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殺戮部隊と弟子  作者: 水無月14
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理解できぬ者

 「おい小娘、恋人でもねーのにいつまで人の腕に抱きついてやがる」

 「なっ……違ッ! このスケベ! 変態!」

 「痛えな! なんで殴る!?」

 「あんたが最低だからよ!」

 「ホントなんなんだこのガキ……」

 自分の常識では理解できない人種。その相性は最悪以外の何者でもなかった。

 だが二人ともが心の底で少なからず思ってしまった。

 理由はどうであれコイツに助けられたのだと――……。

 「状況を説明しろ。なにがどうなってる?」

 「何を偉そうに。こっちはあんたの所為で踏んだり蹴ったりよ」

 「勝手に巻き込んどいて何言ってやがる」

 「勝手じゃないし。それよりもあんたに用があるの」

 「俺に用だと……?」

 「本当に殺戮部隊の四条要で間違いないのよね?」

 「じゃなかったら誰なんだ?」

 「確認の為に聞いてるの」

 「めんどくせえ女だな。そうだよ。俺が四条要だ。文句あっか?」

 肝心の用件の内容は四条要が考えうる限りある程度限られていた。

 ――おそらくは戦争関連。

 しかし、戦争を知る者は他にもいるはずなのになぜ自分なのか。

 僅かに抱く疑問といえばその程度だった。

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