えっちなのはいけないと思います!
そろそろ話を動かしたい・・・と思います
買い物はトーリに案内してもらうことにした。だってまだ街のこと全然わかんないし。案内してもらってるはずなんだが・・・ああ、すまん、トーリって小柄だから歩くのが遅いんだ。
俺も身長は170㎝しかないからそんなに大きくはない。だがトーリは160㎝もなさそうだ。並んで歩いていても油断するとトーリがはるか後ろ・・・ってことになってしまう。
「ああ、悪い、歩くの速いか?」
「ん・・・あっ・・・はぁ・・・はぁ・・・だい・・・じょ・・・ぶ・・・あんっ・・・」
一生懸命追いつこうと歩いてるのだろう。顔を真っ赤にしてトーリが答える。なんかエロいことになってる。周囲の婦女子(腐女子?)が数人鼻血を出してる。もうやだこの帝都。腐女子と言えばあのバカ天使が何も言ってこないな?まあ快適だ。
(ミカちゃんならウリちゃんに捕まって仕事させられてるよ~)
おわっ!ラファエルさん、いきなり話しかけないでください!びっくりします。それにしてもウリエルさん有能。このまま縛り付けておいてほしいです。
「ユージさん着きました!」
見ると髑髏の看板。ショーウインドウのディスプレイにはヒャッハーな服。
「この店って男らしい服売ってるんですよ!僕もこういうの着たいなぁ」
目をキラキラと輝かせてトーリがしゃべる。うん、この子も少しずれてる。
気持ちはわからなくもないけどさ。俺も童顔ってよく言われてたから背伸びするために大人っぽい服をよく着てたし。でも・・・これはないわー
「あー・・・トーリごめん。もう少しカジュアルな服がいいなー、俺ってモヒカンとかやらないし」
「かじゅ・・・?もひ・・・?よくわかりませんが気に入らないってことですよね・・・僕のことも・・・クスン」
なぜにそうなる?ああもう目をうるうるさせて上目使いは反則だって!すごい罪悪感だから!
「いやいやいやいや!違うって!そうじゃないって!普段着るような服がほしいからこれは少し違うんじゃないかと思っただけだって!それに俺はトーリのこと好きだし!」
うん、間違ってない。はず。トーリのことは好きだよ?友達として。だって初めての男友達だし。
「ユージさん、大胆すぎます・・・ふわぁ・・・僕、男の子だよぉ」
頬を染めてトーリがもじもじする。いや、そういう意味でもないし。かわいいけど。変な気になっちゃうけど。だが男だ。
とにかくなにかがやばい方向に向かっているのは確かだ。
「でもわかりました!ユージさんの気に入る服屋さんを探しましょう!フンス」
わかってくれたようだ。一抹の不安を感じるが。
次に案内してくれた服屋はまともっていうか普通で安心した。日本にいた頃よく着ていたレザージャケットとレザージーンズを黒で揃える。黒っていいよね、コーディネイトを考えなくてもそこそこ合っちゃうから。
そう言うと必ず悠理さんが「イケメンは何を着ても似合っちゃうからいいよな、イケメン爆発しろ!」って言ってたな。あんたにだけは言われたくないよ。はっきり言って悠理さんは絶世の美男子って言っても過言ではないと思う。長身に整った顔立ち、性格もいいしなにより周囲を明るくしてくれる。
テレビとかいう箱の中で歌ったり踊ったりしてる連中なんかよりもっとかっこいいと思う。
あ、そうそう、念のためにもっかい言っておくけど俺はノンケだからね?
「どうかな?」
トーリに感想を求めてみた。
「いいっ!すごくいいよ!ユージさん!かっこいい!」
大絶賛だった。悪い気はしないね。ついでに替えの服と下着も数着買った。銀貨1枚。安いね。
歩いて喉が渇いたので飲み物を求めて歩いてたら昨日入った食堂が目に入る。ワインは微妙だったけど食い物はうまかったな。あそこで少し休憩しよう。
「いらっしゃいませ~ってあーっ!」
しまった、スーザンだ。昨日煙に巻くの一苦労だったんだよな。
「誰!?そのかわいい子!私っていうモノがありながら!昨日のアツイひとときはウソだったの!?」
なんだよアツイひとときって。確かにスーザンを丸め込むのにアツくなったけどさ。
「ユージさん、なにこの泥棒猫?駆除しちゃっていいの・・・?」
トーリの背後のドス黒いオーラが見える。怖いんですけど・・・あのトーリさん?
「待てよ!スーザン、トーリは男だ!トーリ、この子とは別にやましいことなんてしていないって!」
俺必死。周囲からイケメン爆発しろよって声が聞こえる。俺、そんなイケメンじゃないよね?
「男なんかに走っちゃダメ!私が女の良さを教えてあげるから!あげるから今すぐ2階にいこっ?」
「ユージさんどいて!そいつを殺せないっ!」
(もう3Pでいいんじゃないかな?)
だからおまえら落ち着けって!あとウリエルさんー堕天使が仕事さぼってますよー連行してくださいー
(あ!雄二くん卑怯者!いたっ!耳引っ張らないでうーりーえーるーやーめーてー!!)
うむ、悪は滅びた。あととりあえずおまえら落ち着け。
「ほらスーザン、おまえは仕事しろ。とりあえずフレッシュジュース2つな、話ならあとで聞いてやるから。トーリも座れよ。他の客の迷惑になるだろ」
少し不機嫌そうな演技をしたら2人とも引いてくれたようだ。ふう・・・疲れた・・・あとトーリ、これくらいで涙目になるな。罪悪感が半端ないから。
出てきたジュースを飲みながらホールを見渡す。結構繁盛してるな。ごつい防具を装備してる連中がいる。あれが冒険者か。うん、ファンタジーだね。
あとスーザン、「はいわ・た・しのラブジュース♪」って言いながらジュースを持ってくるな。おかしなもの入ってそうで不安になるだろ。
でもマジマジと見るとスーザンは確かにかわいい部類に入ると思う。胸もまあまあ大きい。注文を受けて振り返るとたゆんってなる。
「もぉ・・・ユージさん!あんなの見てもおもしろくないですよ!」プンスカ
ほっぺをぷくっと膨らませてトーリが拗ねる。かわいい。だが男だ。
「ところでトーリ、聞きたいことがあるんだが?」
「なんでも聞いてっ!僕、ユージさんの役に立ちたいんだ!」
「わたしに聞いてもいいのよ?」
「泥棒猫は仕事してなよっ!」
「残念でした~休憩中でーす」
「むー!」
ほら、おまえらケンカするな。スーザンもとりあえず座れよ。
ここで俺は思案していたことを2人に相談することにした。裏社会の帝王って言えばいろんな情報掴んでるだろ?そういう情報って酒場ってのがお約束だと思うんだ。ほら人間って酒が入ると本音が出るし、VIPルームとか作っちゃえば裏取引とかもやっちゃえそうだし。
ホストクラブにいたときもそれに近いものがあった。政財界の奥様方が「あなただけに教えてあげる」って言いながらいろんなどうでもいいことを教えてくれた。まあ、そのときの俺にとっては本当にどうでもいいことだったけど。
日本にいたときは異世界モノのラノベ読みながらこういうことを想像してニヤニヤしてたけどここではそれがやれそうだし。ちなみにニヤニヤしてたら悠理さんに気持ち悪いって言われた。
「俺の実家って街の酒場やってたんだよ、だから俺も帝都で酒場やろうと思ってさ。ここの酒場ってどんな感じなのか教えてほしい」
「こんな感じよ」
とスーザン。ああ、食堂だと思ってたここって酒場だったんだ。昼は食堂、夜は酒場ってことね。
「他のところも全部こんな感じ?変わった酒場とかないの?」
「まあこんな感じね。ああ、お金持ちの人は娼館貸切ったりはしてるけどあれは酒場じゃないものね」
なるほどねーキャバクラっぽいものもないのか。少し豪華なソファーっぽいものを用意してBOXを作って客の隣に座らせるだけでもかなりいけそうだ。
問題は人集めかな?スーザンは特別変だけど(魅惑使っちゃったし)印象としてこの世界の女性は割と貞操観念が高そうだし。
「女の人はどこで飲んでるの?」
「女性はほとんど飲みになんて出ないわよ?庶民はそんなことしないし、貴婦人方は社交界くらいじゃないかしら?酒場に顔を出すのは女冒険者くらいね」
ホストは難しそうだな。いきなり出店しても非常識な店として誰も近寄らなさそうだ。下地があれば・・・
まずはスナックかキャバクラ、もしくは風俗から始めて少しずつ裾野を広げていくほうが現実的だな。
「なになに?ユージさん酒場やっちゃうの?んじゃ私もそっちに行っちゃいまーす!」
軽いなスーザン。奥で店主が睨んでるぞ?
「いや、やるとしたら普通の酒場じゃないんだ。今は配膳がメインだろ?俺がやろうとしてるのは接客がメインの酒場なんだ」
「どういうこと?一応、私って看板娘だから接客もこなしてるわよ?」
うん、この世界の酒場と一線を画するからな。やろうとしてるのは準風俗または風俗だし、生娘にはきついでしょ。
「普通の酒場と違って相場より高いお金を払ってもらう代わりに女性が隣に座ってお話しをするんだ。スーザンも知っての通り、男って酒が入るといやらしくなるだろ?軽いボディタッチくらいで目くじら立てるようだとやっていけないような店なんだよ」
「ふーん・・・軽いのくらいなら別にいいけど?いつも『スーザンちゃんかわいいねっ!』っておしり触られちゃってるし。もちろんトレイで殴るけど、ああそうそう、ユージさんにならナマで触らせてあげちゃうわ♪」
案外いけそうか?あとトイレで殴るに見えた人は病院行ったほうがいいぞ?眼科じゃなく精神科な。あとスーザンはエロトーク自重しろ。
「殴るのはご法度な。もちろん度が過ぎた客は反則金もらった上でたたき出して出入り禁止にするけどな」
「それならいいけど、用心棒とか雇うと結構かかるわよ?」
「こう見えて俺もそこそこ腕っぷしには自信あるしそこは大丈夫かな、問題は人集めだ」
そうです!ユージさんは強いんです!フンスとなぜかトーリが威張ってる。かわいいからいいけど。
「どれくらい女の子集めるの?」
「まずは最低10人くらいかな」
「1つの店で10人の女の子!?そんな酒場聞いたことないわよ!あと話を聞いてると生娘じゃ無理ね。トラブルになって悪評立っちゃうわよ?」
「ふむ・・・やはりそこがネックか・・・」
「性奴隷を買えば解決するけど・・・高いわよ?」
そういや奴隷市があったな。うむ、金はあるぞ。
「いくらくらいだ?」
「種族や器量によるわね。獣人だったら金貨1枚~5枚。人間だったら金貨1枚から上限なし、魔族とか妖精族みたいなレアな種族は金貨1000枚超えるのもいるわね」
「やたら差があるな」
「そりゃあね。スラムに住んでた名無し子と亡国の姫君だと価値が全然違うわよ」
なるほどね。そりゃそうだ。そういやトーリが静かだな。見ると下を向いて半べそかいてる。どうした?
「ユージさん、僕は男の子だからお店手伝えないね・・・僕っていらない子・・・?」
ああ、それでいじけてたのか、かわいい。
「ホールでの配膳もあるし、受付もあるよ。あとは俺の相談役になってくれたらうれしいな」
パアッと笑顔になるトーリ。うんうんかわいいかわいい。だが男だ。
「僕、がんばる!なんでもするよ!」
ふっふっふ・・・トーリにはホストクラブをやることになった暁にはがんばってもらわないといけないのだよ・・・絶対にこいつはNO2にはなれるだろうし。NO1はもちろんこの俺な。だって魅惑持ちだし。卑怯?なんとでも言え、フゥーハッハッハッハアアア
__________
宿に戻って風呂に入りながら思案する。風呂に入って考えるのは日本にいた頃からの癖だな。だって他にやることないし。
箱は売り出してる貴族の元屋敷か商館を改装すればいいだろう。キャストは奴隷市で集めよう。スーザンはもし本当に来たらマネージャーでもやってもらおうかな。
しばらくはトーリと俺で裏方をやることになるだろうし。さて、問題は・・・何をやるかだ。キャバクラか、ソー○ランドか。
困ったときの天使頼み。ちょっとアンケート取ってみよう。はーいちゅ~もく~
1 名前:以下、人間がお送りします ID:Yuji2skkbr
ちょっと商売やることになった、おまいら聞いてくれ
2 名前:以下、天使がお送りします ID:Mika15el1O
うほっ!ktkr!ばっちこーい!
3 名前:以下、天使がお送りします ID:Uri00elr5O
楽しそうじゃん、なになに?
4 名前:以下、天使がお送りします ID:Gabgab110O
つまらんことなら天罰喰らわすぞ?
5 名前:以下、天使がお送りします ID:lafael5agO
おもしろそうです~なんですか~?
6 名前:以下、天使がお送りします ID:Yuji2skkbr
異世界でやるのならキャバクラか石鹸の国かどっちがいいと思う?
7 名前:以下、天使がお送りします ID:Gabgab110O
ふんっ・・・低俗だな。つきあいきれん ノシ
8 名前:以下、天使がお送りします ID:Mika15el1O
>>7
堅物乙!ばーかばーか!
9 名前:以下、天使がお送りします ID:Gabgab110O
>8
泣かすぞ?
10 名前:以下、天使がお送りします ID:Mika15el1O
>>9
安価さえ満足に付けられない無能は1億年ROMってろ!
私は石鹸大陸に1票!店開いたら>>1にマットしてもらっちゃうわ!ハアハア
11 名前:以下、人間がお送りします ID:Yuji2skkbr
>>10
だがことわる
12 名前:以下、天使がお送りします ID:Uri00elr5O
>>10
死ね、氏ねじゃなくて死ね
俺はキャバかな?おもしろそーじゃん!YOUやっちゃいなYO!
13 名前:以下、天使がお送りします ID:lafael5agO
>>10
ほんとに自重してくださいね~気持ち悪いから~
私もキャバクラですかね~女性は癒しなんですよ~
14 名前:以下、人間がお送りします ID:Yuji2skkbr
キャバ2票、石鹸1票、棄権1票でキャバってことでおk?
15 名前:以下、神がお送りします ID:Ohmygod666O
石鹸じゃ!石鹸に決まっておろうがっ!
完成したら儂をVIP待遇で頼む!
16 名前:以下、天使がお送りします ID:lafael5agO
>>15
やだわぁ~おじいちゃん~ご飯はさっき食べたでしょ~?
17 名前:以下、神がお送りします ID:Ohmygod666O
ファッ!!
そういうわけでキャバクラに決定しました。
ガブリエルさんは堅物なのね。使いどころ気を付けないとやばそう。
ウリエルさんはノリがいいねー。いい兄貴って感じ?
あと神(笑)と天軍の長(笑)はマジで自重しろ。
明日は物件探しと奴隷市を見てくるか。
誤字脱字、表現の不備、わかりにくいとかあれば教えてもらえればうれしいです。