第2話 ギルドで質問攻め......?
宿屋を出て二時間が経過したところか。
町並みは明るくなり人の多さが目立つ。
まだ太陽は自分の真上にいる感じだがもう下がってきつつある。
つく頃には日の入りかな......
辺りにはプレイヤー、いやNPCなのか?人が増えてきた感じがする。って言ってもギルドまではあと半分ぐらいあるんだけどな~
中央に近づいてきた感じなのかな
見る限りPTが多い。それだけクエストが難しいのかそれとも一人でここにいるのは不安なのか。どちらにしても1人プレイヤーは見る限り居ないだろう。
私は今の所PTを組む気もないし、知ってる人がいるなら話は別なんだけど。
辺りを見つつギルドへ向かう。
そういえば職業がなんちゃらとか言ってたな
冒険者だと使用武器はナイフだけとかなんとか。
所持品にナイフはいってるのかな?開始所持金1万もあるしそのぐらいの配慮はあると思うけど。
装備一覧を見ると装備可能武器がある。しかもナイフだけか。職業何にしよう。魔法とか使えたらいいかな。
魔法はロマンがある。現実では使えないから使ってみたいけど呪文を唱えるイメージあるから大変そうだな。
それと激しい動きは最低限したくない。てことはガンナー辺りかな。ただ近距離相手じゃきつそうだな。
まずはギルドに行かなきゃどんな職業があるかだな。
それから歩くこと1時間マップでは中央だ。一応ワープポイントに設定しておいた方がいいのか。お金かかるしギルドの前でいいや。節約していかないと。
それにしても中央だからか人が多い。それともこれが普通なのか?
気になる事は山ほどあるが無視して先に進む。それじゃなきゃご飯までに間に合わない。ギルドでどれだけ時間食うかもわからないし。
ギルドの建物が見えたのが2時間ぐらいした後だ。
やっとついた。
目の前には見たことの無い大きな建物。城かと思うほどの大きさで石焼の壁。見た感じだと2階までかな。ただ広さは先ほどの中央と同じぐらいだ。
人の数も1万は居るのではと思うほど多い。それもそうだろう。すべての中印がここなのだから仕方がない。
5時間かけてやっと到着した。
「あ、そうだ。ワープワープ!これ忘れたらまた歩かなきゃ行けない......」
ワープポイントに設定しました。残り金額は6500です
もう6500しか無いのか。結構辛いかな。宿も良くて2日。早めにクエストとか受けないと。
ギルドに入ると手前には待合所がありその奥で対応される感じだ。現代で簡単に例えるなら銀行みたいな感じ。
「こちらへどうぞ」
丁寧に案内してくれたのは20代ぐらいの若い女の人だ。
「ギルドへようこそ。その様子だと新規プレイヤーさんですね」
ただ来ただけで新規プレイヤーって見分けがつくのはすごいな。少し感心してしまった。
「あ、はい。そうですけど」
「ここでは主にクエストや職業を変えることが可能です。質問などありましたら答えられる範囲でお答えできますよ」
「急ですが質問いいですか?」
「どうぞ、どのようなご意見でしょうか?」
先程も考えていたように職業の種類だ。
「職業の種類を教えて欲しいのですが」
「職業は本当に様々でまずは店を建て営業する方かクエストを進め金を稼ぐかどちらを選びますか?」
営業も楽しそうだけどやっぱり戦闘系かな~
「店を建てるのもロマンはあるけどやっぱり異世界に来たからには戦闘系がいいよね」
「それでしたら攻撃型、防御型、支援型の3つがありますがどれにします?」
なるほど分類がいろいろあるのか。支援型は面倒臭い。防御型はPTを組む気がない以上防御型は時間がかかる。
消去法で攻撃かな
「攻撃型でお願いします」
「攻撃型ですね。それでは次に近距離、中距離、遠距離を選びください」
あれ?これ職業決める流れになってない?種類きいただけなんだけど。
「近距離でお願いします。」
「近距離ですね。それでしたら、短剣、太刀、大剣、拳、双剣、斧などあります。他に使いたい武器がありましたら言ってください」
軽く動ける武器と言ったら短剣ぐらいかな。
「短剣で」
「短剣ですね。短剣ですと冒険者、勇者、遊び人、戦士、騎士、トレジャーハンター、他にも色々あります」
職業言われただけじゃ何が違うか全くわからないんだけど。
「職業だけだと理解しがたいんだけど、冒険者とどのように違うの?」
「そうですね。例えば勇者だと、装備可能武器が短剣、双剣、拳の三つが使えるようになります。さらに勇者としてのアビリティは攻撃力アップです。このように武器の種類やアビリティといってその職業だけの特技もあったりします」
なるほど、その中で一つ自分に合った職業を選ぶのか。ちょっと時間かかりそうだな。
「ちなみに冒険者にはアビリティはないんですか?」
「そうですね。初期設定なものでアビリティはありません」
案の定ないのか。まぁ縛りプレイとして冒険者っていうのも悪くはないかもな
「すいません。冒険者のままでお願いします。」
「冒険者ですと装備可能武器はナイフのみですが宜しいですか?他の職業だと色々な武器やアビリティがありますよ?」
元からナイフ以外の武器を使う気はあまりなかった。アビリティにはさほど興味もないし。
「冒険者で」
「承りました。変更は無しですね」
職業が決まると女の人が思い出したかのように聞いてきた。
「そういえば、名前聞いてもよろしいでしょうか?」
「名前......」
「はい。現世で使っていた名前です」
あれ?何だったっけ。全く思い出せない。
少しばかり悩んでいると女の人が「もしかして、」と一人で納得していた。
「もしかしてお忘れでしょうか?プロフィールの右上に書いてありますのでお確かめください」
携帯を取り出しプロフィールを見る。
右上には
unknown
と書いてあった。
「あの、これは?」
「やっぱりですか。極稀に転生時に名前を忘れることがあるのですよ」
名前を忘れた。その事に悲しい気持ちは一切なかった。なぜだろう。
「名前が無いとこの先困りますね。何か付けたい名前などはありますか?ギルドでは名前も変更可能です。ただ貴方のようにUnownの方のみですけど」
名前か。何にしよう。
「そのままでよろしかったらそれでも構いませんよ。ギルドに来てくれればいつでも変更可能です。ただ1回だけなのでご注意ください」
「分かった。じゃあ今はまだ変更しなくていいや」
「承りました。他に質問はございました?」
「いえ、特には」
もう終わりかな。
ちらっと時計を見る19:50
これは間に合うのか......?
「それでは最後に一つ。ワープのやり方はご存知でしょうか?」
「あ、ワープなら分かります」
「失礼いたしました。では何かありましたらギルドまでお越しくださいませ。クエストなども受け付けております」
ギルドを出る。あ~、終わった。予想以上に時間がかかったな~。
ただ一つだけ納得いかないのはあの女の人が何かを隠しているような感じがした。気のせいなのかはわからないが。そんなような気がした。
そんなこと思っていても仕方がない。外に出て時間をみた20:10
まさかのご飯抜きか。
ここにいてもしょうがないのでワープを使って帰る。
設定のワープポイントへ移動かな。ちょっとワクワクした。
辺りが光で包まれていく
目の前が光で全く見えなくなり見える様になった時にはもう宿屋の前、先ほどワープポイントに設定した所だった。
これは便利だ。現実世界でもあれば楽なのに。対して疲れるわけでもなく500払うだけだし。
着いたはいいけどご飯どうしよう。
明日の朝でいいかな。部屋に戻ってゆっくりしよ。
見ていただきありがとうございます!まだまだ描写や感情表現が苦手ですがいい作品ができるよう頑張っていきます。
アドバイス等もお待ちしております!
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