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4.ゲテモノスライムの親玉を討て

姫鬼達→おっさん→姫鬼達の順。

文の長さから考えるとちょっと小分けにしすぎた気がする。

 「ぜぇ……ぜぇ……」


 この森最初のモンスター、スライム・ウルフを倒してから数刻程が経過した。真上にあった日もすっかり落ちきっていて月の光しかない夜の闇の中、姫鬼は両腕両膝を地面につけながら荒い息を吐いていた。


 (この程度の戦闘で疲労するほど妾の体はひ弱ではないんだがな)

 「いや、体力は問題ないんだけどさ」


 あれからまるでゲームのチュートリアルは終わりましたといわんばかりに、数分歩いたらモンスターにエンカウントという事態になり休む暇なく戦いながら森を進んでいた。

 もちろん、ただの戦闘ならここまで疲労するなんてことはない。とくに昼と違い、夜は吸血鬼の力は増すのだ。たかが森の中を戦闘しながら歩いただけで息を切らしたりなんか絶対しない。

 ただし、相手が普通のモンスターであればの話しだが。


 「なんでこの森にはスライム系ばっかしかいないんだ……」


 最初に戦ったグロテスク百パーセントのスライム・ウルフ。この森にいるスライム系は彼らだけではなかった。

 雑魚敵代表のゴブリン族から、強敵代表のドラゴン族まで。すべてのモンスターの名前の頭にスライムがついている状況であった。

 しかも、ここまで遭遇したモンスターは皆一様に骨と内蔵がスライムの皮膚に覆われていた奴ばかり。キモイし目に悪いし食欲なくすしと、嫌々付くしであった。

 つまり姫鬼は精神的にげんなりしているのである。

 全体的に弱かったのが唯一の救いだったが、もしこれで強かったらこの森を焼却処分していたかもしれない。


 (ここはスライムの森と名付けようかの)

 「なにかわいらしい名前付けてんだよ。ゲテモノの森で十分だ」


 もう姫鬼は彼らをスライムと呼ぶ気はなかった。

 姫鬼は本来ド○クエに登場するスライムが大好きなのである。

 あのプニプニ感。間抜けなようにも見える愛嬌たっぷりの顔。多種多様な姿形。ああ、なんて愛らしいのだろう。

 だから、そんな夢をぶち壊してくれる連中は全部丸ごとゲテモノでいいのである。


 「ま、魔法の練習や使えないスキルもある程度わかったからいいけどさ」

 (そうじゃな。得意分野が分かれておるのはわかっておったが、まさかお主が四肢や武器による技が使えないとは思うておらなんだ)

 「エルディアが魔法を使えないのもな」


 戦いながらいろいろ試してみた結果、どういった技でどういう風に使うのかは分かっているはずなのにいざ体を動かそうとすると全くできない、ということが判明した。エルディアも姫鬼の中にある知識を自由に閲覧できるのだが、身体技能系のスキルが使えるのに魔法が使えなかった。

 ただ吸血鬼が元々使うことのできるブラッティ系の魔法や、真祖の吸血鬼のみが使える【支配の魔眼】などの固有スキルはどちらも使えた。


 「しかし、こうなると戦闘がしにくくなるな」


 この森に出てくるスライム系などの雑魚戦なら武器を振るだけで倒すことができる。だがもっと強い敵に出くわしたとき、有効な技や魔法を使おうと思ってすぐ使えないのは痛い。すぐ入れ替われると言っても数秒のタイムラグは存在する。その数秒が生死を分けるのはよくあることだ。

 といっても、真祖の吸血鬼である彼らは魂の核さえ傷つかなければ、どんな傷からでもすぐ再生するから問題ないと言えば問題ないのだが。


 (ただ攻撃する、ただ技を決める、ただ魔法を放つ、では些か以上に美しくないからのう。魅せる戦いができなくては吸血鬼の王としてのプライドが許せんわ)

 「いや、魅せる魅せないの問題じゃないんだが……ま、どの道どうしようもないからな。暫くはそれでいいんじゃないか? 弱ってるっていってもそこらへんのやつには負けないだろうしな」

 (分かってはおるが……む、なんじゃこの音は?)

 「これは、馬と車輪の音……馬車か?」


 馬の足音と馬車の車輪による二重奏が聞こえてくる。吸血鬼の尋常ならざる聴力によって場所はここからそう遠くはないとわかる。

 しかしなんだか急いでいるような感じである。


 「何かから逃げてるのか? どうする?」

 (ふむ、妾達は少しでも情報が欲しいところ。もし何かに追われ逃げているのだとすれば、それを救ってやれば何か聞けるかもしれんのう)

 「なら、行ってみるとするか」


 そう言いながら、姫鬼は自分に素早さ補助の魔法をかけて音のする方へ駆けていった。




◇◇◇




 トゥルス・バーバライズ。

 彼はしがない商人だ。売っているものも、商人としての腕も普通。どこにでもいるような普通の商人だった。

 そんな彼は今、昔から使い慣れた馬車で街道を走っていた。

 普通の商人であった彼は自分の国で商売がうまくいっていなかった。だから、国を出て一からやり直そうと思ったのだ。幸いにも、今向かっているヴァルラ国は戦争を度々行なっているため他の国から商人があまり立ち寄らなくなっていた。戦火に巻き込まれるというリスクも大いにあるが、うまくいけば沢山稼げる。


 (くそっ! なんで街道にゲルプラントがいるんだ!!)


 だが、自分には運がなかったらしい。と、心の中で毒づく。

 基本的に整備された街道にはガスタイヤとは違う大陸に住むエルフ族が強力な結界を施しており、強力なモンスターほど入ることができないようになっているはずなのだ。

 しかし、何故かAクラス級のゲルプラントが街道を闊歩していた。

 ゲルプラント。体がスライムのようなゲルで出来ていてハエトリ草のような形をした植物系のモンスターである。植物といっても、その無数の根をもって高速で移動できるという不気味なモンスターだ。だが恐ろしいのはそんなところではない。このモンスターはまるで食虫植物のように多種多様な生物を取り込んではスライムの体に作り替えてしまうのだ。むろん、人間とて例外ではない。さらに、このモンスターは自身が生み出すスライム系モンスターとは違っていくら切られてもすぐに再生してしまう。倒すためにはこのモンスターの核となるところを攻撃しなければならないのだが、通常それは見えないほどに小さい。確実に仕留めるためには一瞬で細胞の隅から隅まで崩壊させられる魔法か、核を見つけられるほどの観察眼とそれを一撃で仕留めれる腕が必要となる。


 (っく、国境をわたる前の街でスライム系のモンスターが異常繁殖していると噂していたが……こいつが原因だったのか!)

 

 ゲルプラントはある種災害のようなモンスターである。このモンスターは一定期間の内に一体だけ誕生し、討伐されるまで周辺の生態系を荒らす。討伐に主に強力な魔導士が必要となるが、このモンスターを一瞬で倒せるほどの魔導士はこの大陸に十人いるかいないかぐらいだ。

 しかも、現段階でまだ噂程度しか被害が出ていないとなるとクエストとして冒険者や魔導士の目に入るのはもうしばらく後になるだろう。


 (ちくしょう、このままじゃいずれ追いつかれちまう! ああ、もう誰でもいいから誰か助けてくれ!)


 だが、そんな願いが叶うはずなどない。

 なぜなら今街道にいるのは自分一人なうえ、人通りの少ない真夜中なのだから。せめて後一刻程追いつかれずに走れればヴァルラ国の最初の街に到着し、頑丈な防壁で難を逃れられるというのに。

 しかしここまで走ってきてもう馬たちも限界に近かった。だんだんとゲルプラントとの距離が縮まってくる。

 いったいどのくらい引き離せているのか、そう思って後ろを振り返った。が、すぐにそれを後悔する。

 なんとゲルプラントは蔦のような触手を伸ばして馬車に取り付こうとしていた。

 彼はすぐに御者台の方へ移動し、護身のためにもっていた剣でその触手を切る。しかし、前述したようにゲルプラントは切られてもすぐに再生してしまう。切っても切ってもキリがなかった。

 そして、とうとう触手が馬車に触れる。

 彼はもうだめだと諦めた。


 (おふくろ、すまねぇ。結局俺はなんも孝行らしいこともできなかった)


 そして心の中で、故郷に残した母親へ辞世の句のようにつぶやいた。

 もうゲルプラントの本体が眼前にまで迫っていた。

 彼はぎゅっと目をつむり、己に死よりも恐ろしい末路がおとづれるのを覚悟した。

 その時、


 「火弾魔法、フレアショット!」


 ゲルプラントの体に巨大な火炎球がぶつかり、そのままそのゲル状の巨体を横に吹っ飛ばして森の木にぶつけた。


 「い、今のは中級魔法?! いったい誰が……」


 突然のことに驚いた彼は、慌てて馬車を止めて周りを見渡す。そして火弾魔法が飛んできた場所に一人の少女が威風堂々と立っていたのを見つけた。

 その少女は夜の闇よりもなお暗い髪に、黒でありながらどこか神聖さを感じさせるような、それでいて所々のぞく肌が扇情的な雰囲気を醸し出す異国の装束を身にまとっていた。そして何より際立っていたのはその爛々と煌めく真紅の瞳。

 少女はこちらに視線を向けながら声をかけてきた。 


 「大丈夫か? おっさん」


 緊迫した中でありながら容姿と言葉のギャップに思わずずっこけてしまった。

 なんで見目麗しい少女が男言葉なのだ、と。


 「だ、大丈夫だがお嬢さん! まだそいつは死んでない気をつけろ!」


 だが状況が状況なのですぐに気を取り直した彼は少女に警告をする。


 「そうみたいだな……ったく、今まで散々スライム系と戦って来たってのにここまで来てまた気色の悪いモンスターが相手かよ。つかまた知らない奴だし。なんで今ので死んでないんだよ」

 「そいつはゲルプラントっていうモンスターだ。切っても砕いてもすぐ再生する。仕留めるには体のどこかにある極小の核を潰さなきゃいけないんだ!」

 「極小の核? また面倒な。有効な手段とかは?」

 「強力な魔法で一瞬で細胞の一つ一つを破壊するしかないが、そんなことをできるのはほとんどいない! ここは一旦逃げたほうがいい!」

 「なるほど、要は塵も残さず殺れってことだな。オーケー、今まで散々溜まってたストレスごとぶつけてやるよっ!」


 少女はそう言うと、片手を持ち上げ掌を開きそこへ魔力を凝縮させていく。

 と、その瞬間。木にぶつかったゲルプラントは先程の攻撃の損傷を修復したのか、触手を素早く少女へ

と伸ばした。

 それに気づいた少女は危なげなくそれをよける。


 「そいつに捕まったらアウトだ! 取り込まれてスライムにされちまう!」

 「ん? 取り込まれたらスライムになる? まさか、この森にやたらとスライム系しかいなかったのって」

 「ああ、きっとそいつが取り込んでスライム状態にしたんだ。人間も例外じゃない!」

 「ほほう。つまり、こいつが俺のストレスの元凶か」


 ニタァー、と擬音が出そうなくらい少女はその端正な顔に悪魔のような笑みを浮かべた。

 その顔があまりに恐ろしく、彼は知らず知らずに体を強ばらせた。


 (ゲルプラントよりも恐ろしい? いや、そんな馬鹿なっ)


 目の前の少女がいったいどんな存在なのか、そんな考えを巡らせている彼の目の前で少女は素晴らしいほどの動きを見せていた。

 上方、下方、左右に斜め。様々な方角から迫り来るゲルプラントの触手をよけ、またはいつの間にか手にもっていた細身の剣で裂き、そのすべての攻撃をよけている。しかも、最初に上に挙げていた右手はそのままで、今もなお魔力が凝縮されていた。

 そして、ついに放つ魔法に必要な魔力が溜まった。


 「今日一日の俺の怨みごと食らわせてやる! 暗黒魔法、グラト二ーディメンジョン!!」


 唱えたと同時に、空間が裂けたかのような亀裂が空中に現れ、ゲルプラントを咀嚼するかのように浸食していく。ゲルプラントも変な奇声を上げつつそれに抵抗しようともがくが、空間はその侵食を止めることはなく、ついには触手も全て空間に食べられてしまった。

 まさに瞬殺。

 あとには何も残らず、ただひしゃげた木が戦闘があったことを示していた。


 (あ、暗黒魔法だと? エルフの中でもダークエルフしか使えない、しかもその中でも最上級の魔法をなぜこんな少女が?!)


 ゲルプラントを瞬殺できるほどの力を持ち、尚且つ人間でありながら人間が使えない魔法も使いこなす少女。この少女は一体何だ。本当に悪魔なのだろうか。

 しかしそんな彼の心中などお構いなしに、少女は「っしゃー!!」と似合わない叫びを上げる。


 (……考え過ぎか?)


 色々と予想外の少女に心の中で嘆息した。




◇◇◇




 「っしゃー!!」


 などと、蔦を切るために出したブロードソードをしまいながら乙女に似合わぬ歓声を上げていた姫鬼は、実は心の中で戸惑っていた。


 (暗黒魔法だと? そんなもん習得した覚えないぞ)


 ゲーム時代において彼が習得したことのあるスキルは、人間がなれる職と吸血鬼固有のスキルだけだ。いくらなんでもダークエルフ専用魔法である暗黒魔法など使えるはずがないのだ。

 しかし、現実は使えてしまった。それも彼自身なんの違和感もなく自然に口に出して唱えてしまっていた。

 これはどういうことだと思案していると、エルディアが助け舟を出す。


 (暗黒魔法は妾が習得していた魔法じゃな。空間の裂け目に押し込んで圧殺させる魔法か。我が事ながら恐ろしいのう)

 (じゃあ、これがエルディアの知識なのか?)

 (その一端であろう。さすがにこの魔法でも神に害が成せるほどの力はない)

 (つか、お前いったいどのくらいの魔法習得してんだ?)

 (さあのう。知識がないのでそれに関することも思い出せんようじゃからわからん。が、暗黒魔法というものをお主が思い出したため、それに関することは少々思い出せた。確か、知り合いのダークエルフに二十年間弟子入りしてようやっと覚えたのじゃ。いや、あの時は魔法に体がついていかず本当に苦労したのう)


 懐かしいのう、などとしみじみ語るエルディアを尻目に、本当いったいどれだけ修練していたんだと呆れ半分尊敬半分の気持ちになる。

 ぶっちゃけ思い出したと言っていいのかわからないのだが、確かにその魔法の知識が頭の中にある。さっきまでは何も知らなかったはずなのに不思議な感覚だ。


 「ちょ、ちょっといいでしょうか?」


 そんな風に、心の中で雑談に耽っていると遠慮がちな男の声が聞こえてきた。

 そういえばこの人を助けるためにアレと戦ったんだな、というのを思い出し、エルディアとの談議を中断して男の方に向き直る。

 元気のない草のような色の髪に、人の良さそうな顔。そして恰幅のあるボヨヨン状態なお腹が目立つ中年の男だった。


 「まずは、助けていただきありがとうございます。本当は何か渡せたらいいのですが、生憎と手持ちが無くて……」


 先ほどの喋り方はどこへ行ったのやら、一転して丁寧な口調で話しかけてきた。

 もしかしたらさっきの魔法で何か誤解させてしまったのかもしれない。こういう誤解は早めに解くのに限る。


 「気にしなくていいよ。それと、そんなに丁寧に喋んなくていい。さっき見たいな感じの方が俺としても話しやすい」


 あまり丁寧語で話しかけられるというのに慣れてない姫鬼としては、さっきみたいに喋ってくれたほうが自分も気を遣う必要がないのでそっちのほうがよかった。

 そもそも、典型的な主人公のような善意な考えで助けたわけでもないのだ。


 「そうかい」


 男もそれを聞いて気を抜いたのか、すぐに口調を戻してくれた。


 「俺の名前はトゥルス・バーバライズ。危ないところを助けてくれてありがとうな。おかげで命拾いした」

 「俺はひm(妾の名前を使わんか!)エルディア・デモンナイト。お礼とかはいい。別に善意で助けたわけじゃないからな」

 「善意じゃないなら報酬目当てか。だが俺にはゲルプラント討伐に見合う物は持ってない。一応商売はしているが……せいぜい、ポーションが限界だ」

 「別にアイテムなんていらないって。俺が欲しいのは情報。おっさん商人なんだろ? だったら何かこう、世界に関する情報くれない?」

 「? 世界の情報って、例えば?」

 「そうだな。俺はこの間まで田舎暮らしだったんで世界の歴史だとかよくわからないんだ。ここ千年ぐらいで世界がどう移り変わったのか、とかかな?」

 「せ、千年? う~ん、千年か……」


 千年という年数を聞いておっさん、もといトゥルスは頭を抱えて悩んだ。

 エルフや魔族ならまだしも人間に千年は流石に厳しいかなと、自分の求めた情報の膨大さに自分で呆れる。彼とて人間生活をやってきた身だ。人間一人のみで覚えられる情報などたかが知れているのは承知していた。

 やっぱいい、と断ろうとしたとき。トゥルスは言葉を発した。


 「流石に千年もの歴史は俺にはわからんが、この大陸の中央にあるアルティミア国の王都マティスにある大図書館に行けば知ることができると思う。あそこの図書館はこの大陸一の蔵書量だからな」


 アルティミア国の王都マティス。その名前を聞いて彼は「おお~」と心の中で感嘆の声を上げた。ヴァルラ国のように聞いたこともない国の存在があったので、自分の知ってる国はもうどこにもないかもしれないと思っていたのだがどうやらまだ健在だったらしい。

 ただ、あそこには大図書館なんてものはなかったはずだから千年の間に出来たんだろう。そう考えると本当に千年って大きいなと思わされた姫鬼であった。


 「でも、あそこは管理が厳しくてな。確か宮廷魔導士クラスじゃないと閲覧させてもらえなかったはずだ。すまんな、結局俺には何もできそうもない」

 「いいよ。そこに何かあるってだけでも今の俺には嬉しい情報だからな」


 何はともあれ、今後の方針が決まった。


 「よし、じゃあヴァルラ国の街で色々補給したあとはアルティミア国に向かうとするか」

 (そうじゃな。閲覧方法は……まあ、その時考えればよかろう)


 エルディアもその方針で問題ないようである。


 「それなら、俺がヴァルラ国の最初の街まで送ろう。ついでに宿もな。それぐらいはさせてくれ」

 「いいぜ。短い間だけどよろしくな。おっさん」


 話が済んだ姫鬼達は、トゥルスが乗っていた馬車に乗って夜の道をのんびりと進んでいくのであった。

 読んでいただきありがとうございます。誤字脱字、感想等ありましたらビシバシお願いします。

 お気に入りが50になりました。皆様本当にありがとうございます!

 それにしても漸く二人目の名前付きのサブキャラ登場。そしてまだ一日も経過していないという。ちょっと展開遅すぎかなぁ?

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