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7,訓練、刀造り

「あいたた、それで?何の用ですか?こんなところで、ここって訓練場じゃないですか」


アルテミアに引きずられ移動し到着したのは、おもに近衛兵が訓練している訓練場だった


「研磨がどのくらい戦えるのかと思って、あ!ルウには言ってあるから大丈夫よ」


「はあ、それで僕は何をすればいいんですか?」


「そうね、得意武器は?」


「武器なんて持ったことないんですけど前の世界では剣なんて要りませんでしたし」


「あ!そうだったわね」


やけにあわててごまかすように言ってくるアルテミア


__あれ?、元の世界の話なんてしたことあったかな?

なかった気がするんだけど・・・しかも返しがおかしいような気がするんだけど・・・


「一つぐらいないんですか?」


そう聞いてきたのは、アルテミアの後ろに控えていたユリスだ


「木でできた刀だったら持ったことはありますけど、振ったことはないですよ」


「木でできた刀ですか・・・木刀ですね」


「え!木刀あるんですか」


「あるわよ、ユリスの故郷にある武器の木製らしいわ、ここには・・・ないわね

ユリス持ってくるように頼んでくれる?」


「了解です」


武器がたくさん置いてあった机の上に木刀がないことを確認すると、アルテミアは

ユリスに持ってくるように指示した


__前に本で読んだ気がするんだけど、貴族は自ら物を取りにいったりせず、

部下に取りに行かせるって聞いたことあるけどみんながみんなそうなのかな?

そう言えば、アルテミアさんが人を使っているところあんまり見たことないかも

今回は頼んでたけど


「研磨?聞いてる?」


__おっと行けない)


「すいません聞いてませんでした」


「ちゃんと聞いてなさいよ、まあいいわ、改めて聞いてちょうだい」


「お待たせしました、ご希望のものです」


「およ?、こんなに持ってきてくれたの?、一本でよかったのに」


声がした方を向いてみると・・・山のように積み重ねられた、木刀の山があった


「どうやってこの量を用意したんでしょうか?」


思わず苦笑いしてしまう研磨


「申し訳ありません、これは私の落ち度ですね、数を指定しておけばこんなことには

なりませんでした」


「いえ、ユリス様のせいではございません、めったにないアルテミア様からの

ご要望だということで、部下たちが駆け回りまして・・・監督不足です申し訳ありません」


最初はユリス、次に謝ったのは、アルテミアの指令を聞いたユリスが指示を出した

(すぐ近くでやり取りを見学していた)隊の百人隊長さんだ


「まあいいわ、二人ともあって困るものでもないんだしありがとう助かったわ」


「はは、ありがたき幸せ」


「アルテミア様がそうおっしゃるなら、今後は気を付けます」


「隊長さんもう下がってもいいわよ」


何か言いたそうな顔でなかなか下がらない百人隊長


「?、ああ見学なら好きにして言ってもいいわよ」


「ありがとうございます」


ぱぁぁと隊長の顔が晴れた


__ああいうところを見ているとホントに王族なんだな~と思うんだよな


「さて、気を改めまして、訓練を開始するわよ~研磨この中から、一本刀を選びなさい」


「大変そうですね、頑張ります・・・あれ?アルテミア様も選ぶんですか?」


「どうも今使ってる木剣は肌に合わなくてね~これだけあるなら、合うものも

あるんじゃないかと思って・・・ん、これなんかいいかも」


アルテミアが手に取ったのは真っ黒に染まった木刀だった


「真っ黒ですね他にも黒いのはありますが、それだけやたらと真っ黒です」


「とりあえず、これを使ってみるわ、研磨はいいの見つかった?」


「これなんかどうでしょうか」


「すっごい緑ね、なにその色、葉っぱならわかるけど幹が緑ってどういうこと?」


引っ張り出したのは、新緑のような緑色をした木刀だった


「よくわかりませんがこれにしてみます」


「そうわかったわ、とりあえず振ってみてもらえる?」


「はい」


へにゃん


「ん!これなかなか難しいですね」


ひゅっ、ひゅっ


「すごいですねアルテミアさん、鋭い音が鳴ってますよ」


「うん~なんか違うのよね・・・」


「あんなに、いい音が鳴ってたのにですか?」


「うん~音は関係ないにしてもね~もっと長さがほしいのよ」


「これ以上長くするんですか?これでも結構長いですよ」


「そうなんだけどね~私的にはこの二倍ぐらいはほしいのよね」


「二倍ですか?相当長くなると思うんですけど・・・造ればいいんじゃないんですか?」


「うん~、うん?、造る?そうか、造ればいいのか。そうじゃない造ればいいんじゃない

問題は誰に作ってもらうかだけど・・・」


アルテミアの視線が研磨に集中する


「僕ですか!?できませんよ、磨くぐらいしか得意なことありませんし」


「そうよね・・・あ!こういうのが得意そうな人を思い出した、よし

今から行くわよ、研磨!ユリス!行くわよ!」


「今からですか?かしこまりました一方入れておきます」


「え?僕も行くんですか?」


「研磨も行くの、れっご~」

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