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彼がさりげなく私の手を握ってくるのこの時が、私は一番好きだ!

作者: 七瀬






“彼がさりげなく私の手を握ってくるこの時が、私は一番好きだ!”



私の彼は、凄くシャイな男性ひとで私にあまり触れてこない!

お互いの肩がぶつかっただけで、顔が真っ赤になるほど初心な人。

そんな彼が私は大好きなのだけど、、、?

たまにさりげなく私の手を握ろうとするの!

彼は無意識に私の手を握ろうとしているだけで、私が横を見ると?

彼は普通に何事もなく私の手を握っている。

彼は気づいているのか? 今、私の手を握っている事を、、、。




『次、何を見に行く?』

『えぇ!?』

『クラゲがそこに居るよ! 一緒に見に行こう!』

『・・・ううん、』



照れる仕草もせず、彼はずっと私の手を握っている。

私はこの瞬間が一番好きだ!

咄嗟に気づいて照れる彼も好きなのだけど、、、?

それさえ気づかなず、ずっと私の手を握ってくれる彼が好き!

彼はずっと私と一緒に居ても何もしてこない。

“最初は彼は私の事がそれほど好きじゃないのかと心配もしていたが、”

今では彼が本当に私の事を大事に想ってくれているからこそ! 手を出して

来ないんだと分かった。

彼は誰にでも優しいけど、特に私にはめちゃめちゃ甘いし優しいの!

“彼は私にとって蜜の人。”

一緒に居ると、とろけそうな甘さ。

私はもう彼なしでは生きていけなくなっちゃったじゃない!




『イルカショー見に行く?』

『うん!』

『“あぁ! ごめん、ずっと手握ってたみたいだね!”』

『“別にいいよ。私の彼氏なんだから!”』

『・・・・・・』

『顔も真っ赤だけど、耳まで赤いよ!』

『・・・ご、ごめん、』

『謝る事じゃないよ、凄く私は嬉しんだから!』

『・・・ううん。』




なんか? こういうところも初心で可愛い彼。

“全く女の子初心者みたいで、慣れてない感じが好き!”

直ぐ照れるし、照れると顔が真っ赤になるところも好きかな。

これからもずっと彼と一緒に居れたらいいなって想ってるの!






 *





・・・でも? “こんな素敵な彼だから本当にどうしようもないぐらいに、

他の女の子にモテるのも知ってたわ。”



『・・・また、女の子に告白されたの?』

『ううん、』

『やっぱり涼氏は女の子にモテるのよね?』

『“でも僕が好きなのは、姫だけだよ!”』

『・・・・・・』

『信じてほしい! 僕が好きなのは姫だけだから!』

『・・・ううん、』

『良かった!』




彼はそう私に言ってくれるんだけど、、、?

私は毎日、不安で眠れない夜がずっと続いている。

いつか私は彼に捨てられるんじゃないかとストレスが溜まり、

とうとう私は拒食症になってしまったの。



彼もさすがに、日に日に痩せていく私を見て!

心配になりずっと傍に居てくれるのだが、私がそれに耐えられないのよ!



『・・・いつから? 食事、食べてないの?』

『・・・・・・』

『一緒に居る時は、物凄く食べてからそんな心配してなかったけど、

今考えると? 頻繁にトイレにも行っていた事を想い出したんだ!

あの時、先食べたモノを吐き出してたんだよな。』

『・・・ううん、』

『僕と会ってない時は、何も食べてないの?』

『・・・ご、ごめんね、』

『謝らなくていいよ、そうじゃないんだ! 僕は怒ってる訳じゃない!

こんな風になったのは、僕のせいでもあると想うし......。』

『・・・・・・』

『“これからは一緒に治していこう。”』

『も、もう無理! 耐えられないの! 涼氏は女の子にモテるから、』

『・・・えぇ!? で、でも? 心配してないって、』

『“本当は心配で心配で眠れないのよ、”』

『・・・わ、分かった、少し距離を置こう。』

『“私と別れて!”』

『それはダメ! だから少し距離を置こう、』

『・・・・・・』

『病気を治す事を一番に考えて、早く治してね。』

『・・・ううん、』







 *






・・・今想うと? 当時の私は物凄く神経質になり過ぎていて、

彼と別れる事ばかり考えていたわ!

彼が女の子にモテるから、私じゃ釣り合わないと想っていたんだと思う。

だけど? “拒食症も治り、” 普通にご飯が食べられるようになってきて、

20㎏以上痩せていたガリガリの私の体も少しふっくらと身も付いてきて、

体調も徐々にだが戻ってきたわ。

生理も痩せたせいで、何カ月も来ない月もあって。

体重が増えた事で、生理も戻ってきたの!

好きな物を美味しく食べられる幸せを今の私は噛みしめている。





そして? 遂に彼と1年ぶりに会う事に、、、。



『・・・久しぶり、元気になった?』

『ううん、』

『体調はどう?』

『良くなったよ。』

『大分、体重も増えたみたいだね! 健康そうだし!』

『ううん。』

『“少しづつでいい、僕たちヨリを戻さないか?”』

『・・・・・・』

『少し考えてほしんだ!』

『・・・・・・』

『時間はたっぷりあるから、考えてみて!』

『・・・ううん、』








少し時間はかかったけど、、、?

“私と彼はヨリを戻したわ!”

今度こそ! 彼と幸せになってみせる!

彼の為にも、もっと強い女にならくちゃね。


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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