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破壊か保存か  作者: 九乃頭虫
転生と出会い
1/9

一話 異世界からの訪問者

都内某所、いい天気だ。といっても僕は一人部屋にいるだけだ。


誰が見ても無意味な一日を送り、眠るだけ。

多分、明日もそうなんだろう。今日も、そんなことを考えながら目を閉じる。


...この部屋、こんなに風通し良かったかな、鳥の声も聞こえる。

異様に気持ちのいい違和感の正体を確認するため、閉じたばかりの目を開ける。

青空、草原、太陽。言葉が出ない、何も考えられない、そこには広大な大地が広がっていた。

身を起こしてしばらく立ち尽くしていると、前方から女性が一人走って来た。


「そこの人後ろ!!後ろっ!!」


後ろ?後ろに何か...

振り向こうとしたその時、後頭部に大きな衝撃が走る。僕は堪らず倒れこむ。何かに殴られたようだ。

僕は経験したことの無い痛みに悶え、そして恐怖した。

背後では地面を蹴る音や、何かが風を切る音が聞こえてくる。

音が止むと、先程の女性がこちらに歩いてきた。


「大丈夫?思い切り殴られていたけど…」


頭を殴られたことを心配されたが、あまり大丈夫ではないので首を振る。一度に色々な事が起こりすぎて頭がどうにかなりそうだ。


「じゃあ、とりあえず町まで運ぶよ」


そう言われ、僕は、しばらくの間その人に背負われていたが


「あの…此処は何処ですか?」


僕は先程から気になっていた事を、ようやく口に出せた。

僕の問いを聞き、その人は少し驚いた顔をして


「えっと、殴られた衝撃で記憶跳んだ?」


そうじゃない。


「その…何て言うのかな…えーと…気がついたら此処にいたって言うんですか…ね?」


僕は他人と全く喋っていなかったことを痛感する。


「それだけじゃあ、よく分からないな…宿屋に着いてから詳しく話してくれる?此処じゃ、また魔物に襲われるかもしれないし」


僕はその言葉に違和感を覚えたが、僕は取り敢えずその言葉に従うことにした。

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