第28話 氷河地帯は異様に寒い
氷河って聞くだけで寒そうって思いますよね。
あれ?そうでもないですか?だって氷って漢字が入るんですよ
初めて訪れる氷河地帯。NPCでさえ神でさえ勿論プレイヤーさえ初めての場所である。
そして氷河地帯に入った瞬間全員が最初に思ったことは同じだった。
「寒い」
マイナス30いや40はあるのではないかと思うほどの寒さの中歩き続ける。無力地よりも難易度高い気がする。多分無力地を簡単に突破したからそう思うだけなのかもしれない。
「ティグリス......本当に寒いんだけど」
「んなのこっちだって同じだ。言ったら余計寒くなるから黙ってろ」
「ミュリエルなんか対処法ないの?」
「マグマ地帯なら何とかできるかもしれないけどここだと少し厳しいかな......」
異様な寒さの中3人は歩き続ける。
生物はおらず周りは全て凍っていた。そのため足を滑らせることも多くあった。
「無力地以降って街とかあったりするのかな?」
ここから先はNPCが存在するのか全くもって不明だ。プレイヤーがいることはまずないだろう。ただ無力地のようにNPCのみの街が生成される可能性もある。
「まぁ携帯見てみろ。なぜか無力地以降の地図が更新されてねえんだ。この先のことは誰も分からん」
「これ街無かったらやばくない......?」
ここで寝たら確実に死ぬ。街の中の宿で暖かくして寝ない限り凍死するのが目に見えてる。
「ここに来て凍死は勘弁だな......」
「氷河地帯だけで5か月......街が1個はあるだろうけど逆に1個だけだったら凍死は確定だろうね」
「小さな村でもあればいいんだけどな......見た感じなさそうだし流石に厳しいか」
「一旦無力地に戻って作戦を立てる?」
まだ氷河地帯に入ってすぐなので戻ろうと思えば戻れる距離ではあった。むしろ戻った方が正解だと2人は思った。そう1名を除いて。
『千里眼』
ティグリスが急にスキルを使い始めた。暫くその場に止まり動かなかった。この寒さの中動かないと本当に凍り付きそうなほど寒かった。
1分ほどしたらティグリスの意識が戻った。
「大体20キロ先に村一軒発見した。村がこの感覚であるなら1個ではないだろうな」
「やるじゃんティグリス見直した」
「最初からそれ使ってくれればよかったのに」
「使ってもよかったんだけど動けないってデメリットがあるから使いたくなかったんだよ。動いてなきゃ寒いだろ?」
「それもそうだけど正直使うタイミング考えて。下手したら凍え死ぬ」
20キロ先に村があるってことはそこで一泊するのが普通だろう。まずはそこへ向かう。20キロを歩くとなると半日程度で済む。
寒いと言い続けながら村を目指して歩いた。逆に寒いという言葉以外は何も言ってなかった。途中足が凍ったり地面にひびが入ったりと色々あったがなんとか村に着いた。
「やっと着いたけどよ......」
村には人の気配は一切なく。扉は固く閉ざされどこも開くことはなかった。
「村......なの?」
「ただの廃墟だね。神も面白い悪戯するもんだね。少し頭にきたかも」
ミュリエルは今までにない表情で怒っているのがすぐにわかった。ただ怒っているのはミュリエルだけでなく残り二人もそれは変わらなかった。
「流石にこれはつらいな。トレース、ナイフで扉切ったりできねえか?」
「やるだけやってみる。ただ中に入っても意味ない気がするけどな」
トレースは適当に一軒家を探し扉を切りつけた。ティグリスも自分の剣で試しては見たが固すぎてビクともしなかった。
「えい」
トレースが軽くナイフを振っただけで奇麗に扉は真っ二つに割れた。
「流石春夏秋冬の掟だね。切れ味が違いすぎる」
「ちょっと使うのが怖くなってきたかも」
扉を避け家の中に入る。そこはつい先ほどまで誰かが住んで居たかのような状態であった。家具は全て揃っており何かを作っていただろう鍋もある。火に通していたのだろうけど全てが凍っていた。
ただ外よりか寒くなく寝ても死ぬほどの寒さではなかった。
「まぁここで寝るのが正解なんだろうな。てかトレースが壊した扉からの風が寒いんだが」
「それぐらい我慢しな」
辺りを探索していたトレースがあるものを見つけた。
「ねぇミュリエル。ここなんだと思う?」
それは人一人が入れそうな穴だった。その穴にはしっかりと梯子が付けられていて上り下りが可能になっていた。
「行ってみようか」
降りていくとそこは地下室のような場所で一切凍ってなくむしろ暖かい場所であった。
「なるほどね。地下ならこの寒さは防げるってわけね。ということは全ての家に地下室はあるって考えていいかもね」
「これで絶対に凍死する可能性も無くなったしゆっくり寝られるね。ティグリス呼んでくるよ」
ティグリスも地下に降りてきて暖かい地下の中で眠りについた。それでも地下はマイナスの気温であるがマイナス40度などに慣れすぎてむしろマイナス5度ぐらいだと寒いと思わないほどになった。
起きてまずティグリスが外に出て千里眼を使う。運よく夕方辺りに着きそうな村を発見した。
「随分遠くまで見えるんだね」
「まぁ障害物があったらその先は見えねえけどな。透し能力じゃないからな」
「それで透視機能まであったら最高でしょ」
「まぁそこがいい具合に調整されてるのがこの世界なんだよね」
三人はこの世界の常識を思い出し歩き始める。物凄く寒い中歩くだけの作業は拷問とほぼ変わらないほど辛いものだった。
何度も足を止め休もうとするが進めば進むほど寒くなり止まった瞬間足が凍りつくほどに寒くなった。
「このあとってマグマ地帯だよね......気温の変化でおかしくならないかな?」
「ありえなくはないな。マイナス50度近くから急にプラス50度とかになったら精神に異常をきたす可能性もあるだろうな」
「そうなったら笑えないね」
「それを計算済みの神なのかもしれないね」
先のことより今のことを考えた方がいいのにも関わらず先のことを考えてしまう。
歩き続け村についた。勿論どの家も開いていなく前回同様トレースが開ける。そして地下を探して地下で寝る。その繰り返しをして氷河地帯を乗り切ろうとしていた。
後半になるとマイナス70までいき手の感覚どころか相手の声すら聞こえないほどになってしまった。一応ミュリエルが水の加護で和らげマイナス50度を保ってはいるがそれでも物凄くつらい状況だ。
ただ、慣れは怖いものだ。50度ですら慣れてしまうのだから......
ある日の村に止まった時だ。いつも通り一軒適当に家を決めトレースがナイフで扉を切る。3人は地下の入り口を探す。
ただどこを探しても無かったため横の家へと移った。ただそこあったのは地下がコンクリートで埋められて後だった。
最後の一軒だけ地下があり3人は地下に潜る。その瞬間大きな岩が飛んできた。
トレースは間一髪で避けナイフを構える。それに続きティグリスとミュリエルも戦闘態勢に入る。
「誰?」
「それはこっちのセリフだ。プレイヤー風情が何勝手に入ってきてんだ。さっさと出て行け。死にたくなきゃな」
奥にはNPCらしき人が5、6人いた......
おまけコーナー第9回
作「お疲れ」
ト「お疲れ」
テ「お疲れ、次は久しぶりの戦闘パートかな」
作「そのつもりだよ。ミュリエルの初戦闘シーンとトレースのナイフ春夏秋冬の掟がどう活躍するか見ものだね」
テ「あれ?俺の出番は?」
作「勿論あると思うよ。まだ作成前だから何とも言えないけど」
ミ「あぁいいんじゃないの?ティグリスは第1話から出てるんだし」
テ「そういう問題かよ」
ト「それで今回の話題は?」
作「あと3週間後にテストが待ってます」
テ「またその時期か。バイトとテストと小説......まぁ辛いのは確かだな」
作「どれだけストックを貯めておけるかが重要なんだよね」
ミ「無理しない程度に頑張りなよ」
ト「倒れられても誰も小説書けないよ」
作「分かってるよ。もし無理ならお詫びに何かしらするよ」
見ていただきありがとうございます。
次回はおまけコーナーでも言った通り戦闘です!
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次回投稿は11月16日17時です
次回もお楽しみに!




