結局鉄板か…
はじめまして。碧ノナメです。拙い所が多々ありますが良ければ読んでみてくださると嬉しいです。
まず初めに言おう。俺、佐原夏輝はモテる。まず顔が良くて、身長が高い(183cmある)。頭の回転も早く、喋りがうまい。その上気遣いもできて、仲間が困っているところを見つけるがすぐ颯爽と駆けつけ、救いの手を差し伸べる。周りからは「爽やか貴公子」などというちょっと恥ずかしい呼び名で呼ばれているが、そのくらい皆からも1目置かれる存在だ。容姿端麗、才色兼備…そのような四字熟語は俺のためにあるのではないのかと思うくらい完璧な人間なのだ。
…まあ、全てネットの中での話だが。
おい。今、やっぱりなと思ったやつ出てこいよ。何だ、なにか文句あるのか?大体よく考えてみろ、さっき俺が言ったような完璧人間…もはや人間によって良いようにプログラミングされたのでは無いかと思われる人間が実際にいたら…。俺のような冴えない男は、アニメの中で言う所の教室の端っこでエロ本読みながらぶひぃと言ってるただのモブA…いや、それどころかもはや存在すら消されかねないのだ。ああ、、なんという事だ。想像するだけでも恐ろしい。
だが、ネットの中では違う。容姿は変えたい放題、どんなにキザなことを言おうとも顔の良さだけで許してもらえる。(もっとも俺はそのような物は生を受けた時から大嫌いだから、ネットであろうと吐いたことないが…。)
何にせよ、俺はそんなネットの特色を存分に活かして、アバターの初期設定の段階でこれでもかと盛りに盛り込んだイケメン設定に加え、類まれなる話術と性格の良さ(あと、若干の課金)を武器にネト充民へと成り上がって行ったのだ!
と、まあここまで聞く限りラノベだと俺の辿る運命はこうだ。①ネットの中で出会った美少女アバと出会う。②何故かリア凸することになる。③惚れられる。
本当にため息が出る。俺はそんな小説を読む度に思ってきた。そんな事あるわけが無い、と。そもそもネットの美少女の6割はムサイおじさんだし。例え女の子でもいざ通話をしてみれば声が残念だったり。因みにリア凸はした事がない。理由は単純だ。ネットでのイケメン設定を崩したくないから。
俺だってそこら辺はちゃんと考えてるつもりだ。せっかくのイケメン貴公子を自ら崩しに行くなど、ネト充をしたいなら言語道断。幸いにも声は良い方だから通話は辛うじてしているが。それ以上の線は超えないよう日々心がけている。
…まあだから当然、俺の身にラノベ鉄板のリア凸フォーリンラブ的展開は愚か何らかのラブイベントなど起こるわけがない。
そうあの日までは思っていた。




