現代ラノベ風浦島太郎
頭空っぽにして読んでください
むかしむかしあるところに、浦島太郎という男がおった。
浦島太郎は若くして両親を亡くしてしまいずっと一人で暮らしておった。
だからいつも金がなく、浦島太郎は雨の日も風の日も毎日毎日休むことなく海にいって魚を取って生活をしておった。
しかし浦島太郎はこの生活を決して不幸と思わず幸せに暮らしておった。
そんなある日のこと浦島太郎はいつものように海に向かっていると、子供たちによってカメがいじめらているのを見つけた。
「こらこら、かめをいじめてはいけないよ。」
浦島太郎はとても優しい男だった。だから見ず知らずのカメも助けようとしたのだ。しかし子供たちは
「うるさい!何をやったって俺たちの勝手だろ。」
と怒ってしまった。そこでしょうがなく浦島太郎は自分が持っているなけなしの金を出して
「じゃあこのお金とカメを交換してくれないか。」
といった。すると子供たちは喜んで金とカメを交換してどこかに行ってしまった。浦島太郎は交換したカメにむかって、
「大丈夫かい、ここは娯楽が少ないから子供たちはこんなことをやってしまうんだ。だからここにもう近づかない方がいいよ。」
と優しい声で言ったするとカメは
「ありがとうございます、優しい人。どうかお名前を教えてくださいますか。」
といったではないか。浦島太郎は少しびっくりしながらもカメに
「私は浦島太郎です。」
と答えた。するとカメは
「浦島太郎、素敵な名前ですね、どうか私に御礼として竜宮城に招待させてください。」
という。そのことについて浦島太郎は
「竜宮城とはどんなところだい。」
といった。するとカメは
「はい、竜宮城はたくさんの鯛などの魚たちが美しい舞を踊ったり、美女たちがお酌をしてくれる桃源郷のような場所です。」
といった。浦島太郎はその様子を聞いて行ってみたいと思った。しかし浦島太郎は
「カメさん、僕は見返りがほしくてあなたを助けたわけではないから御礼はいらないよ。」
といった。浦島太郎はそんな清く正しい人なのだ。しかしカメは
「それでは私の気が静まりません。どうか竜宮城にいきませんか。」
といった。しかし浦島太郎は一度決めたら自分を曲げない性格で
「いいえ、私はただお金を払っただけですだからそのようなことはいりませんよ。」
と言い、いつものように魚をとるため海に向かって行った。
そしていつものように魚を取り、魚を売り、自分の家に帰り夕飯の準備をしているとドンドンという音が入口から鳴り
「どうか、あけてくださいまし。」
と鈴が凛と泣いたような美しい声が聞こえた。浦島太郎は急いでトビラを開けると、そこには高そうな緑色の着物を着て、まるで絹のような美しい髪をした女がそこに立っておったではないか。そしてそこにいた女は、口を開き、
「今朝あなた様に助けていただいたカメでございます。御礼をしにまいりました。」
とおっしゃたではないか。浦島太郎はびっくりして
「な、なぜカメがこのような美しい女になっているのだ。」
というと女は
「はい、親友の鶴殿に教えてもらいました。」
といった。浦島太郎は信じられず嘘だと叫ぼうとしたがある言葉を二つ思い出した。
一つ目はカメは千年生き、鶴は万年生きるというもの、二つ目は鯉は滝を登りきると竜になるというものだった。それを思い出すと千年も生きれば自分が知らないようなこともあるし、鯉が竜になるのだ。カメが人になることも可能だろうと無理やり自分を納得した。そして浦島太郎は
「御礼というものはどういうことだ。私はそのようなものはいらないといったはずだが。」
というとその美しい女は(さっきこの女は自分のことをカメと言っていたのでこれからはカメとよぶことにしよう)
「はい、竜宮城という時間がかかるものではダメだと思い、玉手箱という持ち運びできるものを持ってきました。」
と全く見当はずれなことを言ったではないか。浦島太郎は
「そもそも、私は御礼がほしくてあなたを助けたのではございません。」
といった。するとカメは
「いえいえ、今から玉手箱について聞けばほしくなると思います。」
と玉手箱について話し出したではないか。なんでも玉手箱というのはキンタンという不老不死になることができる薬だという。
「ちなみに殴られても痛くないというわけではございません、男だったらキン●マを殴られたらそのまま痛いままでございます。」
と笑顔で言っていた。
「どうでございましょうか。これがほしくありませんか。」
しかし浦島太郎はさっきいったとうり一度決めたら自分を曲げない性格で
「いいえ、いりません。」
ときっぱり断った。これでカメも御礼をしなくて大丈夫だろうと思ったその途端
「そうでしたか。」
気が沈んだような声で言い、そのあと
「この程度では満足できないのですね。」
またまた見当はずれなことを言った。さすがに浦島太郎もびっくりして
「だから私は御礼がいらないといっているでしょ!」
とついつい怒鳴ってしまった。だがカメは
「はい、このような価値の低いものではもらった意味がないというのですね。ならば十日後待ってください。」
と笑顔で言うとそのまま家を飛び出してしまった。
「まったくなんだったんだ。」
これぐらいは彼が言っても仕方がないと思う。
そして浦島太郎がいつものように魚を取り、売っている生活が十日たったころまた、夕飯時にドンドンと入口から
「どうか、あけてくださいまし。」
という声が聞こえた。浦島太郎が再び扉を開けるとまた美しい女の姿をしたカメが立っていた。
カメは笑顔で
「次こそはあなた様が喜びそうなものを持ってきました。」
といった。浦島太郎は
「だから私は御礼なんかいらないって言ってるでしょ!」
と怒鳴って扉を閉めようとすると、カメは扉の隙間に足を入れ無理やり扉をあけ
「今度こそ、今度こそあなた様が喜びそうなものでございます。」
いい笑顔でといい家に入ってきた。浦島太郎はため息をつき
「では、どんなものなんだい。」
と聞くとカメは懐から一本の藁を取り出し、
「はい、どんなものとでも交換できる藁でございます。」
というとその藁について話し出したではないか、その藁は名前のとうりどんなものとでも交換でき、過去にそれを持った人は屋敷を手に入れたという話まで聞くことができた。
「どうでございますか、こちらの藁がほしくありませんか。」
とカメがいう、しかし浦島太郎は前と同じく
「いらない」
と一言告げると、またカメは
「ならば次こそは、あなた様が望むものを十日後持ってきましょう。」
といい家を出て行った。ここから浦島太郎とカメの不思議な生活が始まった。
十日ごとにカメは浦島太郎の家に行き、さまざまなお宝とそれについての話をする。
たとえば、持てば鬼人がごとく力を得ることができる斧や、動物にあげればどんな命令も聞かせれる不思議な団子、さらに透明で透き通っている不思議な形のわらじなどだった。
しかし浦島太郎はいつもいらないと言い、そのお宝を毎回断っていた。
そんな生活美しい女が浦島太郎の家に行くという何日も続くと当然村の中では噂が起きる。
やれ、浦島太郎は実は金持ちの隠し息子である。やれ、あの美しい女と浦島太郎は兄弟である。などのうわさが流れていた。
それを聞いた村の悪党はその女を襲ってやろうと思った。
なにせ十日ごとにカメは浦島太郎の家に行くのだ。それさえ分かっていればカメを襲うのは簡単だった。
そのころ浦島太郎は嬉しそうに家に向かって歩いていた。なにせ今日はカメが来る日なのだ。
実は浦島太郎はカメのことを嫌っていなかった。見た目は美しく、また話も今まで聞いたこのがないような素晴らしい話ばかりだったのだ。むしろ、浦島太郎にとっては十日ごとに家に来ることが御礼になっていた。恥ずかしいのでカメにはいわなかったが。
そして浦島太郎は家につき、夕飯の準備をしていた。しかしいつまでたってもカメが来ない不思議に思い、
飯の準備を途中だったが家から出て、カメを探しに行った。
「カメ―どこだーもう時間だぞー」
しかしいつまでたってもカメは見つからない。浦島太郎は村中を走り息を切らしながらも必死に探すとついにカメを見つけた。しかしカメは男によって襲われていたのだ。
「やめてください、放してください。」
カメが嫌がりながら言うがいうが
「ごちゃごちゃうるせえっ」
といい無理やり違い組み伏せられてしまった。カメの涙目になっている姿を見たら浦島太郎はいてもたってもいられなくなりその男の向かって走っていった。
「そいつから手を離せ!」
と男に言い放った。しかし男は浦島太郎を見ると、
「おやぁ、子供にすらケンカで勝てない浦島太郎君ではないか」
と笑いながらしゃべった。そう浦島太郎は優しすぎて村の若造からは弱虫浦島太郎と言われていたのであった。
「いいからそいつから手を離せ!」
「おいおい足が震えているぞ。どうしたなぐれないのか。」
また、男から言われたとうり浦島太郎は優しすぎて浦島太郎は一度も人を殴ったことがなかったのである。
だからこんな状況だと足が震えるのも納得だった。
「でもまあ、そんなに言われたらてをはなしてやるよ。」
と男が言ったとたん男は浦島太郎を思いっきり殴った。
浦島太郎はよろめくとその隙を見逃さず男はまたまた殴った。
殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る殴る
ひたすら浦島太郎は殴られ続けられた。
「浦島太郎様っ」
カメは泣きそうな声で叫んだ。しかし
「ほらほらほら!」
と男は叫びながら浦島太郎を殴り続けていた。その殴られてる浦島太郎は気を失いそうになりながらもカメが言ったある言葉を思い出していた。
「この薬を飲んでも、キン●マを殴られたら痛い今までございます」
そう不老不死の薬を飲んでもそこを殴られたら痛いのだ。だから浦島太郎はは思いっきり振りかぶって男のキン●マをつぶれるような感触を味わいながらも殴りつけた。
「ぐはっ」
と男は叫ぶと白目をむきながらその場に倒れた。そこでカメが浦島太郎に近づいて
「大丈夫!浦島太郎」
と泣きながら言った。すると浦島太郎は
「大丈夫だよ」
と笑いながら気を失った。
次に目を覚ますとそこは自分の家だった。
「よかった目が覚ましたんですね。」
と、とてもうれしそうなカメがいた。
「もう目が覚めないかと思った。だけど無事でよかった。」
よく見ると目が赤く外はもう日が昇っていた。たぶん一晩中看病をしてくれたんだろう。
「あの時は私が助けてもらってうれしかったし、今回も、またあなたに助けてもらって、とてもうれしかった。だけど私はあなたにあれらのお宝以上かえせるものがないの。」
と泣きそうにカメが言った。そこで浦島太郎は少し悩み
「カメ、俺ほしいものがあるんだけどいいか。」
「うん、なんでも言って私が準備するから。」
カメがそういうと、浦島太郎が初めて自分を曲げて
「お前がほしい、カメずっと俺のそばにいてくれ。俺はお前の話をずっと聞きたい。」
といった。カメは真っ赤な顔で
「えっ、そんなのでいいの私はそんな価値はないよ。」
とうつむきながらいう、しかし浦島太郎は
「そんなのがいいんだ、お前が今まで持ってきたお宝よりもお前がほしいんだ。」
と真剣な顔で言う。そこでカメは
「不束者でありますが、よろしくお願いします。」
と笑顔で言った。
昔々あるところにとても仲の良い夫婦がおった。
その夫婦は貧乏でいつも生活が大変だった。だがいつも笑顔でとても幸せそうだった。
その夫婦は子宝に恵まれ,孫たちに囲まれながら二人一緒に亡くなった。
その嫁の名前はカメ、夫の名前は浦島太郎と言った。
またその嫁はいろいろな話をするのが得意だったという。
乙姫「そういえば最近カメ見ないけどどこ行った?」
鯛「ああ、あいつなら寿退社しましたよ」
乙姫「はぁっ!?」




