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学生のノリで飲むと他の人に迷惑掛かっちゃうからほどほどにね

今回は短めです

「飲みに行くぞ」


「「「「え?」」」」



   __________




シュールな朝食が終わった後、キャバクラの案をくわしく披露する。

頼りになるのが意外な常識人のスーザンだ。さすが自称看板娘。


スーザンの説明によるとこの世界のアルコール類はビールとワインとのこと。ビールはラガーではなくエールだ。なるほど中世ヨーロッパレベルだね。

確かに手間が掛かるラガーよりもエールの方がコストも時間も合理的だが21世紀の日本にいた俺にとってはキンキンに冷えたラガーじゃないと満足出来ない。


え?未成年?うんそれはまずいよねー(棒)

お酒は二十歳から!俺との約束だぞ☆


ラガーとエールの違いは上面発酵と下面発酵の差なので、冷却技術さえあればなんとかなるのだ。冷蔵庫?んなもんねーよ。だけどこの世界にはあるでしょ、魔法ってもんが。

発酵させる前に氷魔法で瞬間冷却し、冷却保存による下面発酵でラガーを製造。そしてアイスクーラーで冷えたビールを提供出来るのだ。


それを説明するとみんな「「「「????」」」」と首を傾げた。もちろん俺も「????」だ。だが間違いない。だってアカシックレコえもんさんが言ってるし。氷魔法の存在も確認済だ。イングルジュとサリアが使えるから問題なし。


あとワインはスタンダードなあのワインである。でもこの2種類だけなんてあかんでしょ。そしてシャンパンはワインがあるので普通に作れるだろう。誰だ?ワインに炭酸水を入れればいいと思った人は?

シャンパンのあの泡は2次醗酵の産物なのだ。出来たワインに酵母と糖分を加えて醗酵させる。そしたら二酸化炭素が発生し瓶に閉じ込められる。そういう手間を掛けて作られるのでシャンパンは高いのだ。


それにウイスキーがないのには驚いた。元々はワインを蒸留させたものなのにね。


とりあえずはビール(エール、ラガー)、ワイン、シャンパン、ウイスキーの5種類でやろうと思う。


あとはサワー系もいずれは充実させたい。王都では普通に炭酸水が売ってるし、果汁とエタノールを混ぜればやれそうだね。


付け合せだがフルーツや乾きモノは市場で売ってるものに付加価値を付ければ問題なし。


スナック系だがチョコレートはさすがにハードルが高い。ジャガイモはあるのでポテチのみで我慢しよう。

と思ったらイングルジュが提案してきた。甘ったるい実があると。そのたわわに実ったやつかな?と思ったがトーリさんが怖いのでそんなこと言えません、はい。

西方の森林にある実だそうで、大きさは南天くらいで茶色の実だそうだ。噛むとサクっとした食感で口が曲がるほどの甘さらしい。


麦チョコみたいな感じか?所望するとイングルジュが取ってきてくれると言ってくれた。楽しみだ。


そして視察という名目で皆で飲みに行こうと提案したのだ。

ま、本音は懇親会なんだけどね。さっきも一悶着あったし、一緒に働くのだからしこりを残さないようにね。


お店は評判の良いところをスーザンが案内してくれた。この店は奴隷と一緒に飲んでも誰も文句を言わないフランクな店なんだと。

もうスーザン株ストップ高だよ。



   __________




まずはエールで乾杯!


癖があるけど悪くないね。味が複雑というか、おもしろい。ああ、ご当地地ビールがこんな感じかな。あれってエールだったのね。


でもやっぱり冷えていないとおいしくない。ヌルいビールなんてそれだけで罪悪だ。そうは思わんかね?


「おかわりー♪」


スーザン、ピッチ速いね。もう2杯目だ。


「はぁん・・・もう酔っちゃいました・・・」


としな垂れかかってくるイングルジュ。ウソつけ。ザルっぽい顔しやがってからに。そしてまた黒いオーラを発するトーリ。


「トーリ、これおいしいよ?」


とツマミで頼んだ鳥肉っぽいものを勧めてみる。シュラバーは強力な結界なのです。


「あ・・・あーん♪」


トーリ、おまえもう酔ってるのか?まあ見るからに強そうではないけどさ。まだ1口しか飲んでないし。これって酒乱フラグ?じゃないことを祈りたい。かわいいので切り分けてトーリの口に入れてやる。


「おいちぃ♪」


ぐはっ!なにこの破壊力。だが男だ。


「はいっ!主、私もあーんしてほしいですっ!」


チビチビ飲んでたサリアが意を決した表情でおねだりしてくる。かわいいやつめ。サリアの口にも入れてやる。うん文章だけ見てたらいやらしいね。


「~~~~~///」


両手を頬に当てて恥ずかしそうに食べるサリア。ツンデレ設定を希望していたがちょろかった。まあ、これはこれで。


「あなたたち、主様にも食べさせて差し上げないといけませんわよ。主様ぁ~あーん♪」


イングルジュが言ってきたので振り向くときゅうりのような野菜のスティックを咥えて待っていた。やりやがったなこの魔族。


まあここでうろたえては主人としての沽券が許さない。野菜スティックの端を咥える。


「カリカリカリカリカリカリカリ!ぶちゅう~~~~~」


おまえはあれか?ハムスターか!なにこの速度!しかも口に吸いついてるし!


「はぁん・・・ちゅ・・・ぺちゃ・・・んっ・・・」


こら!舌入れるな!・・・でもちょっと気持ちいいかも。・・・ん?背後に気配が?


ゴキッ!


ぐはあっ!今完全に首が180度真後ろに捻られたぞ!誰だよ!死ぬかと思ったわ!

と見たら俺の頭を両手で掴んだトーリが笑ってた。いかん、完全に目が据わってる。殺られるっ!


「ちゅ・・・ちゅ・・・んっ・・・あんっ」


ちょっと~~~誰か男の人呼んで~~~~!


「僕のファーストキスあげちゃった♪」


恥じらう乙女のトーリ。だが男だ。あとどさくさに紛れて首筋舐めるなサリア。


カチャカチャ・・・


おい!イングルジュ!ズボン下げようとすんな!それ完全にアウトだろうがっ!ズボン下げると・・・!もう戦争だろうがっ・・・!


常識人代表スーザンに助けを求めようと振り向くと・・・


「おっちゃーん!エール追加~!面倒くさいから樽ごと持ってきて~!」


完全に一人の世界で飲んだくれていた。もう目には酒しか入ってないっぽい?


この危機から脱するには・・・そうだっ!俺にはホストクラブという経験があるではないかっ!


「じゃ場も盛り上がってきたところでゲームやろうぜ!ゲーム!」











バカ・・・俺のバカ・・・


「「「「王様だ~れだ!?」」」」


「あらぁ~妾ね♪」


「「「ギリッ・・・!!」」」


なんで王様ゲームなんて選んじまったんだろ・・・

和気藹々なんてもんじゃないよ、これ。4人とも捕食者の目してますもん。


「そしたらぁ~3番が王様の椅子になってね!」


そしてまたピンポイントで俺になるんだよね・・・絶対にこれ魔法使ってるだろ・・・


俺の膝の上に嬉々として跨るイングルジュ。


「あんっ♪」


こら、腰振るな!やばいっていろいろとこれやばいって!


「あっ・・・もう少しで・・・はぁん・・・」


「「「はいしゅ~りょ~!!」」


「ちっ・・・もうちょっとだったのに・・・」


はぁ・・・はぁ・・・これやばいわーマジでやばいわー

スーザンからは口移しで食べさせる命令を受けて口の中を舌で蹂躙されるし、

トーリからは両方の耳を舐めさせられるし、

サリアからはおっぱいビンタされた。でもこれは気持ちよかった。トーリにはナイショだぞっ☆




もうこいつらとは絶対に飲みになんて行くもんかっ!




   __________




神界side...



「私らも王様ゲームやろうぜっ!」


「だがことわるっ」


「即答!?」


「王様ゲームより~神様ゲームしましょうよ~」


「いいわね!それ!」


「「「神様だ~れだっ!?」」」


「むっ・・・俺だな」


「ではウリ!張り切ってどうぞ~!」


「ガブリエル・・・わしのメガネはどこに行ったかのぉメガネメガネ・・・」


「「きゃはははは!似てる似てる!」」




「なあ、ガブリエル、わし泣いていいよね・・・?」


「知らんがな」



神界side out....

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