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殺戮部隊と弟子  作者: 水無月14
42/82

過保護な師匠

 「あーあ、ミラちゃん一人で行かせてよかったの?」

 「どうせ止めてもあいつは行くだろうから止めるだけ時間の無駄だ」

 「カナメ君は心配じゃないの?」

 「心配……? 何がだ?」

 「何がって白々しい。今のミラちゃんよりも強い気配がいくつもあるじゃない」

 「ああ、まともにやりあえば負けるだろうな」

 「それがわかってるならどうして!?」

 「過保護すぎるぞ。ちったぁ手前の弟子を信じろよ」

 「でも……」

 「あいつはお前が思ってるほどヤワじゃねえ」

 「それはそうかもだけど……」

 「はぁ~……めんどくせえ女だな。行きたきゃ勝手に行けよ。その代わり館に侵入した賊はすべてお前が責任もって狩れよ」

 「うん。でも見守るだけ……余計な手出ししたりはしないから!」

 「好きにしろ」

 「ありがとう。カナメ君のそうゆうとこ大好き」

 四条要に投げキスして風となって消えるネイロ。

 一分と待たずして半減する刺客の気配。

 正門では相も変わらず激しい戦闘が繰り広げられているようだが、四条要にとって重要なのはそこではない。

 《本命》はこの戦いをどこかで静観しているであろう敵の指揮者リーダー

 囮の連中も戦力としては申し分なかったが可能ならば頭を潰しておく方が得策。

 

 「チッ……」


 いくら探っても感知できない本命の気配。

 そのことから考えて敵はかなりの手練れ。

 生き残った殺戮部隊の中でも上位者であることは疑いの余地がなかった。


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