帝都入城 ~魅惑の心は母心。押せばハーレムの泉湧く~
ホストはまだやれませんね。もうちょっと後になります。
ふと目が覚めると目の前に大きな城壁があった。ああ、そうか。異世界に飛ばされたんだな。転生って言ってたけどこのままの姿で飛ばしてくれたのか。その方が都合いいしミカエルさんマジ有能。
(でしょ?でしょ?ミカエルちゃん気が利いてる~☆)
うわっ!びっくりした!急に脳内でしゃべんな!おバカ天使!
(ぶ~そんな言い方ひどいな、ぷんぷんっ!せっかくチュートリアルに来てあげたのにぃ!)
はいはいありがとさんね。んでここどこ?
(この国は大陸最大の国でロムルよ。そしてここが帝都ロム)
へーさすがは最大の国の帝都だ。城壁がスカイツリーくらいあるわ
(ないわよ!どんだけ敵を防ごうってのよ!とりあえず城門をくぐりましょ。ポケットに国民証入れておいたわ。それ出せばおkだから)
おkとか言うな。んじゃとりあえず入らせてもらいますかね。城門の守衛が2人、奥は詰所で50人くらいいるな。さすがに警戒は厳重っぽいね。
「身分証を拝見します」
「はい、これでいいですか?」
丁寧だな、他のラノベでは結構偉そうに上から目線なんだけど。
「結構です、用件を伺ってもいいですか?」
「田舎から出てきて帝都で職を探そうと思いまして・・・四男なので家にはちょっと・・・居辛くて」
「それはご苦労されましたね。良い仕事が見つかるといいですね」
「ありがとうございます」
うん、いい人だ。おバカ天使と大違いだ。
(うっさいうっさい!ふんだっ!)
とりあえず職の前に住処だね。すぐに見つかりそうにないし宿を探すか。そういや所持金は・・・?
(腰に皮袋があるでしょ?そこに入ってるわ。出す金額を念じれば出てくるようにしてあるの)
へー便利だな、やるじゃん。ところでここの経済というか物価というか貨幣とかどうなってんの?
(とりあえず金貨1兆枚入れておいたから好きにしていいわよ、足りなければまた請求してくれてもいいけど国の3つや4つは買えるくらいだから足りないってことはないと思うわよ。貨幣は3種類で銅貨に銀貨に金貨ね。銅貨100枚=銀貨1枚、銀貨100枚=金貨1枚。銅貨1枚100円くらいだと思ってもらえればいいかな)
さすがにいきなり国買っちゃまずいだろ・・・それにしてもほんとにいいのか?一気に金貨を流通させたらインフレにならないか?使い所が難しいかもね。
(んじゃあとはがんばってね、困ったことがあれば念じてくれればすぐに来るからさっ、4大天使全部呼び出せるけどミカエルちゃんご指名でよろしくねん♪)
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街を歩いているといろんなお店があってそれだけで楽しい。飲食店や洋服店、武器屋や防具屋もあるな。おっとあれは・・・娼館か。さすがにホストクラブはないか。
ふむ・・・ホストクラブね・・・ふむ・・・とりあえず腹減ったな。何か食うか。
「いらっしゃいませー」
かわいらしいウェイトレスさんが近寄ってくる。
「おひとりですかぁ?こちらのお席どうぞ~」
「ああ、ありがとう、かわいいお嬢さん」
「そんなかわいいなんて・・・ご注文はどうしましょう?(ポッ)」
「お任せでお願いします」
「はいっ!少しお待ちください(キャー)」
なんかあの子顔が赤いな。どうしたんだ?
ピロリン♪
なにこの音?
(魅惑が発動しました)
おい・・・無差別攻撃かよ・・・制御出来るようにしないとBBAにまで発動したらえらいことだぞ・・・おいバカ天使!出てこい!
(なんだよーもぉ・・・こっちもいそがしいんだよー)
さっきと言ってること違うじゃん・・・まあいいや、この魅惑のスキルを制御するにはどうしたらいいんだ?
(ああ、使わないときはロックしておけばいいわよ、スキルロック○○と念じればそれでおk)
だからおk言うな。わかった助かったよ。スキルロック魅惑!これでいいのか?
(ばっちり!んじゃまったねん☆)
おいおい待てよ。じゃあ解放するのはどうすりゃいいんだ?
(応用力がないわね。解放って念じりゃいいのよ、ふぁ~あ・・・)
こいついつか絶対に泣かす。他の3大天使にも協力してもらって泣かしてやる。
(あ、うそうそ!では良い異世界ライフを!はばないすでぇ~♪)
ほんま疲れる・・・肝心なこと教えてくんねえな、あのバカ天使。そういやアカシックレコードとかあったな。今度使ってみよう。
「お待たせしましたー!サービスセットになります!あと・・・これ私からのサービスです・・・召し上がってください!」
「ああ、ありがたくいただくよ」
「はい!ごゆっくりしていってくださいね!」
これは豚肉かな?こっちの魚はムニエルにしてある、俺、ポワレのほうが好きなんだけどな。まあ普通においしい。量も十分だ。
こっちの飲み物は・・・ワインか。これはそんなにおいしくないな。保管技術が未発達なのだろう。
あ、そだ。今日の宿を教えてもらおう。
「すいません、お嬢さん」
「はいはい!なんでしょう!あ、私スーザンと言います!」
はいはいすーざんすーざん。いくらかわいくても顔真っ赤で走ってくるとさすがに怖いものがあるな。
「今日の宿を探してるのですがいい宿をご存じないですか?出来ればお部屋にお風呂がついている宿がいいのですが・・・」
「え?そ・・・そんな・・・いきなり・・・でも私あと2時間は働かないといけないのでそのあとなら・・・」
どうしてそうなる?どんだけ発情してんだよ。まあ誘いを躱すのは得意だけどね。昔とった杵柄だ。あれ?衣笠だっけ?鉄人だな。
「ああ、残念、2時間後は所用がありまして・・・また今度お誘いにあがりますよ」
「そうですか・・・(シュン)」
「ところで宿は・・・」
どんだけ凹んでんだよ!接客業舐めてんの?まあホスト以外の接客業を数多くクビになった俺が言えることじゃないけど。悠理さんは俺の無愛想なところがいいって笑って言ってくれたけど。
まあなんとか持ち上げたり持ち上げたり断ったり持ち上げたりしてなんとかいい宿を紹介してもらって店を出た。
ちなみに食事代は銅貨10枚だった。銅貨10枚と念じながら袋に手を入れるとぴったり銅貨10枚入っていた。両替機能付きかよ、やるなミカエル。
宿へ向かう途中に奴隷市があった。なるほど、高級宿の近くで開催して金持ちを呼び込んでるのか。風紀上どうなの?と思ったが兵士が奴隷市の周辺に配備されてるところを見ると逆に治安はいいようだ。今度覗いてみよう。
紹介された宿はかなり豪華なものだった。宿泊1泊2食付きで銀貨3枚。1泊3万円ほどか。とりあえず1週間分前払いで頼んでおいた。
風呂に入りながらこれからのことを考えてみた。明日はとりあえず着替えや身の回りのものを買いに行こう。そして金はあるけどせっかくの異世界ライフを棒に振るわけにはいかないので何かやってみよう。
勇者?ガラじゃない。魔王?めんどくさそう。なるべく目立たず権力があって皇帝でさえも無視出来ない存在がいいな。
うん、かっこいい。裏の世界の帝王。うん、かっこいい。かっこいいので2回言いました。
でもそれ以上に俺には野望がある。それに比べれば勇者や魔王なんてちっぽけなもんだ。
そう、仲間がほしいんだ。
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その頃神界では・・・
「雄二くんってばほんと天使使いが荒いんだから・・・」
「ミカちゃんさ~、そんなこと言ってるとウリちゃんにまた怒られちゃうよ~?雄二くんってウリちゃんのお気に入りなんだから~」
「なによ?ラファまで私に説教するの?そういうのはウリだけで十分よ!まったくあの性悪天使と来た日には・・・」
「俺がなんだって?ミカエル」
「うげっ!ウリエルどっから沸いた!?」
「天使を虫扱いすな!ちゃんとゆーじにアドバイスしてんだろーな?手ぇ抜くとマジキレっからな?」
「ちゃんとしてるわよ!なんであんな人間にそこまで肩入れすんのよ?運の解放忘れなんてたまにあることでしょ?」
「あっちゃダメなんだよ!ほんと自重しねーな、おまえ」
「ウリちゃんってほんと雄二くんに目を掛けてるよね~?なんでかな~?」
「俺はあいつに幸せになってほしいんだよ。今まで我慢した分、好き勝手やって笑ってほしいんだよ」
「そっか~そうなれたらいいね~」
「なるさ、あいつなら。そしてぜってーおもしろいことやってくれるって!ま、おまえらにゃわかんねーだろうがな!」
後付け設定おいしいれす^q^
娼館は根付いてるけどホストはありません。まずは理解しやすいところから始める予定ですね。あとアーッ展開はあるかも・・・BLタグも入れないといけない日も遠くありません。生々しいのはさすがにSAN値削れるのでご期待の方は今からごめんなさいしときます。