表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/9

食べ物って腐りかけが一番おいしいって言うよね

友達っていいよね!

久々にゆっくり休んだ気がする。そりゃそうだな、食うや食わずの生活をしてたんだからな。ぐー。腹減ったな、朝飯食いに行くか。


出てきた朝食はテンプレ通りのアメリカンブレックファースト。日本人だから米食いてーなー。ま、慣れてきたら探してみよう。運が良ければ今日にでも見つかるだろ。まずは買い出しだ!


必要なものをメモっておかないとな。悠理さんにもメモは大事だぞって言われてたし。着替えは必須だろ。あと何いるかな?武器や防具は必要になった買おう。ホテル暮らしだから日用品はまだいらないな。高級ホテルだからアメニティもセットされてるし。着替え買ったら適当にぶらついてみよう。何かほしいものが出てくるかもしれん。


、、、てなわけで市場に到着。

活気あるねー。でも服屋さんが見つからない。来るとこ間違えたか?素直に昨日見つけた服屋さんに行っておけばよかった。ま、時間は十分にあるからいいけどさ。


「なんだとごるぁ!!」


なんだ?ケンカか?日本人は野次馬が好きだからねーどれどれ?


「だから謝ってるじゃないですか!やめてください!」


見るとガタイの良い男3人にほっそりとした女の子がからまれてる。


栗色のショートヘアーに細見の体、胸当てしてるから大きさはわからないけどちっぱいっぽいな。顔つきは凛々しいと言っていいと思う。まあかわいい。


「謝って済むと思ってんじゃねーよ、そっちがぶつかってきたのを許してやった上に一緒に酒でもどうだ?って言ってやってんだ!」


「嫌です!ぶつかったのは謝りますけどお酒はお断りします!」


「クソが!裸にひん剥いてやろうか!?」


うん、さすがに気分悪くなってきた。ところで俺ってどんだけ強いか知らないんだよね。勇者や魔王より強いってミカエルが言ってたからこいつらくらいは多分勝てるだろ。


そうだ、アカシックレコードに聞いてみよう、俺1人であいつらに勝てる?


(是。主の握力で軽く握っただけであの男の頭部はトマトにように潰れます)


俺って人外なのね。さすがにそれは怖いし何より汚そうだ。手加減を覚える必要もあるし練習台になってもらおう。死なせないように気を付けないと・・・

一応、敵と誤認されるのも嫌だから魅惑を解放しておこう、これであの子が従順になってくれると思うし。


「そこのお嬢さん、お困りのようですね」


「うるさい!僕を女子供扱いするな!」


あれ?なんで俺怒られてんの?魅惑解放してるよね?でも僕っ娘かあ・・・アリです!


「まあまあそんなツンケンしなさんな。ここはおにーさんに任せておきなさい」


「・・・っ!」


なんで睨むの?はあ・・・あのポンコツ天使不良スキルを掴ませやがったな。とことん使えねー奴。


「なんだぁ?おまえ。関係ねえ奴はすっこんでろ!」


うん、テンプレだね。しかもそのセリフって負けフラグだぞ?


「関係はないけど、おまえら目障りで耳障りだし。うざいから消えてどうぞ。はい解散解散」


「舐めやがって・・・ぶっ殺す!」


大男が殴りかかってきたけどこっちは天下のアカシックレコードさんのお墨付き。余裕だね。


こいつら俺が弱いと思ってんの?言っとくけど前世から武術については一家言あるんだよ。陸奥なんちゃら流を漫画で免許皆伝してんだ。ほら、ラノベじゃ通信教育の空手習ってた転生者って大体強いじゃん?


とか考えていたら大男の拳が目の前まで来てる、おっとあぶねえ。


紙一重で避けて腕を掴んで極める。あれなんだっけ?あの技。ああ、そうそう、いなずまって技やってみよう。


極めた腕を肩に乗せて柔道の一本背負いの要領でうりゃ!電の本気を見るのですっ!


ブチッ


ん?なんか嫌な音がしたけど筋でも切れたか?ま、いっか。あとは頭から地面に落ちてくるのを途中でその頭を蹴る・・・あれ?落ちてこない。


ふと相手を見ると・・・


「うぎゃああああああああああああ!」


あ、腕もげてる。きもっ!じゃない、やべっ!周囲もパニックになってみんな逃げ惑ってるよ!


どうしよう?困ったときの天使様!ヘルプミー!!


(お困りですね~雄二くん~)


おや、バカ天使じゃないっぽい?どちら様?


(ラファエルです~はじめましてですね~)


ああ、これはこれはご丁寧に・・・じゃないですよ!ラファエルさん!俺、あの人の腕もいじゃったよ!なんとかして!


(りょ~かいです~『神の癒し手!』)


うわっまぶしっ!咄嗟に目を閉じ、光が収まって目をあけると腕が何事もなくくっついてた。おお!すげー!ラファエルさんマジリスペクトっす!あのバカ天使と一味違うっす!


(お褒めに預かり嬉しいです~また困ったことがあれば呼んでくださいね~)


ミカエルとは同じ天使と思えないほどの有能さ。天軍の長(笑)プーックスクスクス

おっと、周囲があっけにとられてるな。口先で丸め込んで逃げよう。


「ふんっ見たか、俺の幻術を。ご希望とあらばもっと恐ろしいものを見せるが?」


「うぅ・・・うわああああああああああ!」


うん、これで誤魔化せたよね?よかったよかった。


ピロリン♪(陸奥なんちゃら流免許皆伝しました)

うむ、よろしい。一子相伝にしよう。


僕っ娘がこっちを見ている。何か言いたそうな顔をしてるな。お礼の言葉か?


「幻術って・・・血溜まりが出来てますけど・・・?」


ラファエルぅぅぅぅぅぅぅ!ツメが甘いぞ!


「そ・・・そんなことより大丈夫ですか?お嬢さん?」


「くっ・・・」


真っ赤な顔をして上目でこっちを睨んでくる。なんでそんなに怒ってるんだ?かわいいけど。


「僕は男ですっ!」


え?マジで?僕っ娘じゃなくて男の娘だった。



   __________




とにかく謝り倒してたら男の娘は笑って許してくれ、お礼として昼食をごちそうしてくれることになった。


「助けてくれてありがとうございました、僕はトーリといいます」


「俺はユージ。そんな大したことしてないからお礼なんていいのに」


「いえっ!お兄さんかっこよかったです・・・」


頬を染めながらトーリがお礼を言う。あれ?もしかして魅惑発動しちゃってんの?なんかよくわかんねえな。なんか危ない感じなので止めておこう。スキルロック魅惑!


「僕って昔から女の子と間違えられるのです・・・それが嫌で男らしくなろうと思って帝都まで冒険者志望で上京しました」


ああ、なるほど。だからお嬢さんって言ったらおこだったのね。


「でもあの啖呵は凛々しかったぜ」


一応褒めてご機嫌取っておこう。いや、俺にそのケはないから。ノーマルだから。ノンケだから。


「いえ・・・お兄さんの方がかっこよくて・・・あの・・・あれ?僕なに言っちゃってんだろ?恥ずかしい・・・」


なにこのかわいい生き物。飼っていい?しかも魅惑をロックしたのに好感度アップが止まらない。


(ふぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!)


うわっびっくりした!なんだよバカ天使!


(雄二くん!今です押し倒すのです!あなたの欲望をこの男の娘に吐き出しなさい!)


この大天使は出来損ないだ。とても腐ってるよ。


(ホモが嫌いな女の子(大天使)なんていませんっ)


ああもうなんかしょうがねえなあ!うっとおしい!


「あの・・・?ユージさん?」


脳内のバカ天使に悪戦苦闘してる俺を不思議そうに小首をかしげて見るトーリ。やべえ・・・バカ天使の思うつぼだ・・・かわええ・・・


「1つお願い・・・いいですか?」


「ん?なんだ?」


「僕を舎弟にしてくださいっ!」


真っ赤な顔で意を決してトーリが叫ぶ。


(きたわぁ!雄二くん攻め!トーリちゃん受けとかうはあああああああ!!!!ブーッ)


鼻血出してぶっ倒れた天軍の長(笑)を無視して俺はトーリに伝える。


「ばーか、おことわりだね」


「・・・そうですか・・・そうですよね・・・僕なんかユージさんの舎弟って図々しいですよね・・・」


「ちげーよ、そういうことじゃなくてさ」


「・・・?」


また小首をかしげる。かわいい。じゃなくて、答えは決まってるのだ。


「舎弟じゃなくて俺たち仲間だろ?」


「!!」


パアッと明るい表情に変わるトーリ。んで俺も仲間が出来てうれしい。今ならアイキャンフライ出来そうだ。Canと出来そうなんて頭わる~。頭が頭痛みたいな?でもうれしい。


「トーリよろしくな」


「はい!こちらこそ!」





俺に初めて仲間が出来ました。やったぜ。


仲間と食べる昼食は今までで一番おいしかった。




   __________




神界side...


「いやぁ、眼福眼福!いいもの見せてもらったわ!」


「ミカちゃんってほんと腐ってますね~」


「ラファったらそんなに褒めないでよー恥ずかしいじゃないのっ」


「褒めてないんですけど~」


「あー雄二くん鬼畜攻め、トーリちゃんヘタレ受けでご飯3杯はいけるわ!おいウリ!ご飯持ってこい!なんちってwww」


「そんなこと言ってたら怒られちゃいますよ~」


「いーのいーの!あいつガブと一緒に地球の視察でいないから!」



「誰がいないって・・・?」



「え?」

「え?」


「ああ・・・ウリいたの・・・ね・・・」


「ああ、さっき戻った。おまえに仕事があるからすぐに神の間に来い」


「嫌あああああだあああああああ!もっと雄二くんを盗視するうううううう!」


「ええいっ!ゆーじが穢れる!さっさと来い!!」


「はぁ~あの2人にも困ったものです~」



神界side out...

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ