1日目(センス)
放課後、大竹橋
ね「思いついたよ~!」
き「どうせろくなことじゃないやろ。」
ね「ゆるふわ白髪 内我城 ねだり
見た目ヤンキー 有利 きたり
踏み潰された銀杏 一文無 大福
どおぅ?これ。」
き「いやどおぅって私にきかれても・・・何それ。」
ね「ん?メンバー紹介。」
き「最後ただの悪口やん。」
ね「テヘッ♪」
き「・・・・・。」
大「ちょっとまて。」
ね「はい、福ちゃーん。」
大「その暇つぶしのごとく始まった我々3人のメンバー紹介とやらをもう一回やってみせてくれないか。」
ね「いいよー。
でぇーわ、ゴッホンッ
ゆるふわホワイト 内我城 ねだり
マイルドヤンキー 有利 きたり
べちょべちょに踏み潰されて異臭を放つ銀杏、一文無 大福。」
大『・・・さ、さっきよりひどくなってない?』
大「ス、ストップ。」
ね「はい、福ちゃん!」
大「すまないが私のとこだけでいいからもう一度いいか。ちょっと聞き取れなかったもんでな。」
ね「福ちゃんは欲しがりだなぁー。
いくよぉー
べちょべちょに踏み潰されて異臭を放つ銀杏」
大「いらなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!
そんな紹介いらないいらないいらなぁぁぁぁぁい!!!
私の紹介だけただの悪口じゃねぇーか!
踏み潰された銀杏ってナンデスカ?!
途中からさらにグレードupしやがって
どこをどうとったらそんな紹介になるんだらぁ!!」
ね「顔面と口臭。」
き・大「・・・・・。」
大「わーっはっはっは
わーっはっはっは
おまえの顔面も私の顔面とおんなじようにしてやるよ。」
き「落ち着け大福。ねだりの思うつぼや。アニ〇浜口みたいな笑い方になってもうてるし。」
ね「にこにこ」
大「止めてくれるなきたりぃぃぃ!!!
いつかこいつの口の悪さを矯正しなければと思っていたんだ!
それが今になっただけのこと、止めるな我がマイフレンドぉぉぉ!!!」
き『あぁ、これやからこの立ち位置は嫌いや。』
き「はぁ・・・。ねだり、あれ、はよ。」
ね「ほいほいほーい。」
ね「福ちゃん!はい!
大好物の「ダラダラしてんじゃねーよ」だよ。」
大「・・・・・。」
大「銀杏はダメ。せめてイチゴだ。ワタシクサクナイ。」
き「踏み潰されたイチゴも大概やろ。しかもなんでちょいちょいカタコトやねん。腹立つわ。」
ね「イチゴがかわいそうだから却下。
だから別パターンに変更しまぁーす。
ゆるふわホワイト 内我城 ねだり
マイルドヤンキー 有利 きたり
ゾウガメの足の裏みたいな顔だね 一文無 大福」
大「ただの毒づいた感想じゃねぇぇぇがぁぁぁ!!!」
き「大福、落ち着かんかい。
ねだりもゾウガメの足の裏なんかいうたんな。」
ね「えぇー、ぴったりだと思ったのに・・・。ぶつぶつ。」
き「えぇーやない。悪口言われる大福の気持ちも考えたれ。」
ね「ぶぅぅぅ。」
大「き、きたり…あんたってやつは…。」
き「ゾウガメじゃなくてコモドドラゴンの足の裏とかどうやろ。
ちょっとかっこよーなったんちゃう?」
大『ど、どこがだぁぁぁぁぁぁ!!!』
ね「なるほど!さっすがきたりぃん!
絶妙なチョイスでナイスフォロー!!フォー!」
大「どこがナイスフォローだ!!!どこが絶妙チョイスだ!!!
さっきから爬虫類の足の裏ばっかで悪口の平行線辿ったまんまじゃねぇーが!!!
お前らの私の顔の認識の仕方がおかしいだがぁぁぁ!
うがぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
き「ナイスフォローやと思ってんけどな。ねだり、もう一袋。」
ね「まったく、世話の焼ける怪獣だぜ。」
き「そんなんええねん。はよ。」
大「爬虫類足の裏シリーズは却下だ。せめて石原さ◯みの足の裏にしてくれ。」
き「足の裏はええんかい。」
ね「石原さ◯みの足の裏に失礼だから却下ねー。」
ね「ねぇというか、文句ばっか言うんだったら福ちゃんが決めたらー?別に私文句言わないし。」
大「・・・・・。
無神経にダブルピース 内我城 ねだり
無慈悲なグッドスマイル 有利 きたり
無邪気にパーラダイス 一文無 大福
三人合わせて無限実行三姉妹!!!
どうだぁぁぁ!!!!!」
ね・き「・・・・・。」
大「二人とも黙ってどうした!?あまりにも素晴らしすぎて声も出せないか!ガハハハハハ!!!」
ね「そろそろ帰ろうか。」
き「せやな。肌寒ぅなってきたしな。帰ろ。」
大「え・・・。」
き「せやけどあれはきついなぁ。中二病全開でドン引き。」
ね「うん、あれはないね〜。というか前々からあれ考えてたのかな。すぐでてきてたし。」
大「ちょ、ちょっと?」
ね「・・・むげんじっこおぉーさんしまぁーい!!!!!」
大『や、やめてくれぇぇぇぇぇ!!!!!』
き「明日大福に会ったらちゃんと謝っとけよ。」
ね「う~ん・・・。」
き「ねだり?」
ね「3人合わせて『銀杏-girls』!!!ってどうかな?
【銀杏】と【girls】の間の【-】がセンスいいでしょ?」
き「いや、それ…ただのパクり。」