表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

白ちゃん

作者: たま

何が幸せかはそれぞれの価値観が違うので誰にも決められないのね。

気がつくとなんだかとても温かい場所だった。

辺りを見回そうとしても身体は上手く動かない。

一体どういう状況なのだろうか、視界もぼやけて景色がわからない。かろうじて明るい暗いが分かる程度だ。とにかく暖かくて、眠たくて、まどろんでいられるなんだか幸せ?な状況を暫し堪能することとしよう。


目覚めると状況に変化が、あるわけでもなく、とにかく空腹感に苛まされた。腹が減ったが、身体は上手く動かない。明かりは感じるが目も見えない。どうすればいいのか、空腹感を表現しようにも声が出ない。うん?口は動くようだ。喋れないが口を開けて空腹を表してみる。声は出ないが必死に訴えてみると口の中に何かが流し込まれた。食料であろうか。味は、まあ、不味くはない。よくわからない味だがとにかく空腹さえ満たされるのならばなんでもよかった。口を開けると何故だか知らないが食料を流し込んでもらえるようだ。何このシステム。身体が動かないし口を開ければ食べ物がもらえる。しかも冷暖房完備?なんとも言えない怠惰な飼育されているような不自由な自由な環境。文句も言えないのでこの状況を受け入れるしかあるまい。と、腹が満たされると再び睡魔が襲ってきた。することもないしとりあえずは眠ることにしよう。

きっとそこは幸せな世界。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ