第1話 異世界に来ちゃった......
ここから本編開始です!
温かい目でご覧ください
何事もなく平凡な日々に退屈していた私はいつものように携帯を見ていた。
一通の通知が来ていた。
「異世界へ行ってみたくありませんか?
はい ←
いいえ 」
ああ、少し前に流行ったメールか。最近では報道されなくなってなくなったのかと思ったけどまだ健在だったのね。
「はい」を押したら死ぬのかな?でも、実際に死んでない人もいるみただしどうなんだろう......
もしかしたら異世界に行ける。そんな好奇心が心の底から湧き出てきた。勿論死んでいない人もいる。なら可能性はあるかも。
どっちにしても、この世界じゃもう生きられないし。
少し悲しげな表情で呟いた。
少し悩んでため息をしたら携帯が手から落ちた。
拾ってまた悩もうかと思っていたが、拾う時に「はい」を押してしまっていた。
「あ、やば」
かなり焦った。戻るボタンは?効かないし。これ終わったやつじゃん。
あたふたしていると返信が返ってきた。
「了解致しました。では転送は午後12時に行います。転送後は携帯をご覧ください。」
あー、終わった。今の時間が7時だから残り人生あと5時間。
もういい。何とかなるでしょ。生きるより死んだ方がマシだ。
また冷たい声でボソッと口にする。誰かに聞かれるのを警戒してるのか。本当は誰かに聞いてほしいのか。
部屋には自分1人だ。いや、家には自分1人だ。誰も聞く人なんていない。
「もう、いいや。諦めよう。知らない。」
考えることをやめた。ウジウジ言っててももう押した後だ。取り返しは付かない。
眠くなってきた。あと5時間寝るか。寝て死んでいるのなら楽かも。
そう思いベットへ行き横になる。
目を瞑り。夢の世界に入る。これが最後の夢なんだ。人生最後の。
眠りに入る前。目から涙が流れていることなど誰も知らない
「ふぁ~よく寝た......ん?ここどこ」
道路の真ん中で1人ポツンと立たされている。横になって寝ていたはずなのに。
まさか本当に異世界にきたの?てことは私死んだの?いやでも生きてるし。え?どうなってるの?
いきなりの転生でテンパってる中ある言葉が頭の中を過った。
『転送後は携帯をご覧ください』
すぐさま携帯を探した。携帯はポケットの中に入っていた。
「ポケットに入れた記憶ないんだけどなぁ」
そういいつつ携帯を開く。すると今までの携帯は同じなのだが中身は全くの別物だった。
・プロフィール
・装備一覧
・マップ
・設定
・初めての人はここをご覧ください。
この5個。ご親切にチュートリアルっぽいのがあったのでまずそれを選択。変に分からないところ触るより安全性はあるからだ。
「ようこそ異世界へ。この世界では敵と戦い生活する世界です。お金を稼ぎ装備を強くし最強を目指しましょう。
この世界の趣旨は戦うことですが戦うのが苦手な方は店などを出して営業することもできます。
そしてこの世界特有のルール!
この世界で死んだら現実での死になりますのでご注意ください。
この世界にはNPCとプレイヤーがいます。プレイヤーは言うまでもなくあなた方です。NPCはあなた方をサポートします。
プレイヤーを殺すと10万、NPCを殺すと1億貰えることができます。クエストをしてもお金は手に入りますがより強くなりたいのであればお勧めします。
それからこの世界には様々な職業があります。最初の段階では冒険者となっております。冒険者は武器の制限がありナイフのみとなっております。
また職業を変えるといろいろな武器が解放されます。職業の詳しい内容はギルドまでお越し下さい。
説明は以上になります。なにか聞きたいことがあればギルドまでお越し下さい。マップをみれば現在地とギルドの場所がわかります」
うん。簡単にまとめるとここはRPG系の世界で、強くなれるよって感じか。
人を倒せば10万って、この世界で多いのか少ないのかよくわからない。物価が日本と同じなら相当だ。
しかもプレイヤーって同じ人間だよね?殺したら現実での死。金目当てに殺してくる人もいるって事か。
とりあえずまだ死んではいないのか、よかった。
難しいこと考えないで最初はギルドに行きますか。えーっとマップはーーえ?
少し戸惑いながらも驚きを隠せず声に出た。
簡単に説明すると現在地がマップの右上、ギルドはマップの真ん中の下あたり、見るからに遠い。
ギルドの前にまず宿屋を探そうかな。ギルドまで行ってたら夜になりそうだ。野宿は嫌だもんな。
ギルドの前に宿屋優先かな
マップを見る限り近くに宿屋が一軒だけある。よかった。
マップの通りに歩いていくと結構歩いたが宿屋についた。
見た目はRPGによく出てくる宿屋そのものだ。木造建築で少し古臭い感じがする。
看板には「宿屋」ってモロに書いてあってわかりやすい。
ここ以外だとまた少し遠いのでここで妥協しよう。
ドアを開けて入ると
「いらっしゃい。部屋なら空いてる」
カウンターから30代ぐらいの大人がこちらに声をかける。やる気の無い声で少しイラッとした。
「部屋を借りたいんだけど、その前にお金持ってなかったわ」
「んだよ。新規プレイヤーでも1万は持ってるぞ」
「え?そうなの?一応私新規プレイヤーなんだけど」
手に持っていないってことはどこかで落とした?それとも盗まれた?全然わからない。慌てるようにあたりを探す。
「さすが新規なだけあるな。面白い。携帯のプロフィールって所見てみな。右上に所持金が出てくるから」
いわれるがままに携帯を開きプロフィールをみた。確かに所持金に10000と書いてある。
「1万あるのは分かったけどどうやって金払うの?」
「まぁ当たりめえの疑問だよな。このタブレットの上に携帯を置いてくれ、そしたら自動的にお金が減る。ちなみにここは朝夜飯付きの一泊2500だからな」
2500って。そんなもんなのかな?
「分かった。けどどうやって払うの?」
「このタブレットの上に携帯を乗せてくれ。そしたら自動的に減るようになっている」
「自動って便利だね」
そう言い携帯をタブレットの上に置いた。
10000→7500
「へー、画面に表示されるんだ。意外とわかりやすくて便利だね」
「確かに便利なもんだ。ほれ、カギだ」
そういいカギをほいっと投げらえ受け取った。
「お前さんの部屋は一番奥の右の部屋208だ。食堂はここから右に行けばつく。朝は6:00~8:00、夜は18:00~20:00、その間ならいつでもやってるからその時間においで。あと質問があれば聞いてくれ、これでも一応NPCなんでね」
素直に驚いた。何に驚いたかってNPCってことに驚いた。普通の人間とまったくもって変わらない。むしろ同じといっていいレベル。
「そうだ!質問なんだけど、これからギルドに行こうと思ってるんだけど。初期地からここまで来るのに大体1時間ぐらいかかったんだけどギルドまではここから何時間かかる?」
「初期地ってどこだったんだ?」
マップを見せつつ説明した
「その初期地からだとここまで来るのに1時間ぐらいしただろ。ここからギルドなら大体5、6時間ってところかな」
予想通りかなり遠いみたいだ。
「相当遠いみたいだね...」
「確かに遠いな。無駄に広いからな。まぁその代わりにワープという機能がある。ここの宿をとったんだ。
店の前にワープポイントに設定しときな。やり方は設定のワープ設定だ。」
ワープ?なにそれ!すごいやってみたい!
「ワープ設定したきゃ外に出ろよ。店の中では禁止だ」
「分かった。ちょっと待っててね」
すぐに外に出て試してみる。
確かにワープ設定という欄がある。
ワープ設定しますか?500円取られますがよろしいでしょうか?
あ。金取られるのね...まぁ500円なら
ワープポイントに設定しました。残り金額は7000です。
「よし!これから帰りは大丈夫か」
「ちゃんとワープ設定できたようだな。帰りは20:00までに帰ってこいよ。じゃなきゃ飯はねえぞ」
「努力するよ。行ってきます」
「おう、行ってこい」
こうして遠いギルドへ向かった。
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2話は作成中です。早めには投稿する予定ではいます...多分




