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第4回なろうラジオ大賞投稿作品

異世界ポーカーフェイス問題

作者: 衣谷強
掲載日:2022/12/14

『第4回「下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ」大賞』投稿作品です。

キーワードは『ポーカーフェイス』です。


異世界小説ではポーカーフェイスをどう表現するのか。

そんなところから一話仕上がりました。


どうぞお楽しみください。

「お終い、ですかな?」


 嫌味に響き渡る魔貴族エレガスの哄笑。

 くそ、ようやく反撃の糸口が見つかったってのに、体力も魔力も限界だ……!

 見逃しちゃ、くれねぇよな……。


「そちらこそよろしいの?」

「何?」


 相棒クルーリアが冷静に放った言葉で、エレガスが眉を上げる。

 何だ? 何を言う気だ?


「ここに貴方がいるなら、玉座は誰が守るのかしら?」

「……! 貴様らは陽動か! 魔王様!」


 エレガスが転移魔法を使い、姿を消した。

 え、何、どういう事?

 別動隊なんて聞いてないけど?


「下手に頭が回る分、勝手な幻を見るものですね」

「え、あれブラフ!?」


 俺まで騙された!

 表情を全然変えないから!


「ポーカーフェイスには自信がありますので」


 そう言って微笑むクルーリアの笑顔さえ本当かどうか、俺には判別がつかなかった……。




「先生」

「何だい?」

「この世界にはポーカーがあるのですか?」

「へ?」

「クルーリアが『ポーカーフェイスには自信がありますので』と」

「あ」


 あちゃ〜。しまった。

 こういう言葉、つい使っちゃうんだよねぇ。


「前担当から先生はこういったミスが多いと聞きました」


 真顔で詰められると怖ぁい。

 その前担当みたいに、上手い事やってくれないかなぁ。


「流石は二年目で僕の担当になるだけの事はある。そこでいい感じの言い換えを考え」

「チェックはします。ですがこの物語を紡げるのは先生だけです。ご自分でお考えください」

「……はーい」


 ヨイショしてもポーカーフェイス……。

 こりゃ真面目にやるしかないかねぇ。

 無表情、だと次の笑顔に繋がらない。

 真顔、も違う。

 感情を出さない、はどこか野暮ったい。

 ……やっぱり若葉ちゃんのご機嫌を取って……。


「若葉ちゃん、僕の作品全部読んでくれてるんだって?」

「はい」

「嬉しいなぁ」

「担当として当然です」

「だから僕も若葉ちゃんを、クルーリアとして作品に出したくなったんだ」

「!」

「だからこの言い換えを、ってあれ?」

「わ、私がクルーリア……!?」


 赤くなって頬を抑えて、いつものポーカーフェイスは?


「先生に憧れてこの出版社に入って、担当になれて、でも仕事だから心を見せないようにしないとって思って……!」


 心を、見せない……!?


「私、先生の事」

「それだ!」

「へ?」

「ポーカーフェイスの言い換え! 心を見せない! しっくり来たぁ! ならこの前後も変えて……!」

「……」




 若葉ちゃんが帰った後、前担当からめちゃくちゃ怒られた。

 乙女心がどうとか……。

 僕何かした?

読了ありがとうございます。


ちなみにポーカーフェイスを調べると、『感情が読めない無表情』と出るのですが、ポーカーの駆け引きって無表情だけじゃないと思うんですよね。

「花◯院の魂を賭けよう」

グッド!


次回でお題コンプリート!

『屋根裏』で書く予定です。

よろしくお願いいたします。

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― 新着の感想 ―
[一言] ポーカーフェイス若葉 <i700745|34709> ポーカーフェイス若葉2 <i700746|34709> 若葉ちゃん眼鏡有り無しバージョン
[一言] そーいえば異世界だとポーカーフェイスって変に聞こえるのかぁ。 でもそんなこと言ったらショートソードとか、ロングソードとかも変じゃないですかね。 この世界には英語が存在するんだー! って、な…
[良い点] 読者が日本人で、日本語で書いているんだから、何でも良いと思いますけどね~(笑) 面白かったです~( ´艸`)
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