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第4話

アーカイブに接続とか古文書がなんとかよくわからないことを言っている謎の声を聞いておそらくは成功したのだろうと推測した。この声が世界中で聞こえているとしたら相当にヤバいことになるだろうと想像はつくが気にしないことにする。こんな時はもう寝るしかないね。

この日は朝から一日中寝ていたことは寝ていて何もしていないことは言うまでもない




*********





次の日


「まぁギルドに行って依頼を受けにいくかな。とりあえずカロリーチャージでも食べるか」

食べながら寝ていた場所の証拠隠滅をする。最初に比べ10秒近く短くなった。本当に少しだけ魔力消費量も少なくなった気もする軽く走って町の入り口にたどり着く。街の門番のところで冒険者カードを見せて入ろうとする。


「2日前の声について何か知っていることはあるか?」


かなりビビった。このことは想定はしていたが本当にそうなるとは思っていなかったのである。


「何も知りませんがそもそもあの声は何なのですか」


「あれはこの世界にいる神の中でいちばん偉いものの声だ。今各国の政府やギルドが必死になって探している」


結構やばそうな感じだった。あれは神の声なのね。


「確か名前はーーーーーーーと言っていたな。確か勇者パーティーから追放されたやつだったな」


「⁉︎」


少し動揺してしまったすぐに隠す。あれは自分の名乗っていた偽名でいちばん長く使っていたからだ。神に本名は伝わっていないようである。


「どうやら何か知っているようだな。こっちに来い」


動揺していたのを気づいていたようだここで魔法を使うにもリスクが高く諦めざるを得なかった。

連れていかれたのはギルドマスターの執務室で書類という書類が大量にあった。


「お前は何を知っている?」


「こちらから聞きたいことがいくつかあるので聞いていいですか?」


「いいだろう」


「その人を見つけたら何をするのですか」


「まぁ、鑑定魔法について洗いざらい吐いてもらうし国相手での交渉材料になるからな。他の国との交渉材料になるから利用されるだけだろう。勇者パーティーもそいつを探しているらしいからそいつらに渡すだけだな」


もう物としてしか扱われていない


「二つ目、魔法は新しい種類を作ることができるのですか?」


「こんなことがあった限り出来るのだろうが詳しいことはこの世界の禁忌に触れることになるからな」


「三つ目、私がその人の居場所を知っていると言ったらどうしますか?」


「今すぐここで居場所を吐け。言わないなら言うまで拷問するだけだ」


なかなかに過激な人だ。


「でも知っているとは一言も言ってませんよ」


「知っているだろう。早く言え。」


「この情報は神の声が聞こえる二日前の情報ですのでどこにいるかわかりませんがこの国の国境付近にいましたよ」


「どこの国の近くだ?」


態度がどんどんひどくなるこれは関わったらいけないタイプの奴だった。


「確か東側の山脈の方にいるのはみました。」


「ではそこまで案内してもらおう。できないのなら力づくでやるまでだ。腕や足の一本は無くなっても言い訳できるからな」


人はここまで過激になるのか


「そうですか。非常に残念ですね」


魔法を発動し記憶を無かったことにしていく。そして俺が何も知らなかったということに記憶を改竄していく。話が終わったところに記憶を変えて意識を戻す


「そうか。時間をとってすまなかったな」


「では、さようなら」


一応成功はしたようだ。何もなかったかのように任務を4つ選んでギルドから出ていく。2〜3時間たったあたりで溶けていたら最悪である。あんな性格の人間とは関わりを持ちたくない。





*********




受付に任務達成の証明書を渡して報酬をもらう。


「報酬の12500パラルです」


「ありがとうございました」


帰っているところで尾行されていることに気づく。気づいたことには気づかれていないだろう。運が悪いことに魔法が解けて正しい記憶が戻ったのだろう。本当に殺され…腕と足が一本ずつなくなるだろう。路地裏を曲がる。相手がぎりぎりどっちの方向に行ったかわかるくらいのスピードで移動し続ける。二手に分かれたところで幻覚魔法で場所をわからなくさせて壁を登って逃げる。服装が違って見えるように周囲に幻覚魔法をかけながら。


「失敗したか。冒険者ランクを上げてからこの街から離れて他の街に行くか」




*********





4日で17個の依頼を達成(初日に5つ、残りは4つずつ)し、全て尾行を撒いてから逃げる。速攻で巻いたり、人混みで巻いたりといろいろ方法を試す。どれでも成功しているあたり、尾行がかなり下手なのだろう。無性に笑えてくる。




*********




「ランクの昇格試験を受けたいのですけど」


「ではこちらに。今回の案内役は私ではなくギルドマスターです」


恐ろしいことを言い出す。あれが仕組んだのだろうがとっても嫌な感じがする。ゴブリンではなくオークを10匹とかでやって殺せるようにするのだろう。それで生き残ったら確実に殺しにくるだろう。


「わかりました」


「ではもう少しお待ちください」

襲ってきたときのことを考えながら尾行してきた奴らと気配が同じか確認する。ここに1人はいるが他にいた4人はいないので外部から雇ったか仕事が休みなのだろうと考える。


「お前がランク昇格試験を受けるやつだな」


「はい」


「ではいくぞ」


本来ランク昇格試験をやるところを「知っていたが全く別の場所に移動している。失敗したのだろう後ろから来ている尾行していた奴らを気づかれないように気絶させていく(催眠ガスを広範囲に広げて全員が寝るように)


「お前ならゴブリンではなくオークもいけるだろ?」


「何を言っているんです?オークはまだできませんよ。ゴブリンならギリギリ行ける感じですから」


「ゴブリンがギリギリならそんな緊張も恐れもないような態度にはならないはずだがな」


「表情で感情が知られるようなことは嫌なので」


「とりあえずオークを倒してもらうよ」


どうしてこうなったものか。買った武器はあまり良いものではないのでかなりやばいし魔法で作るのも知られたら面倒臭い。とりあえず乗り切るしかないようだ。


「頑張ります」


「オーク(明らかに上位種)とその配下10匹くらいの集団が襲いかかってきた」

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