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ショウタのやらかし 【 シリウス視点 】

拙いと思いますが、生暖かい気持ちでお願いします。

 



 とんでもない話を聞いて放心状態の俺達。

 異世界とはかくも恐ろしい所だった様だ。

 平和って何だろうな?

 皆で努力すると言っていたが、そうしないと大変だよな。

 ショウタは何事もないように、のほほんと騎士達と話をしている。

 内容は魔物とどう戦うのか?どんな魔物がいるのかなど。

 そして魔法を見せて貰い喜ぶショウタ。


「ああしていると、先程の話をした子には見えませんね」


「そうだね。普通の無邪気な子に見えるんだけどね」


「しかしその知識量は凄いよな。」


 そう、ショウタの知識は際限がない。

 何故そんな知識があるんだ?という事が、この短時間で度々起こる。

 先程の世界滅亡の話から世界兵器の数や威力など、何故知っている?

 俺達の世界では兵器に関する事は機密事項だぞ。

 それに今も騎士に「剣に魔法をかけないのか」とか、闇魔法は凄いとか………

 何故魔法がない世界なのに、魔法の使い方にいろんな意見が言えるのか?


「ショウタは凄いだろ。」


 騎士団長がショウタを愉しげに見ながら、俺達に聞いて来た。


「父上とても愉し気ですが、あの子はホントに8歳ですか?」


「ああ、確かにこちらの世界の者に比べたら小さいよな」


 確かに年齢に対して、身体が小さいとは思ったけれど、それじゃない。


「違いますよ!知識量です。何であんなにいろんな事を知っているのです?」


「ああ、そりゃあ常日頃の情報量の違いだよ。日常茶飯事あらゆる所から情報が入手できるんだ。それにいろんな人と世代関係なく交流するならな」


「世界兵器の数や威力までもですか?」


 俺は信じられ思いで騎士団長に聞く。


「そうだろうな。だってよ、今回騎士編成を踏まえてショウゴに調べて貰う時、ありとあらゆる時代・世界各国の組織図を、あっという間に検索して調べたぞ。わかるか?俺の要望をいろいろと聞いて、それを踏まえリストアップするのに30分程度。その間ホント尋問された気分だったけど」


「一体どうやって調べるのですか?」


「そりゃあ、こう…… 文字入れてポチポチと…… 」


 あっ、さっきショウタのボタン一つでってヤツ?!

 クリスとアランも気がつき蒼褪めている。

 情報までボタン一つで解るらしい。


「ん?どうしたんだ、おまえら??」


 騎士団長が不思議そうに俺達を見ている。

 とにかくそれだけすぐに情報収集が出来るから、ショウタも常日頃から知識を蓄えているらしい。

 それでも何故魔法や魔物がわかるのか?


「たぶんだが、ショウタ達の世界とどこかで繋がるんだろう。今回みたいな事が起こって、こちらからあちらに行った者がいてもおかしくない。そしてそれを題材にしたゲームを、ショウタは常日頃遊んでいるんだ。はっきり言って俺より魔物の知識は上だ。弱点から攻撃方法まで知ってやがる。」


 ごめん、意味がわからない………


「すみません、父上。もう一度言ってもらえますか?ショウタが魔物の知識が父上より上と聞こえたのですが?」


 クリスが確認の為聞いているが、聞き間違いじゃなかった様だ。


「そう言っているぞ。リヴァイアサンの倒し方とかキマイラの倒し方とかお前達わかるか?俺はこの前教えて貰って、ゲームで倒したぞ!実際出たら実践しなきゃな♪ついでにショウタは俺の師匠だ」


 近くで一緒に聞いた騎士ともども、何度目かわからない茫然自失、再起不能状態になる。


 ”もうホント訳わかんねぇ…… ”


 俺は理解する事を放棄した。



 そうこうしているうちに日も暮れ始めている。

 宰相が城に戻ろうという声が聞こえた。


「それじゃあ飯でも食おうぜ、ショウタ♪」


 暢気そうに言う騎士団長に、朗らかに応えるショウタ。

 普通の無邪気な少年だ。


 ”だがその実態は賢者と言っても過言じゃない”


 ホントいろいろと裏切られる存在だった。


「シリウス殿下、興味津々ですね」


「ジーっと見過ぎだぞ」


 クリスとアランから面白そうに言われるが、お前達だってそうだろう。

 ショウタのおじさんという声が聞こえる。

 どうやら父親ではないらしい。

 ショウタが俺達の事を教えている。

 ショウタの中では、クリスが騎士隊長な分憧れがあるらしい。

 それが嬉しいクリスと面白そうなアラン。

 まあ俺は自分の名しか言ってないしな。

 そしてそのおじさんは俺を見て、宰相と何か相槌を打っている。

 多分父上に似ているとか、そんな所だろう。



 この後食事をするそうなので、俺達は一旦部屋に戻る。

 さすが訓練後の汗は洗い流したいし、汚れた服を着替える。

 部屋には俺付きの影がいた。

 王家分家筋の幼馴染みのカリウス。


「面白い奴だったな♪」


 第一声がソレ。つまりとても興味深いという事。


「気になるなら、従者として来るかい?」


「そうだな。近くていろいろ話を聞きたいな」


 とても楽しそうでなによりだ。

 でもカリウスには質問の機会がないな。


「カリウスは何を知りたい?」


「そりゃあ食い物だ。旨かったぜ、メロンパン♪」


 何だよ!そのメロンパンって?!


「知らない!俺知らないよ?!」


「だろうな。昨日お前達が食事している時に貰ったんだ。甘くてフワフワでカリッとして旨かった」


 つまりは他の食い物を知りたい。

 できれば再現したいそうだ。


「俺達の食事は基本、短時間で簡単摂取だからさ。甘くて腹持ちがいい物が嬉しんだよ。この前お館様が食べたおにぎり?アレなんか絶賛してたぜ。食べたかったな…… 」


 どうやらそのあたりを聞きたいんだろうな。

 俺達二人は部屋を出て、食事をする会場へ向かった。

 行っている途中兄上達に会い、カリウスに目を留めライ兄の影も従者に変わる。

 ライ兄の従者はカリウスの実兄だった。


「兄弟揃って聞けばいいさ。ジェラルドもその方が安心だろう」


 今日は料理長が本気の料理を作るそうだ。

 料理長も異世界の料理を食べたらしい。

 それを食べて打ちのめされ、部屋の片隅で落ち込んでいたらしい。

 ある意味今日は試験を受ける様な気持ちだろう。


「父上も酷い事をするよな。ついでにその異世界料理を作ったのは父上だ。あのお湯を入れて、出来上がるヤツ。」


 ああアレね。確かにアレは旨いよな。

 俺だってお湯を入れるくらいできるから、いつだってあの美味しいモノが作れる。

 いいよなアレ。この世界でも作れないかな?


「私はアレの作り方を知りたいですね。アレがあれば仕事の時便利ですよ。遠征だってそうです」


「確かに…… ホントあれば便利だな。俺も部屋で小腹が空いた時重宝しそうだ」


 インスタントラーメンの魅力に取りつかれた面々。

 とても便利なアイテムだった。


「アレが出来れば、事業としても成り立つよな。冒険者や旅する者にも引っ張りだこだろう」


 ライ兄は展望まで展開している。

 でもアレの作り方まで知っているのかな?

 ポチッと情報は判るだろうけど、興味がないなら調べないだろうし。

 騎士団長が気を利かせて調べてくれてたらいいな。

 あの騎士団長が気付いてくれるか怪しいけどね。


「そういえばシリウス達は会ったんだよね」


「うん、二人来てるよ。叔父のショウゴさんとショウタ。とても礼儀正しい人達だよ」


 逢えばわかると思うから、それ以上は言わない。

 会場に着くと、宰相の妻と娘も来ていた。

 クリスとアラン、そして母上達と姉たちもいた。

 席に着くと、先に来ていたアン兄が話しかける。


「でどうだった、異世界人?」


 興味津々な表情できいてくる。

 アン兄が聞きたいのは、多分車や乗り物関係なのだろう。

 という事は、ボタン一つでって話をしたらどうなるのか?


「まあ、色々と興味深い話を聞いたよ。例えばさ、世界滅亡って考えた事ある?」


 俺が突然発した不穏な話にキョトンとする近くにいた面々。

 クリスとアランはとても遠い目をしている。

 そんなクリス達の様子に不審な目をするライ兄とアン兄。


「なんだそれは?そんな話が出たのか?あちらは魔物もいなくて平和なんだろ?」


 そう平和なんだ。確かに平和なんだけどね。


「ショウタが言うには、それは皆が平和である事を皆が努力しているからなんだそうだ。というのも、脅威は全くない訳じゃないんだ。あちらの技術は凄いよな。」


「ああ凄い!だから聞いてみたいと思ったんだ。」


「じゃあさ、それだけの技術が軍事に変わるとどうなると思う?」


 俺がそう聞いたら、皆がシーーンと静まり還った。

 俺達は技術や物の便利さばかりに気を取られがちだ。


「それが世界滅亡とどう関係する?」


 ライ兄が目を眇めて俺を見つめる。

 俺がクリス達を見ると、ため息をついて困った顔をした。


「アラン、お前達も一緒に聞いたのか?」


「そうだな。聞いたな。余りの恐ろしさに知らない方がいいぞ」


 アランはかなり端折って物事を言った。

 でも知らない方がいい。確かに言えて妙だ。

 それでも言えという風に言う兄上達。


「ショウタが言うには、魔玉を太陽とするだろう。それが一万以上空から降って来たらどうなる?世界なんてなくなるよな?そんな兵器が一万以上実際にあるんだよ。ついでにだ、その太陽はボタン一つ、つまり、こうポチッと押すだけで発射される便利さなんだ。そんな便利さ必要ないだろうと思ったけど、まあ異世界人の考える事だ。仕方ないよな」


 ホント可笑しくて仕方ない。

 一周まわるとおかしくなると言うがホントなんだな。

 クリス達と三人でハハハ…… と乾いた笑いが出て来る。

 もちろんその話を聞いた人達は、蒼褪めて気を失いそうだ。

 兄上達も顔を引きつらせて、言葉を失っている。


「だから世界の皆が努力して、戦争をしない様に平和を保っているんだそうだ。凄いよな。ボタン一つが意外と多いんだ、異世界。」


「そうですね。ボタン一つでありとあらゆる情報がわかるそうですよ、異世界」


「ついでにショウタは8歳だからな。なのに先程の情報を俺達に説明したんだ。この意味がわかる?」


 俺とクリスそしてアランが次々に言う。

 たぶん今の平和になるまで、いろんな歴史があるのだろう。

 今だって戦争らしきものはあっているという話だ。

 ただその爆弾は使わない様に、皆が働きかけている。

 ホント足元には薄いガラスの様モノが敷かれたような状態だ。



 そんな話をしていると、父上達と異世界人らが入って来た。

 ショウゴとショウタの格好が変わっている。

 あちらの世界の服なのだろう。

 ショウゴは貴族の服をシンプルにした様なものを着ていた。

 だが、補正の良さと技術力のあるような服。

 シャツの襟がピシィッとなっているし、生地がいいのだろう。

 濃い色の服はそれだけ貴重なのに、ためらいなく上下着ている。

 ネクタイの柄も凄く精巧で驚きだった。


 ショウタもそうだ。

 似たような服に、鮮やかな柄の入ったシャツ。

 どうやってあんな柄を均一に入れる事ができるのだろう。

 ジャケットにはブローチがつき、とてもオシャレで面白い。


「ショウタ、そのブローチはドラゴンか?」


「そうだよ!僕ドラゴン大好きなんだ♪」


 ドラゴンと真珠の様なモノが連なったオシャレなブローチ。

 ユーグの娘イオネがまじまじと見ている。


「このドラゴンさん、お眼目に赤い石がついてるのね。それにこれ真珠?キラキラしたコレは魔石?でも軽いわ。糸が透明だわ。これって蜘蛛の糸?」


 不思議そうに祥太に聞いた。

 ユーグの奥さんが、そんな娘を窘めている。


「コレね、プラスチックって言う油を加工した物で出来ているんだよ。だから軽いし丈夫なんだ。でも油だから熱に弱いし、変色するんだ。糸もそれと同じもので出来ているよ」


 そんなショウタはマイペースに説明している。

 騎士団長もそんなショウタを面白そうに見て言った。


「プラスチックは便利だよな。どんなカタチにも出来るから、カップ麺の入れ物にも使われている」


 昨日食べたインスタントラーメンの入れ物とそれが同じ素材?!

 ショウタの胸のキラキラが同じ素材とは思えない。

 でもショウゴさんが頷き笑っている。


 そして料理が沢山運ばれてくる。

 それを見て目を輝かせるショウタ。

 父上が料理に対して、思った事を言えと言っている。

 困った顔をするショウゴさんと、ニコニコ顔で頷くショウタ。

 料理長の顔をとても見れない。

 ホント試験を受けている状態で間違いない。



 そしてそこから始まるショウタのやらかし。

 ホントビックリ箱の様なヤツだ。

 それをとても楽しそうに見ている、父上の顔はニヤニヤしっぱなしだ。

 宰相もニコニコして、頷き聞いている。

 いつもの眉間にシワの寄った神経質で冷たい感じが一切ない。

 騎士団長に至っては、あちらの滞在時間が長い分いろいろ知っている。

 だからとても楽しそうに煽り、固定していく。

 食べ物の話になるとクリスとアランも参戦。

 そんな状況にショウゴさんが顔を引きつらせ、落ち着かせようとする様子は印象深かった。

 たぶんあちらに行った父上達の面倒をみたのだ。

 ある意味苦労人だよな。大変だったよな。

 ショウタもこの三人と似た様な人種だ。


 さてショウタのやらかしが何だったか。


 ① 料理が出来る。

 その技術知識は料理長の上をいくらしい。

 カレー・ラーメンの皆の反応が凄い。


 ② 物事の考え方がしっかりしている。

 料理に関して、皆に苦言を呈された。

 でもその考え方はとても素敵な話だったから、料理長も感銘を受け教えを乞う。


 ③ 女性についての知識も詳しい。

 俺が知らないアレコレをコイツは知っている。

 更にメイドが下着に関して詳しくコソコソと聞いていたが、それをニコニコとスラスラ答えていた。


 兄上もショウタに女性に関して聞いていたが、いろいろと顔をひきつらせていたな。

 例えば月経中は神経質でいら立っているから、優しく気を使えとか。

 何故月経が起こるのか、子供はどうやってできるのか。

 更には妊娠する期間としない期間がある事まで………


 はっきり言ってそんなこと知らない。

 というかこの世界の男たちは皆知らないのだろう。

 だってジェラルドとクリスが「そうなのか?」と聞いているし、ライ兄は啞然としている。

 アル姉はフムフムと聞き、ジュリ姉は恥ずかしそうだが聞いている。

 妊娠中の対処法まで話しだす。

 だからなんでそんな事、お前は知っているんだよ。

 護衛騎士達まで真剣に聞いて、お前ら仕事しろよ。

 メイドがメモまで取り、横でいろいろ聞いている。

 カオスだ。これがホントにカオスってヤツなんだろうな。

 今この世界の常識なんて、ゴミクズ同然に消えている。

 普通こんな話を男女混ぜた状態で聞けないのに、男女関係なく質問し話している。

 メイドは妊娠中の食べ物や行動方法。

 料理長まで、妊娠中の女性に関する事を聞いている。

 ジュリ姉も痛みをどうやって和らげればいいか、異世界はどうやって対処しているか。

 いつもの恥じらいはどこに行った?!


 カオスだ。父上どうにかしてください。

 遠目にいる父上達を見ると、とても真剣な話し合いをしている。


 騎士団長が俺達の所へやって来た。


「盛り上がってるか?」


 騎士団長の暢気な問いに、とても役立ち情報を聞いていますと言う面々。

 しかし話の内容を聞いた騎士団長は、頭を抱えて唸っていた。

 困った顔をしながらも、ショウタに訊ねる騎士団長。


「うん僕も行きたい。異世界のいろんなところ見て見たい♪」


「そっか!じゃあそのようにしよう。何か希望あるか?」


「ゲームに出て来る魔物が見たい。実際どうかわからないもの。後スライム!」


「ああスライムな。何かあるのか?」


 雑魚の魔物扱いのスライム。


「僕たちの世界じゃスライムは特別だよ。ドラゴンは無理だけど、スライムなら会えるよね♪」


 そっかぁ、スライムは魔法がないといる生物じゃないよな。

 皆もそう思ったのか、ちょっとスライムの見方が変わる。


「それにね、スライムっていろいろと便利らしいんだ。だからホントかどうか検証したいな。」


「「「スライムが便利??」」」


 アランとアン兄とアル姉がキョトンとしている。


「よく判んねぇけど、わかったよ。料理の話も詰めてくれよ。」


 そう言って騎士団長は、また父上達の方へ行った。

 そうだ、マヨネーズの作り方を知っているか聞かなきゃ!


「ショウタ、インスタントラーメンの作り方を知ってる?」


 なのにライ兄に先を越される。


「できればおにぎりの作り方も教えて欲しい」


 更に越される俺。皆が次々と料理に関して聞いている。


 俺のマヨネーズ、聞けるのはいつだ(´;ω;`)





読んでくれて、ありがとうございます(*´ω`*)

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