1.目覚め、逃走
「ふわぁぁ~朝か、ん?おかしい、部屋が暗いこれは
いつもより2時間ぐらい早く起きちゃったパターンのやつか?
だがそれにしては、おかしい気がする、・・・・いや明らかにおかしいまだ
布団から出ていないのに、座っているところがお尻の下が堅い」
寝ぼけていた頭が徐々に覚め初め、思考がクリアになっていく
「考えていても仕方ない、ここを明るくする方法はないか?」
__おかしいないつもこのあたりにヒモコンを置いてあるんだが・・・
ヒモコンとはリモコンのことであるこの研磨時折不思議な言い回しをすることが多い
__仕方ないひとまず明るいところを目指すか
右の方を見ると微かにではあるが、光が漏れ出ているのがわかる
「大体予想してはいたがやはりここは、洞窟の中だったのか・・・」
光の方へ近づくにつれ周りが鮮明に見えて来る
やがて出口にたどりつき、出てみると
「ッ・・・眩しい・・」
急に太陽の下にでたことで目が眩む 改めて周りを見回してみると
「・・・マジか、想像はしていたがこの絶景は予想していなかった・・・」
眼下に刻まれるは大渓谷そこに、洞窟の横に流れている川から大質量の水が
これでもかと、流れている渓谷のそこは見えず地球最大の滝がなんぼのもあじゃい
と言わんばかりだ
「落ちたらひとたまりもないな・・・」
ぎゃあぎゃあぎゃあ
ゆっくりと声のする方向を見いてみると、
悠然と大空を泳ぐ遠目から見ても明らかにでかいプテラノドンの
ような謎、生物が空を飛んでいる幸いこちらには気づいていないようではある
「やはり、俺は異世界にきてしまったらしい
しかも気のせいか、いつもより目線が低い気がする、体も小さくなっているし」
川の水面をのぞいてみるとこちらを覗いているのは、二十歳少しすぎのフツメン
の姿ではなく、四歳ぐらいの少年の姿である
「これは少しってレベルじゃないよな・・・」
__とりあえず、顔を洗い渇いたのどを潤してみる不用心かもしれないが
緊急事態だ、仕方ない
「まずは、持ち物、チェックでもしてみるか、」
持ち物------
小型ソーラーライト
タコ糸
金属でできた錨型の頑丈なストラップ
「ライトがあるのはありがたい、洞窟の中も見ておきたかったんだ、
何もないかもしれないけど、しかし、タコ糸と錨て・・・これで谷を降りろと?
まあ降りないがな!それはいいとしてこの二つの組み合わせは結構汎用性が利きそうだ」
研磨はさっそく、ライトを使って洞窟を探索して見る
「何かあればいいんだけど・・・お!、これは愛用のリュックサック!
何も入っていないようだしさっそく背負うとするか!
しまった、全体的に小さくなっているんだった・・・」
「リュック以外のには謎にたくさんある雑巾しかなった・・・なぜ雑巾
雑巾はかさばるから少しだけ待っていくとしてやっぱり限界まで、ひもを
短くしてみたけど少し邪魔だな、まあ仕方ないどう考えてもリュックはいる」
ぎゃあぎゃあぎゃあぎゃあ
またさっきのやつかと声の方向を向くとやはりいるプテラモドキ
しかも、さっきより大きくなっている、さらに言うと明らかにな殺気を
放ちながらこちらに向かってくる
「これ、やばい奴ーじゃね?・・・どどどどうしよう
近くの森にいげ込むか?それとも洞窟に逃げ込むか?
迷っていても仕方ない森に逃げよう!」
そうときまれば、一目散に森に逃げていく研磨
逃げた獲物を追いかけるべくモドキも方向転換する
「はあ、はあ」
メキメキ、バキバキ、バサバサ
逃げる研磨の後を、モドキが追いかける
「っしつこいな!もう」
ついに、モドキが研磨に、肉薄する
しかしそれを、ぎこちないサイドステップや前転でよけていく
しかし、これまでの抵抗むなしくモドキがついに研磨のリュックをとらえる
がっちり足で捕まえた瞬間空高く舞い上がっていく、
「っ・・・万事休すか、・・・いやまだ、手はあるこいつはリュックを
つかんでいるそれを身代わりに、抜け出せばまだワンチャンある!
木が多い所にところに降りられれば・・・」
幸いここは森だ木ならたくさんある、
「!ここだ!」
研磨は命がけのスカイダイビングをかんこうする
ヒュゥゥゥゥ
バキメキバキ、ドスン!!
「・・・なんとか助かったか、安心している場合じゃない、早めに、ここから離れないと」
__モドキから何とか逃れることは成功したが、あちこちを怪我してしまった
次回、姫様登場です