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冒険者で異世界を!  作者: Catch262
第2章
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第13話 次は砂漠の街へ

ポンポンと日付が変わりますが楽しんでご覧ください。

 草原の街を出てからはひたすら歩いた。そしてようやく草原と砂漠の境目まで来た。

 

 「4か月って案外短かったね。疲れたけど」 

 「大してめぼしいものもなく淡々と歩いてたかたらな」

  

 そう。草原の街を出てからは本当にただひたすら歩くだけだった。村を見つけては泊まり寝て起きたらすぐ移動。これの繰り返しだ。

 思いしてみれば案外短いものでもあった。


 草原と砂漠の境目ははっきりしていた。一歩踏み出せば砂漠で一歩戻れば草原。そのような感じになっていた。徐々に砂漠になるのかと思っていたが案外そうでもないらしい。


 「ここから1か月は砂漠地帯を歩くことにあるんだよね?」

 「ああ、その途中で砂漠の街に寄っていくけどな」

 「どのあたりにあるの?」

 「大体中盤ぐらいだな。まぁ4か月草原歩いたのに比べればどうってことないだろ」


 ただ砂漠には問題点がある。どうしても気温が高いことだ。平均40度高くて50度といった地獄だ。この情報は予めティグリスに聞いているため少し不安ではあった。

 

 「あっつ!」

 「そりゃそうだろ。今44度だぞ」

 

 一歩砂漠地帯に踏み込んだ瞬間かなりの熱気が襲い掛かってきた。


 「草原に戻っていい?」 

 「ダメに決まってんだろ。ほら歩くぞ」

 

 嫌がるトレースを引っ張って連れていく。

 夜になっても気温は40度と暑いままだった。夜なら少しは涼しいいかなって思ったけど案外そうでもないみたいだ。急に草原が恋しくなった。


 それから1週間は死ぬような暑さを味わった。だが村で便利アイテムを購入してからは少しは涼しくなった。体感温度を10度下げるといった砂漠ではめちゃくちゃ使えるアイテムだ。それ故砂漠にしか売ってないらしい。

 

 「このアイテム使っても暑いってどういうこと?」

 「ここ砂漠ってこと忘れんな。街の気温は20度前後らしいからあと一週間頑張れ」

 

 あと一週間で街につく。それを聞いた瞬間少しやる気が出てきた......が流石に暑くて死にそうだ。早く街について欲しい。


 「ほら。街が見えてきたぞ」

 「は?あと1週間でしょ?元気づけるためなら大丈夫だよ。あと1週間なら持つから」

 「冗談じゃねえよ。ここからだと街が見えるんだよ」

 

 そう言われたので顔を上げて見てみる。そこには村の10倍程度の小さな街だった。


 「あれが街なの?小さくない?」

 「そりゃそうだろう。砂漠地帯で人も少ないんだ。だけど街として成立してる。それ故一番小さな街ともいわれている」

 「結構近く見えるけどまだ1週間あるんだよね......」

 「そうだな。見えてはいるがまだ時間はかかりそうだな」

 

 ティグリスも少しずつ歩くペースが下がってきていた。それでも2人は1週間頑張って歩きようやく砂漠の街についた。


 「どっから来たもんだい?」

 「始まりの街から」

 「そりゃ大変だったろ。早く街の中に入りなさい。外よりは涼しいぞ」

 「そりゃありがたい」


 草原の街とは違いすんなり入れた。暑くい中ご苦労なものだ。


 「それでティグリス。複製屋に行くんでしょ?場所は?」

 「アングイスのことだ。どうせ地図には載ってないだろうな。だから適当に聞き込みだな」

 

 地図を見ようとするトレースを止めて近くにいる人に聞き始めた。


 「この辺りに複製屋を知ってませんか?」

 「複製屋ならこの奥だよ。なんだい?地図を持っていないのかい?ちゃんと書いてあるよ」

 「あ、すいません。確認不足でした。ありがとうございます」


 トレースはティグリスを睨みつける。

 

 「悪かったよ。アングイスは結構性格の悪いやつだからやりかねないと思ったんだ。まぁいいだろ。場所も分かったんだから」

 「まぁ別に何とも思ってないけどさ。行こ?」


 二人は案内された店に入っていった。店には鍵がついていては入れなかった。ティグリスはドアを4回叩いたあと「アングイスの招待もんだ」というとドアが開いた。


 「入りな」

 

 ドアは少しだけ開けられ爺さんが出てきた。二人はゆっくり店に入っていく


 「お前らがアングイスの招待者か。話は聞いてるよ。海斬の場所だろ?」

 「え?その複製じゃないの?」

 「そんなの俺でも複製は不可能だよ」 


 トレースと爺さんは話を進める。そこでティグリスが割り込んでくる。

 

 「その前に爺さん名前は?」

 「わしか?カエルムじゃよ。君はティグリスだろ。それでそっちのお嬢さんは『片腕の冒険者』これで間違いはないだろ」

 「ああ、それで話を戻すが海斬の場所を知ってるのか?NPCでも知らねえのに」

 「少し長くなるが少し話そうかね」


 そう言うとカエルムはお茶を出し話し始める。


 「NPCは情報が相当だ。だがそれにも条件がある。武器屋は武器の詳しい情報。道具屋は道具の詳しい情報。これが普通だ。ただ武器屋が道具の詳しい情報はなく、逆に道具屋は武器の詳しい情報がないとまぁこんな感じなんだよ」

 

 言ってることは難しいが少しは理解した。つまりそれ専門の知識しか入ってこないってわけだ。


 「それでわしが持っている情報は武器。その中でも珍しい武器がわしの持っている情報だ。ただしタダでは教えん」

 「なら何か必要なの?」

 「ああ、まぁぶっちゃけると金だ。ざっと8000万でいいだろう」


 そういいカエルムはタブレットを出してきた。その瞬間ティグリスが携帯を置く

 

 「ここは俺が払おう。さぁ話してみろ」 

 「ほーNPCは確かにプレイヤーをサポートするけどここまでとはな。まぁいい。海斬の情報だな」


 海斬......聞いた限りだと都市伝説の武器だと言われているほど強いっていう情報しかない。


 「海斬は無力地の街にあるナイフ専門の武器屋で売ってる。街自体は無力地の終盤だ」

 「ほー無力地ね。そんなところに街があるなんて知らんかったわ」

 「場所の情報は渡したぞ?ほかに聞きたいことでもあるのか?」

 

 トレースがすぐに聞き返す。


 「アビリティは?ほかの武器にも色々とアビリティがあったので少し気になった」 

 「まぁ当然だろうな。アビリティは5億するだけあって最強だ。相手のスキルをコピーできるんだ」

 「ほーアビリティはコピーか。知らんかった」


 ティグリスにも知らないことがあったんだ。少し驚いた。


 「他には?」

 「少し話は変わるが俺らは神の街を目指してるんだけどこの後寄った方がいい街とかあるか?」

 「そうじゃな。森林地帯に竹林の道がある。そこはオススメだから行ってみるといい」

 「そうか。じゃあ次は竹林の道だな」

 「森林ってことはここから約5か月か。やっぱそうだよね。そう簡単にいかないよね」

  

 遠すぎるため少し悲しくなる。それでももう4か月も頑張ったんだ。後戻りはできないな。


 「珍しい情報ありがとな。俺らは行くよ」 

 「ああ、金さえ払ってくれればいつでも情報を売ってやるぞ」 

 「そりゃどーも。神の街から帰ってくるときに頼むは」


 そう言い残し二人は店を出る。この日は少し遅かったため街で宿をとることにした。ついでに食料の調達などして宿に戻り二人は眠りについた。


 起きてすぐ行動を開始した。門を出るとき昨日の門番が声をかけてきた。


 「どうでした?涼しかったでしょ。まぁこれから街を出るとなれば暑いでしょうけど頑張ってください」

 

 忘れてた。街が涼しすぎるが故にここが砂漠地帯のことをすっかり忘れていた。あと2週間はこの暑い中を歩くと思うとかなり辛い旅になりそうだ......

見ていただきありがとうございました!


ちょっと淡々と進みすぎていましたが次回からはゆっくりになるのでご期待ください


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次回投稿は水曜日です

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