロックマウンテンへ足を踏み入れることにした。ここはロックマウンテンにある無人の土地。まずは所有者のいる小屋を探そう。割りと簡単に見つけた。これはもう未開拓そのものだから。


「どなたかいないか?」


しかし、小屋には誰もいないようだ。


「とんだ無駄足だった。」

「いないなら仕方ない。開発にかかれ。」

「許可のない開発をしてどうする?......?」


レベッカは何か気づいたようだ。これはモンスターの爪痕と所有者の引きずった痕跡。


「これはただ事じゃなさそう。」


裏口からだった。その痕跡を目印に、所有者捜索にかかることにするレベッカ達であった。雪は未だに降ってない状態。


「コンコンコンコン。」


鳴き声とともに現れたのはホッキョクギツネだった。エンペラーはじっと注目して


「見知らぬ者が我々に何のようだ?」


ホッキョクギツネはただ「コンコン。」しか話さないようだ。愛くるしい外見と声でレベッカはそう思った。


「可愛い!!」


ホッキョクギツネは「コンコン。」と答えた。もふもふもふもふ。そうしている間に、本来の目的を忘れてしまう。もふもふ、もふもふ。結局ホッキョクギツネと遊んでいた。しびれを切らしたエンペラーはカイルとアイリーンを連れて痕跡をたどるのであった。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「ケダモノとじゃれあう女なぞ知ったことか!!」


エンペラーはペンペン怒っている。


「まだか、どこまで引きずってるだろうか。」


カイルは終わりなき道に疑問を抱く。アイリーンは

「休憩しよう、ペンギンのおやっさんよ。」

と一休みを要求した。前もってアイリーン特製アイスクリームを用意していた。召し上がれと言う彼女だがエンペラーは

「我々ペンギンはニシンをはじめとする魚介類しか食べん。」

と一蹴した。


「固いことを言わずにはいっ。」


エンペラーの口を開け、アイスクリームを突っ込んだ。


「何をするっ...冷たっ。」

「お味の方はどう?」

「悪くはない。たまにはこうでなくては。」


エンペラーは彼女のアイスクリームを賛めた。休憩が終わり、引き続き痕跡をたどりにかかるのだがその前方からホッキョクグマが現れた。

「がぉぉぉぉぉ!!」

と怪獣のような声とともに獲物を引きずる気で襲いかかった。引きずったその痕跡は所有者のみならず、ホッキョクグマの足跡を含めてということになる。


「危ない!!」


カイルとアイリーンをとらえようとするホッキョクグマ。エンペラーは何か言った。


「土地権利書の所有者はどこにいる?」


しかし、ホッキョクグマは聞く耳持たず。


「がぉぉぉぉぉ!!」


じゃあその引きずった痕跡とは何のことだろうか?その爪痕の正体も。その謎めいたハプニングの全貌を知るものはいない。仕方なく氷魔法と水魔法を使い、ホッキョクグマを鎮める。そこで種明かし。爪痕と引きずった痕跡の正体はセイウチだった。えー?どう言うことだ?これも謎が深まるばかり。


「デカブツ、なぜ我々を引きずろうとした?」

「がぉぉぉぉ。」

「おまえの言語じゃわからねぇって。」


わからないでいるうちに、ホッキョクギツネとレベッカが来た。


「みんな、土地権利書の所有者が見つけたよ。」

「それって本当か?所有者は誰だ?」


衝撃の事実を彼女の口から告げた。


「所有者は、ホッキョクギツネだよ。」


エンペラー達は唖然した。


「無駄足だったってことか。」

「じゃああの爪痕と引きずった痕跡は何なの!?」

「セイウチだよ。ホッキョクグマがいなかったら、所有者はお陀仏になっていたよ。それと、侵入者を生かして帰さないように引きずって貯蔵庫に閉じ込めるのだよ。」

「紛らわしい!!」


それはそれとして、ホッキョクギツネはエンペラーに権利書を譲ろうとした。


「コンコン。」

「権利書をくれてやるかって?...だがこの現状を見てわかった。我々にこの使命は似合わない。部外者がやるべきではないだと思い知らされた。...我々の国はなく、暮らす場所もない。権利書の代わりにおまえたちとの共存を望みたいのだが。」

「コンコンコンコン。」


ホッキョクギツネはペンギンを快く受け入れてくれるうちに雪が降り始めた。


「不思議だな。雪が降ってくるのが。」


こうして、ペンギン達はホッキョクギツネとの共存を叶い、ロックマウンテン・アンタークティック共和国(Republic ofAntarctic)を建てることができた。観光も楽しみだな。...ところでセイウチはどうしたのだろうか?


「がぉぉぉぉぉ!!」


鉄格子の中だった。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


モタローは宴会の準備をしていた。料理人を雇いごちそうを作らせ、彼なりのプランを考えてた。

「何しようかな。楽しみ楽しみ。」

そのプランでどの展開が待ち受けるのかわくわくするモタローであった。次回もお楽しみ。


―――――――――――――――――――――――――――――To be continued

*ログブック更新*


Valkyrie/ヴァルキリー

性別:女性

誕生日:9月14日

身長:170cm

体重:52kg

年齢:27歳

血液型:A型

髪の色:青緑

目の色:藍

一人称:私

二人称:あなた

性格:(説明しづらいので、文章に任せる)


Aileen/アイリーン

性別:女性

誕生日:6月4日(1981年)

身長:169cm

体重:59kg

スリーサイズ:87-57-86

年齢:38歳

血液型:AB型

髪の色:水

目の色:水

一人称:あたし

二人称:あんた

性格:アイス早苗とはやや違う「姉御肌」


Empen/エンペラー

ポジション:ペンギンの親玉

性別:男性

誕生日:7月9日

体長:120cm

体重:52kg

年齢:8歳

毛の色:コウテイペンギンと同じ

目の色:コウテイペンギンと同じ

一人称:我々

二人称:おまえら

性格:威厳のある、同胞想い、皇帝らしい

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