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冒険者で異世界を!  作者: Catch262
第2章
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第12話 草原の街で

今回は少し街に寄ります。

その街で出会った人物は?

 ティグリスは布団でトレースはベットで眠っていた。先に起きたのはティグリスだった。外はまだ薄暗く時間は5時30だった。

 ティグリスが朝食を作っているとその音でトレースが起きてきた。

 

 「うるさい」

 「悪い。起こしちゃったか。まぁもう6時だしいいだろ」


 気づけばもう6時になっていた。ティグリスも朝食の準備はできたみたいだ。どちらもすぐに食べ終わり移動を開始する。


 「今日はどのあたりまで?」

 「とりあえず草原の街にでも行こうかなと思ってるけど」

 「寄り道して大丈夫なの?」

 「トレースの探している秋のナイフ、『くれないたましい』があるかもしれねえよ」

 「よしいこう」

 「まぁあるかもだから期待はすんなよ。一番安いし買われている可能性も高い」


 いくらだったかな?5000万だったような......


 「買われているか買われていなかってNPCでもわからないの?」

 「流石に無数にある武器を全部知ってるわけねえだえろ」

 「それもそうか」


 まぁ目標も決まったし歩く


 「ちなみにここからどのぐらい?」

 「ざっと2週間ぐらいだな」

 「やっぱり行くのやだ」


 嫌々ながらも結局は行くことになる。


 それから2週間。夜になると村を見つけ宿に泊まり、村が見つからなかったときはモンスターの少ない所でテントを張り過ごしていた。


 「やっと見えてきたな。草原の街」

 「あれから2週間で本当についたんだ。えーっとなんで来たんだっけ?」

 「ナイフ」

 「あーそうだった」


 ナイフ。その一言でトレースは思い出した。

 見えているのは始まりの街に似たような感じで門がありその中に街がある感じだった。勿論外には門番がいるみたいだ。

 中に入るために門を通ろうとすると門番が訪ねてきた。

  

 「お二人さんどちらから?またこの街にどのようなご意見で?」

 「始まりの街からだ。ちょっと武器を探しててな。入ってもいいか?」

 「身分証明書、あるいは携帯のプロフィールなどを見せてください」

 

 ティグリスは身分証明書らしきものを出す。トレースは携帯のプロフィールを門番に見せる。


 「はい。問題ありません。ごゆっくりお楽しみください」


 そう言うとすんなりと通してくれた。


 「出るときは何もなかったのに入るときだけ厳重なんだね」

 「そりゃそうだろ。出ていくなら止める奴はいねえけど入るときにやばいやつとか入れたら危ないだろ」  

 「それそうだね。それでどこの武器屋に行ったらいいと思う?」

 

 トレースは地図をティグリスに見せながら聞く。


 「そうだな。手当たり次第に行くのも時間がかかるし......あーじゃあここで」


 ティグリスが指を刺したのはそこまで離れていない路地裏の武器屋だった。


 「危なそうなところに行くんだね」

 「ここ、俺の友人がいるんだよ。まぁ悪いやつじゃねえから安心しな」


 そういうと二人は地図を見ながら移動する。少し暗い路地裏に入り武器屋を目指す。たどり着いたのは武器屋とも書いていないただの扉。ティグリスは4回ノックした後入ってく。


「俺が許可だすまで入ってくんじゃねえよ」


店の奥から声がした。男性の少し低い声だ。ティグリスはそちらへ向かいながら話し始めた。


「ドアを4回、これであってんだろ?」

「この声は…...ティグリスか?!」


ん?二人は知り合いなのかな?


「久しぶりだなティグリス!相変わらず変わらねえな~。いや。お前が人を連れて歩いているなんて異常か。どちらさんだい?」

「俺が人を連れていると異常なのかよ。まぁいい。こいつはトレースだ。この世界に来て3日で賞金首になった強者だ。ここに来たのもこいつの武器探しだ」


 この感じだと相当仲の良さそうな感じだけどNPCにも色々な関係があるのか


 「ほ~3日で賞金首ね~。んで?その武器ってのはなんだ?」

 「くれないたましい海斬かいざんここにねえか?」

 「まさか春夏秋冬の掟でも作る気か。紅の魂ならもう売れてるはずだぞ。海斬かいざんんざ都市伝説並みだろ」


海斬が都市伝説?海って事は夏かな?それより......


 「てか。ティグリス......この人だれなの?」

 「ああ、悪い。紹介がまだだったな。こいつはアングイスだ。俺の友人だ」

 「NPC?」

 「ああ、プレイヤーと仲良くするのはトレースぐらいだぞ」


 実際ティグリスが他の人と仲良く話しているところを見たことが無いので少し驚いた。


 「まぁ今お前らが望むものはねえってことだ。海斬なんてなおさらだよ」

 「そんなに海斬って珍しいの?」

 「珍しいってもんじゃねえよ。アビリティが異常に強いと言われている。まぁその分5億とかよくわからねえ値段で売られてやがるけどな」

 

 確かに5億は高すぎる。相当期待できるアビリティには違いない。

 

 「どうする?この街にはないっぽいけど}


 トレースがティグリスに質問する。するとアングイスが口を開いた。


 「お前らこれからどこに向かう予定だ?」

 「神の街」

 「なら砂漠の街に俺の知り合いがいる。俺の名前を出せば少しは値引きとかしてくれると思うぞ。複製屋だからもしかしたら紅の魂を複製済みかもしれねえぞ」

 「複製屋?」


 聞いた限りじゃ物を複製する感じで間違いはないと思うけどアビリティとかはどうなるんだろう?


 「見た目重視の複製だ。性能どうこうは全く気にしてない。だから春夏秋冬の掟も作れないし。、まぁ脅しにはなるだろうな」

 「脅しか。そんな使い方もできるのね。ティグリス!次の目標は砂漠の街で」

 「砂漠の街まであとどれぐらいあるか知ってるか?」

 

 ここまでで2週間だから草原を抜けるのは4か月......


 「あと3か月ぐらい?」

 「そうだよ。別にアングイスに言われなくても砂漠の街にはいく予定だったから丁度いいや」

 「もとから行く予定だったんだ。」

 「もしかしたら海斬があるかもしれねえからな」

 

 NPCでも海斬のありかを知らない。相当な品物だろう。


 「トレース。ここからは村を探してはそこで寝てまた歩いての繰り返しだ。その途中で街が何個かあるけど寄らなくてもいいだろ?」

 「うん。全部見ていったらいつ着くかわからないし」


 トレースとティグリスはアングイスに礼を言って店を出ようとする。

 

 「俺の方でも海斬の情報を仕入れておくよ。もし何かわかったら連絡する」

 「それは助かる。それじゃ、お邪魔した」

 「おう、今度はしっかり商品買ってくれよ」


 二人は店を出て門に向かう前にお腹が空いたので門に向かう途中に適当につまんでいった。


 「ティグリス。お前がまさかプレイヤーに力を貸すなんてな。本当に変わったなあいつ」

 

 店でアングイスは静かに呟いた。


 トレースとティグリスは門を出てまた北に向かう。

 次の目標は砂漠の街の複製屋。そこまで行くのにもすごい時間がかかることだろう......

 

見ていただきありがとうございます。


海斬とはどれだけ強いのか気になりますね~


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次回の投稿は月曜日には投稿します。(本当は日曜日に投稿したいのですがバイトがあるのでゆっくり書いていきます)

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