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第七話。異世界二日目(前)。 微☆?



 ちゅ、ちゅちゅん。


 窓の外で雀が鳴いている。ああ、今日は早いな…って外が明るい!?


 うわっ、寝坊した!!


 飛び起きて目に入った、洋風の部屋に俺の頭は即、処理落ちした。


 …えっと、あれ?俺の部屋…。目覚まし、ない…。


「…ああああ!?」


そっか俺、異世界にいるんじゃん!


「どうした修斗っ!!」


「てきしゅー!?」


バタタンっと大きな音を立てて横で扉が開く。


「どわーっっっ!?」


…びびった。



◇◇◇



「おはよう」


「おはようございます…///」


ジュダさんの、穏やかな爽やかスマイルに迎えられた。


 朝からパニクリ散らかして、なんかもう本当に申し訳ない限りだ。いっそ穴があったら入りたい…。


「ジュダーっ。朝ごはん、ボクが昨日作ったやつ?」


パタパタとフェーンさんが台所と食卓を行ったり来たりしている。とにかく、昨日に引き続きかわいい。


「そうだよ〜。フレンチトーストね」


何もしないのも…と思ってヒューガさんに声をかけてみる。


「なんか手伝えることありますかね」


「む。それならば…。そうだな、皿を運んでくれると助かる。お願いしてもいいか」


任せとけ!


 深く頷くと、ヒューガさんもキリッとした顔で深く頷き返してくれた。


 カトラリー棚?を開けて、いい感じのお皿を探す。ヒューガさんがすぐに後ろに来てくれて、取ってくれた。


 背伸びをしたら、とん、と俺の背中がヒューガさんと軽くぶつかる。済まぬ、と小さく呟かれて、どきりとした。


 …ドキッってなんだよ、俺…!


 イケメンの破壊力、つえぇ…。


 そう思いながら、皿を受け取る。ぅおっ、重。


 うん。間違いなくいいやつだ。落としたら怖いやつ。


 …さすがは王族だと思いました。



◇◇◇




「おいし…」


ふわっふわのパンが甘くて美味い。フレンチトーストって久々に食う…。


「…へへ」


わーって感じで反応が来るかと思ってたからびっくりして前を見た。


 ほわ、と真っ赤になってフェーンさんが笑っている。


「なんでかな、すっごい恥ずかし…!でも、嬉しい…」


にこ、と笑うフェーンさんに胸がキュッとしたのは、きっと可愛いからだ、たぶん。


「よかったね、フェーン」


「焼いたのはジュダだけどねー。でもよかった!」


「ふふふ。…そうだ、これからの予定なんだけれど…。この国をざっくり見て回る、でいいんだよね?」


ジュダさんが俺に視線を向け、確認してきた。


「んむ、んむむぅまむ」


はい、お願いしますって言いたかったんです…。


 ちょうど口の中いっぱいに頬張ったところだったので、咄嗟に返事をしたら返事にならなかった。


 …気を取り直しまして。


 そう。昨日、この国は広いと知った。三つの領地に分かれていて、それぞれを治めている領主の三人が王として国を治めているのだそうだ。


 ジュダさんの領地、ヒューガさんの領地、そしてフェーンさんの領地。これから俺は、その三箇所を、三泊四日で巡る、らしい。


「今日は、ぼくのところでいいんだよね」


「あっ、はいっ」


ジュダさんの領地である、エルカドゥア。


 主に商業の中心であり、俺が城(?)から見た街並みは、エルカドゥアであるらしい。大きな池があるようだ。


 …ちなみに、今俺がいるのはこの国「スイルーツク」の本当に中心にある首都、「グルースロア」。


 って言われても、俺もわかんないんだけど。


 まあ、この世界を見たらたぶん、土地感覚もわかるんじゃないかな。いや、地理感覚絶望的だから無理だな…。


 まあ、なんとかなるさ、きっと。



◇◇◇




 ガタガタ、ガタガタ。


 馬車で体が揺られる。すごいな、電車より座席がふわふわだから快適かも。


 がったん!


「ぅおっふ」


 …ぜ、前言撤回。


「だいじょぶ?」


「は、はい…///」


体が、つか尻が一瞬、宙に浮いた。


 そして、フェーンさんが隣に座っていたんだけど、心配された。うぅ…。


「ん〜…。ぼくかヒューガの上に乗る?」


「ぅえあ!?」


俺を除く三人が顔を見合わせたあと、ジュダさんが言う。


「ほら、慣れてないでしょ。危ないしおいでよ」


「えっ、いやヘーキですっ」


◇◇


 …結局、ふわりとヒューガさんの上に乗せられた。飛ばないように、がしっと俺の腹に手が回されて固定されている。


 なんかチャイルドシートがない時に膝の上に乗せられていた子供時代を思い出すぜ。まあ俺、28なんだけどね。


 …そして、少しして重大な問題に気がついてしまった。俺は今、ヒューガさんに抱えられている状態。がっしりとした体が俺と密着してて…。


 要するに恥ずいんです。めちゃくちゃ。


 固まった俺をじっっと見ていたフェーンさんも、のそのそとジュダさんの上に乗った。えー、と言いながらも、ジュダさんはフェーンさんを抱きしめている。


「…む、修斗。顔が赤いぞ」


「ナッ、ナンデモナイデス!」


もぞもぞと体を動かして、安定する場所を探した。微妙に尻尾が手に当たってもふもふする。あ、ちょっと落ち着いたぞ。


 …そして、改めてなんだけど。やばい、腕がすごい筋肉質でしっかりしていてかっこいい…。すげぇ…。


「ん…、と、だな。あまり触られるとだな…」


「うっわ、ごめんなさい!?」


格好いいなと思ってたら、無意識に触ってた。


ヒューガさんも心持ち赤くなって、俺から目を逸らす。


 …き、気まずい!俺が悪いんだけどね!?




 

一週間ぶりでございます〜。


修斗の異世界生活がちょっとスタートしました。


ほぼ内容が進展してないじゃないかって?その通りですね。おかしいな…。


次回の水曜日には元気に観光してると思いますので、またぜひ見に来てくださると嬉しいです。


今回もここまでご閲覧いただきありがとうございました!

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