カノジョに恋した理由
仲村廣樹の高校生時代の話です。ちょくちょく誤字脱字直します。
男女の間では友情は不可能だ。情熱と敵意と崇拝と愛はあるが、友情はない。
自分らしくあれ。ほかの人の席はすでに埋まっているのだから。
――オスカー・フィンガル・オフラハティ・ウィルス・ワイルド――
プロローグ
恋愛を辞書で調べると「特定の異性に特別の愛情をいだき、高揚した気分で、二人だけで一緒にいたい、精神的な一体感を分かち合いたい、できるなら肉体的な一体感も得たいと願いながら、常には叶えられないで、やるせない思いに駆られたり、まれに叶えられて歓喜したりする状態に身を置くこと」と書いてある。
――出会った!
人は人生で一度や二度くらいそう叫びたくなるような異性に出会うことがある。
高校生という期間は、義務教育を卒業してはいながらも、社会的には半人前な立場であり、色々な場面で自己責任というモノを問われる。
気の知れた友達と何気ない毎日を過ごし、大した気も使わず言いたいことを言い合える毎日。そんな毎日がガラッと変わるような人に出会い、胸の鼓動が高まり、気持ちが躍る感情が芽生え、『あぁ……』と自分で気づいた時にはもう既に心が奪われている。
何気ない気持ちで選んだ偶然と、その選択を後に自画自賛する気持ちを抱き、まるで神様が決めていたと思えてしまう程に特別に思える人との出会い。その出会いが、人生を根底から変えてしまうことがある。
良かったら、感想や意見よろしくお願い致します。自分の小説は基本同じ時間軸の同じ登場人物になります。