表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

出会い(前編)

身体がフワフワと浮いている。

きっと夢の中だと思いながらも違和感のある感覚・・・。その理由はすぐに分かった。


目を開けた僕の目の前には同じ様に浮いている人達がいた。

下を見ると、ザワザワとたくさんの人達が集まっている。


それよりも大事なのは何故僕が浮いているのかと言う事だ。夢かもしれないと思い、頬をつねろうとしたけど、すり抜けてしまう。

意味が分からない・・・・・・。


どうすればいいのか分からないので、とりあえず下の様子をじっくりと見る事にした。


段々と人の数が増えてきた。全員が一つの視点だ。遠くから救急車のサイレン音が聞こえてきた。


「もしかして事故なんかで大怪我でもしたのかなぁ。可哀想に・・・・。」


なんて思いながらも涙一つ流す事になくじっくり見てた。

所詮は他人だ・・・・。涙なんて流す訳もない。


すぐに救急車が来て、大勢の人達の中へ入っていった。皆が見ている視点の中へだ。

人が多くてどういう風に事故ったのか分からない。やはり僕も人間だ・・・・。興味はある。


またサイレン音が遠くから聞こえてきた。次はパトカーだ。まぁ、当然だよね。

すぐに警察が現場に到着して大勢の人達の中へ割り込んでいった。そしてすぐにロープをみたいなのをして大勢の人達を遠ざけた。


「ありゃりゃ・・・・もしかして殺人か?っていうか死亡事故?」


どっちでもいいけど、大勢の人達を警察が遠ざけてくれたおかげで原因の本人が見える。どれどれ・・・・。


「え・・・・・。」


僕はやはり夢なんだと思った。

そこに血だらけで倒れていたのは、まぎれもない僕自身だったからだ。


「え?え?ど、どういう事・・・・・。」


救急隊員の人が首を横に振っている。ダメって事か?

意味が分からない。


すぐに救急車に乗せられ、搬送されていった。警察は何やら近場にいた人達に色々聞いて回っている。

全く意味が分からない。


「僕は死んだのか?それともこれは夢なのか?どういう事なんだ?」


僕はフワフワと浮いた状態でグルグル回っている状態の頭でしばらく考えて佇んだ。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ