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冒険者で異世界を!  作者: Catch262
第2章
16/38

第14話 山の麓で通行止め!

投稿遅れてすいません!

今回は戦闘パートです!

楽しんでください!色々なことが起こります!

 長い長い2週間を終えやっと砂漠地帯が終わった。この時点で相当疲れていた。

 だが辛いのはここからだった。山岳地帯は上り下りの激しい所だ。最初の坂すら上る気になれない。


 「お、山登る前に村があるっぽいな。民家が3件ほど見える。少し休んでいかねえか?」

 「賛成。砂漠で死ぬほど疲れた」

 「ここで死なれちゃ困るわ。せめて無力地で死ね」

 「無力地で死んだら意味ないでしょ」

 

 二人は完璧に疲れ切って言葉に全く覇気がない。砂漠で本気で疲れている様子だ。そのまま二人は覇気のない会話をしながらゆっくり目の前の村に向かった。


 だがそこは村ではなかった。建物は崩壊し辺りを見渡しても誰もいなかった。


 「おや?また一人と俺の縄張りに入ってきたか。いや。二人か」


 村の入り口で声がした。その声を聴いた瞬間ティグリスはトレーを庇うように前に出る。


 「トレース......逃げるぞ。奴は『鬼』だ」 


--------------------------------

 鬼とは

 異世界に転生したときに何らかの理由で鬼になったのだ。これは転生の失敗例の一つである。ちなみにトレースの名前を忘れたのも失敗の一つだ。

 鬼はプレイヤーとは別物で武器の使用制限はないがプレイヤーでないため携帯を所持しない。そのため武器を買うことができない。だた鬼の場合は攻撃力上昇が異常なほど強いため素手でプレイヤー、NPCと互角の強さを持つ

 見た目はプレイヤーだが角が生えているため区別がつきやすい

--------------------------------


 「ほー俺を知ってるのか。てことはNPCかな?もう片方は『片腕の冒険者』だな?二人とも俺の縄張りに入った以上生きて帰れると思うなよ」

 「ティグリス......こいつには勝てないの?」

 「勝機がないとは言えないが鬼は少し強すぎる。しかもトレースの名前も知られてるなら結構な情報を持ってるはずだ。危険極まりない」

 

 二人が逃げようとすると鬼は呟く

 

 「トレース?それお前の名前か。もしかして俺と同じで転生時におかしくなったやつか。俺はお前の名前を知ってるぞ。なぁ?悪魔の子」

 

 その瞬間トレースは立ち止まり鬼の方を見る。ティグリスも驚き足を止める。

 

 「悪魔って呼ぶってことは現実世界で私を知ってる人か......殺すしかない」 

 「はは!悪魔が殺すとかシャレにならないよ。まぁ殺せないと思うがな。プレイヤーが鬼に勝てると思うな」


 そう。NPCですら互角の強さであり唯一NPCが恐れる相手だ。それと同様に鬼もNPCを恐れている。

 

 「久しぶりに会ったことだし昔話でもしないかい?なぜ君が悪魔になったかのね」

 「あいにくとこっちはあんたのこと覚えてないんだよね。」

 

 トレースは素早くナイフを投げる。鬼はそのナイフを握りつぶす。


 「弱いな。こんなもんか。まさか左腕のせいにはしねえよな。悪魔はもっと強かったはずだが?」

 「左腕がなくたってあんたなんかすぐ殺せる!そして悪魔悪魔うるさい!」

 「トレース!奴の挑発に乗るな!一回落ち着け!」

 

 全然だめだ。トレースは鬼を殺すことにしか頭が回っていない。それか鬼のスキルなのかもしれない。ティグリスの情報量でも鬼については一切の情報がない。


 『魅好みこう

 

 鬼が呟いたのをティグリスは聞き逃さなかった。魅好とは相手の感情を操ることができる技だ。鬼は一度見たことがある技なら使用可能だ。


 「だあああああああああああ!」


 トレースは鬼の背後に回り込み即座にナイフを下す。それをわかっていたかのように容易に避ける。今の時期が秋のため持っている武器でアビリティが付与される武器がない。そのため常時移動速度上昇がついている雪道を使っている。

 トレースはひたすら鬼を切ろうとしているがそれは鮮やかに避けられる。完璧に感情が支配されている状態だ。

 

 「トレース!いい加減目覚ませこの悪魔!」


 ティグリスが大声でトレースを悪魔と呼んだ。それにトレースは即座に反応しティグリスの方を見る。

 

 「へ~。やっぱティグリスも悪魔だと思っていたんだ」


 トレースの感情が怒りから悲しみになった。そのとたんティグリスが『人解じんかい』を使う。人解とは感情のコントロールを解除できると言った魅好の対策業だ。

 鬼の魅好は解除されトレーは元に戻る。だがティグリスが悪魔と呼んだことに対してはまだ覚えているようだ。トレースはティグリスを睨みつける。


 「わるかったよ。こうでもしなきゃ操られたままだったぞ」 

 「別にあれぐらい、自分で解除できたし。絶対礼は言わないから」

 「礼なんて求めてねえよ。さーてどうするか。相当な手慣れだぞ」

 

 考えている二人に鬼が笑う


 「おいおい、こんなもんかよ。どうしたNPCそんなに鬼が怖いのか。おれはお前など全く怖くねえぞ?」

 「そうか。次の挑発相手は俺か。舐められたもんだな」

 

 その瞬間ティグリスは鬼の目の前に立ち剣を振り下ろす。鬼はそれを片手でつかむ。


 「ほー、剣を素手で掴むとは流石鬼だな」


 鬼はもう片方の手にナイフを持ち切りかかる。その瞬間ティグリスも片手を外してナイフを持ち対抗する。

 聖騎士のアビリティで鬼は押し負け少しが弾かれ手から離れる。ティグリスは剣をしまい即座に銃に変えて打つ。

 鬼はそれすらも避けずにキャッチする。


 「おいおい、銃弾まで素手でとるのかよ。本当にバケモンだな」 

 「まぁNPCが強いのは知っていたがここまで強いとは思っていなかったぞ」


 二人の勝負は互角......いや、鬼のほうが押している感じはする。参戦するべきか。2対1なら勝機はあるのか。いや。まだ使ってない技があった......でも絶対に成功する技じゃない......やるだけやってみるか。


 「ティグリス......ちょっといい?」

 「ん?どうした?逃げんのか?」

 「違うよ。ねぇ鬼さん......いや、流伽」


 ティグリスと鬼は驚くようにトレースを見る。


 「ほー、やっと俺の名前を思い出したか」

 「ええ、流伽......またの名を死神」

 「そこまで知っていたか。面白い。ますます殺したくなった!」

 「やめておきな。警告は一度だけする。私は冒険者でもスキルが使えるの。しかも相手の動きを止めるっていう。だから下手に動かない方がいいよ」


 そう。トレースはスキルを隠し持ている。冒険者では不可能と呼ばれたスキルを可能とする。それはティグリスも知らなかった。


 「そんな嘘言ってどうする?俺に効くとでも思ってるのか?プレイヤーが鬼に勝とうとするんじゃねえ!」

 「その言葉そのまま返してあげる。死神が悪魔に勝とうとしないでくれる?」


 プレイヤーが鬼に勝つか、死神が悪魔に勝つか、勝負は始まったばかりだ。

見ていただきありがとうございます。


死神vs悪魔 実際どっちが強いんでしょうかね?


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