大切な記憶
ーーーそれは遠い、いつかの記憶
『~~~♪』
『……うん? あらら、どうしたの? そーんな嬉しそうな顔しちゃってぇ』
『えっ? そ、そうかな?』
『そうよ、鼻唄まで歌っちゃって。まぁったくあんたってばわっかりやすいんだから。……何かいいことでもあったわけ?』
『えぇっと……うん、実はそうなの』
『ふーん……それって、私には内緒な話なの?』
『うっ、うぅん、ごめんね。……でも、いつか話すよ。きっと』
『なぁによ、勿体振っちゃってまったく』
『勿体振ってるわけじゃないけど……いつか、紹介出来る日が来たらいいなって思ってさ』
『……うん? ちょっと待って、その言い方……紹介って……まさか男!?』
『えっ!? ち、違うって~。その……私の…………大切な人だよ、エルシャ』
…………会えたよ、ファルニーゼ。貴女の大切な人……大切な、妹に。生意気だけどかわいくて、一生懸命な女の子、リーシャに。
最後の最後に私達…………友達に、なれたよ。私、あの子をちゃんと守れたかな。
私も、今、そっちに行くからね。
ーーー
-神力学園での決戦、それは悪魔の侵攻により一方的に蹂躙され……学園側の抵抗もむなしく、悪魔側の勝利に終わる
しかし、残った跡地には、一部を除いて死傷者も生存者も、見当たらなかった
悪魔により跡形もなく消し飛ばされたのか、それとも……




