アイノカタチ The Shape Of Love 6
6.
" My Friend 友よ! 6 "
せっかちで猪突猛進の俺にしては、4月からの2か月間
待って待って、
自然に誘えるような関係作りをと・・
急いては事を仕損じることのなきようにと・・
仕掛けたのがマックのLunch!
自分で吹きそうになったぜ。
しばらくLunch攻撃で細い糸を繋ごうかとも考えたんだが
ふっと、彼女の横顔を見ていて閃いたんだよなっ。
彼女はあの奇麗な可憐な声でどんなふうにさえずるのかと・・
じゃなかった、歌うのかと。
そう思った時には、声に出して彼女を誘ってたさ。
だてに長年猪突猛進を貫いてきたわけじゃない。
俺の口の速さはすごかった。
俺が誘った時の彼女のあの顔。
無茶苦茶固まってたな。
断る隙さえ与えず、決定事項のように誘った。
無言のままふたりでカラオケボックスに向かう道すがら
恥ずかしいからとか、いきならだからとか、いろいろ理由付けて
歌うのを断られるかも、とか思ってたんだが・・
あれまぁ、、、
あらまぁ、、、
オイラびっくら。
6-2.
彼女は無心で歌い続けたんだ。
5曲ぶっ通しだぜっ。
俺、オーダーしたジュース飲んでただけっ。
なんかこう、別の扉を開けてしまったみたいな?
もんすごい上手いんだ。
ンで、話声とはまた違った魅力があって、聞き惚れてしまいました
オレ。
こんな上手い人の歌の後で、僕ちん歌ってもええんでしょうか?
っていう感じはあったんだけど、そこは野暮になるからさ歌いましたとも
ええええ、歌いましたともっ?
いやぁ~、カラオケデート最高ぅ~
最強ぉ~
口下手な俺たちカップルにこのアイテム(カラオケ)
めちゃくちゃ最強だったわ。
変に気を使いながら会話するより何ぼか、お互い近い関係に
なれたような気がしたし。
カラオケに行こうっていう台詞をアイテムに持っている限り
僕ちんは気兼ね(誰にだぁー)なく、デートに誘えるんだからなっ!
時が少し流れた頃・・
俺side:・・芽衣は俺のGirl Friendと思い
彼女side・・俺のこと、カラオケ友達と認識
こんな関係のお付き合いが始まっていったのだった。