6話:Lost Memory
『中央遺跡』
そこは“中央”の名が示す通り、かつて木星の中心都市だった。最も発展し、同時に最も遺失技術の研究が進んでいた都市だったといえる。
しかし、それ故に機人戦争の初期から四大衛星のマスドライバー射撃の標的となり早々に放棄されてしまった。
幸運にも都市の防衛装置は健在であり、自律機械による侵略は受けていない。
それ故に、今でも元都市、現遺跡の地下には見たこともない“お宝”が眠っているというのがMD乗りの間ではもっぱらの噂である。
「馬鹿馬鹿しい。なにが馬鹿馬鹿しいって――それが有り得そうってあたりが特にな」
そう締め括って、トマスはデルフィへの説明を終えた。
シモンの受け売りだが、自分にしてはうまい具合に説明できたのではないかと秘かに自画自賛する。
が、通信機の向こうのデルフィは珍しく沈黙している。
感想を聞きたい所だが、初めてのメタンダイバーの長時間操作に疲れが出ているのかもしれないと考え、トマスは通信を切り替えてジェイクに休憩を進言した。
実際、此処までの道のりは予想以上に激しいものだった。
とにかく自律機械からの襲撃が多発したのだ。
そのどれもが散発的であり、こちらの三人はそれぞれが「それなり」の腕があったため撃退に苦労はしなかったが、襲撃の2回に1回は機体をクラッシュさせるデルフィの代えの機体を探すのに時間を取られた。
都市外の移動というのは時間との勝負である。
液体金属の海上を滑走する旅程において、酸素も水もオアシス型ビオトープ以外では補給の目処はない。
それでも水は最悪、水素燃料エンジンが排出するのを舐めて渇きを凌ぐことが出来るが、エアだけはどうにもできない。
パイロットスーツと機体両方の残存エアが尽きれば5分で窒息死する。これは、脳を機能させるのに最低限の酸素が必要なサイボーグとて変わりはない。
窒息の苦しみを嫌って機体外に出て凍死するかは好みだが、どちらにしても死ぬに死に切れないだろう。
そんな訳で割とギリギリの旅であったが、都市ナイアスからいくつかのオアシスを経由してどうにか5日で中央遺跡の見える場所まで3人は辿り着くことができた。
荷物が少ないとはいえ、通常のキャラバンの4倍近い早さでの到達は驚くべきものだろう。
遠く見える元最大都市の威容は40歳のトマスの胸にもそれなりの感慨を呼び起こしていた。
ともあれ、まずは休息である。
適当な“島”でMDの出力を落とし、トマスは狭いコックピット内でどうにか体を伸ばした。
昔と違ってどうにもコリの残る首と肩を叩きながら、己のここまでの動きを思い起こす。
(……悪くない。反応はまだ少し鈍いが、長時間活動での低下はみられない)
元より、トマスは宇宙空間を飛行するMDに乗る為の訓練を受けたMD乗りだ。
戦闘行動よりも、こういった精神が擦り切れるほど単調で、あくびが出るほど長時間の活動にこそ真価を発揮する。
(キャラバンとか案外向いてるかも――って、なんで俺はMD乗ること前提で考えてんだよ)
はたと気付いたトマスは半ば本能に近い部分でMD乗りとしての分析を続けていた自分に溜め息を吐いた。
MDに乗ってもいいことなどないのだ。妻には逃げられるし、命の危険もある。
安全に、慎ましく、短時間だけ。3Sを心がけるのだ。
気持ちを切り替えようとトマスはジェイクに通信を繋いだ。
「ジェイク、確認するが、今回は遺跡外縁部の探索だけなんだよな?」
『……なんだ、冒険心でも湧いてきたのか、隊長?』
「馬鹿言うな。装備もねえのに突っ込んだってどうしようもないだろうが」
脳味噌が昔を思い出したのか、己の口調が荒っぽくなるのを知覚してトマスは苦笑した。
体ばかり年をとって、結局、頭はガキの頃から変わっていないのだ。
「そっちこそ、いっつも慎重だった昔とは随分態度が違うじゃねえか」
『……かもしれないな』
「ジェイク?」
『そろそろ出よう』
「あ、おい――」
トマスの返事を待たず、ジェイクはさっさと機体を起こした。
不審に思いつつも、トマスも機体を巡航形態に移行させる。
三人の陣形はとにかく狙われるデルフィの中量級を先頭に、トマスの軽量級が遊撃、ジェイクの重量級が砲撃でフォローする三角形のものだ。
頻発する襲撃に対応している内に自然とこの形に落ち着いたのだ。
だが――
「いけるな、デルフィ? 問題があればすぐに言えよ」
『……少し頭痛がする。戦闘行動に支障はない』
――だが、果たしてそこには誰の意図もなかったのか。
刹那、突如としてジェイクのツァハ級が肩の砲塔を展開した。
狙いは――デルフィ機。
デルフィとトマス、二人の気の逸れた一瞬、完璧なタイミングでの不意打ちだった。
「ジェイクッ!?」
それでもトマスの反応は早かった。
即座に自機の反重力フィールドを展開。ジェイク機の射線を空間ごと歪ませた。
だが、遊撃の為に陣形を広く展開していたことで、インタラプトには一手遅れた。
それは熟練の砲撃手であるジェイクを前にしてあまりにも大きすぎる隙であった。
次の瞬間、高速で射出された圧縮重力子の砲弾がデルフィ機の右肩を撃ち抜いた。
内向きに回転する砲弾は周辺部を抉りとりながらリノス級の装甲を貫通していく。
銀の海に弾けたパーツが散乱する。
射線へ干渉したことでコックピットへの直撃は避けたが、至近距離からの砲撃でリノス級は大破している。
トマスは自機のショットガンを即時射撃位置に移行させ、躊躇なくジェイク機へとぶっ放した。
腹に響く重低音と共に散弾が放射状に放たれる。
だが、着弾する直前になって散弾はクン、と軽い音を立てて弾かれた。
重厚な前面装甲と収束展開された反重力フィールドという二重の盾を具えるツァハ級を相手にしては個々の散弾の威力の低いショットガンは分が悪い。
『ひでえじゃねえか、隊長。いきなり撃ち返すなんてよ』
「ほざけ。テメエは色々とおかしかったんだよ」
ショットガンを構えさせたまま、通信機から届く声にトマスは奥歯を噛み締めて言い返した。
あの日、オアシスで何故か都合よく遭遇したことだ。
都市外で知り合いに会う確率は無いに等しい。この星はとかく広いのだ。幽霊に出会う確率の方がまだしも高い。
あるいは、ジェイクはもう生きていないのかもしれない。
「それに、中央遺跡の探索だってのに先達にアドバイスも聞きに行かねえってのはおかしい話だ。
ハナから潜る気がなかったんじゃねえのか、お前?」
『……教官の許に行かなかったのは予断を避けるためだ』
「自分の性格も忘れたのかよ、ジェイク」
なによりも、と前置きしてトマスは決別の一言を告げた。
「いっつも慎重だったテメエがよく知りもしないデルフィを仲間に加えてダンジョンハックだあ?
自分でもおかしいとは思わないのか? 俺の知ってるお前ならそんな危ない橋は渡らないぜ」
『……そこまでわかっててオレに撃たせたのか。アンタは相変わらず甘いな』
おもむろにジェイクはコックピットから出てきた。
そのまま機体上部に立ち、目下を隠していたミラーシェードを取る。
「ッ!?」
トマスは息をのんだ。反射的にトリガーを引きそうになる。
禍々しい赤色を放つ無機質な視覚素子。その色は“敵対色”だ。
どの都市でもあってもサイボーグに与えることのない禁忌の“狂った機械”の色だ。
「そこをどいてくれ。あいつは殺さなきゃダメなんだ。わかってくれ、隊長」
「ダメだ。俺は先に撃った奴の味方をすることは無い。知ってるだろう?
俺達はジジイに、シモンにそう教育を受けたじゃねえか!!」
通信機に叩きつける声に悲嘆が混じる。
トマスは知らず、両の拳を握りしめていた。
あるいは、ジェイクが正しく、デルフィが裏切っているのではとも考えた。
だからこそ、トマスはデルフィが撃たれるまで待った。
それが己のギリギリの妥協点だった。信じたい仲間を疑う限界だった。
多少の不審があろうと、かつて共に戦場を駆けた部下と怪しげな推定幼女なら、トマスは部下をとる。
当然だ。戦争に不慣れだった自分を何度も救ってくれた得難い仲間だったのだ。
多くが喪われた中で、数少ない部隊の生き残りだったのだ。
己の命に代えてもいいと、今でも思える戦友だったのだ。
――それが、仲間の背中を撃つような奴でない限りは。
「さっきの一発は今までのテメエを信じたツケだ。次はない。これ以上はやらせねえ」
デルフィは避けなかった。ジェイクを警戒していなかったからだ。
甘い奴だ。トマスは思う。
先の一撃、狙われたのが自分だったなら避けられた。
意識さえしていれば、同等の腕を持つデルフィも不可能ではなかった筈だ。
だが、それ故にトマスはデルフィを信じることができた。
『自分からは撃たない』、そうデルフィに教えたのはトマスなのだ。
「どけよ、隊長」
「誰に物言ってんだ、ああ?」
ジェイクは己の目の色に気付いているのだろうか。
苦々しげに顔をゆがませる様はトマスの知っている部下の姿と変わりないように思えた。
噛みしめた口内に鉄錆の味が広がっていく。それは既に喪われた過去だった。
「この、わからず屋のクソ野郎!!」
「そのまま返すぜ、ブービー!!」
ミラーシェードを着け直し、ジェイクがコックピットに滑り込む。
今の内に撃っとくべきだったな、とトマスは僅かに後悔した。
どうにも、やはり自分は兵士にふさわしくない。
『あんたのエアルじゃオレのツァハは落とせない』
ジェイクの傲然と告げる声が通信機越しに響く。
重量級は機動力を犠牲に、重装甲と重力制御、重力砲撃に特化したMDだ。
巡航形態時ならまだしも、関節までも装甲に隠した砲撃形態に移行されると軽量級では打つ手がない。
これが中量級ならばブーストパイルで防御を貫けるので砲撃形態は逆効果だが、そのリノス級を相手にエアル級は速度で翻弄できる分、有利がとれる。
この三竦みの関係がメタンダイバーの基本となる相性である。
だからこそ、ジェイクは先にデルフィを落としたのだろう。
もしも、トマスが反撃してきたとしても完封できるように。
あるいはそれはデルフィだけを狙い、自分を殺さないようにする為なのかもしれない。トマスは思った。
オアシスで会った時に狙われていれば、トマスはデルフィを連れて逃げていただろう。
「……突飛なことしてるくせに、こういうとこは慎重な奴だ」
銀海上で睨みあった二機のMDは動かない。
トマスには打つ手がなく、ジェイクはトマスが痺れを切らすのを待っている状況だ。
限りなくジェイクの想定に近い状況なのだろう。
だが、と心中で前置きして、トマスは機体の出力を秘かに上げていく。
「俺の二つ名を忘れたのか、ジェイク」
『――“凍れる時計”、忘れる訳ねえだろ、オレの憧れだったんだ』
重力子展開率20%。エアル級の構造強度では既に限界出力だ。
しかし、トマスは機体の発する警告を無視してさらに出力を上げていく。
まだ足りない。メタンダイバーに搭載された重力子機関の真価はその先にある。
『全てを置き去りにする速度。降り注ぐ質量弾の中を駆け抜ける炎の流星。忘れたことなんて、ない』
「ハハ、そこまでいくとさすがに買い被りすぎだ。夢を果たせず、俺は結局、残骸に埋もれて――」
『だが!!』
トマスの言葉を断ち切るように、ジェイクは叫んだ。
血を吐くような叫びだ。
肉体の大半を失い、それでも戦争を生き延びた男の最後の残り香がそこにはあった。
『だが、それは“あの機体”に乗ってたアンタだ。今のアンタじゃない!!
今、時計が凍ってんのはアンタだ!! オレじゃない!!』
「そうかい。じゃあ、見せてやるよ」
トマスは、兵士としては二流であり、MDの扱いに関してもそれなり、一流の端くれでしかない。
だが、それでも、たったひとつだけ、トマス・マツァグという男にしかできないことがある。
「――重力子、解放」
すなわち、限界を超えた超過駆動領域における機体制御。
かつて星の重力を振り切る為に鍛え上げた人類の最高速度である。
次の瞬間、ブン、と空間が千切れるような音を立ててトマス機が消えた。
さざめく液体金属の海が撹拌された重力の波で荒れ狂う。
「クッ!?」
一瞬で音の壁を突破したトマス機をサイボーグの反応速度でジェイクは追う。
辛うじて、視界の端に装甲を軋ませて走るエアル級の影が映る。
通常はホバリングと腕部脚部の操作に用いられている重力制御を解放し、『物の落ちる方向』を捻じ曲げ任意の方向に機体を『落とす』技術。
10年前、部隊の中で、あるいは都市連合軍全体としてみてもトマス・マツァグにしか制御できなかったオンリーワン。
「それだけの力がありながら、なんでアンタは――!!」
ジェイクは叫ぶ。
潤滑液が沸騰しそうになる程の高速思考が音速域で迫るトマス機を捉える。
左後方50メートル。高速機動中によりショットガンは使用不可。考えられるのは――
「直接機体をぶつけるしかないよなあッ!!」
瞬間、ジェイク機が掲げた収束させた反重力フィールドの中心にトマス機が激突した。
一切の減速なしに纏う重力ごと機体がぶち込まれた。
音は聞こえなかった。
代わりに、衝撃に互いの機体が撓み、足元の液体金属の波が波紋を描いて弾け飛ぶ。
衝角代わりに突き出されたエアル級の細い両脚部は、半ば崩壊しながらジェイク機の左腕ごと上部装甲を抉りとり、蹴り飛ばした。
突き放されるように両者の距離が開く。
「ガッ、クソ、無茶苦茶しやがるな、隊長!!」
毒づき、ジェイクは揺れるコックピットの中で機体の姿勢を保とうと必死に操作する。
元より重装甲のツァハ級であるジェイク機は未だ活動可能。
一方でホバーブーストを内蔵する脚部を損壊し、超過駆動により機体の維持も限界に達しているトマス機は崩壊も時間の問題だ。
(――勝った!! オレは隊長に勝った!!)
あるいは、それは自身の秘めたる願いだったのかもしれない。
沸々と湧いてくる歓喜の波動にジェイクは数瞬、酔いしれた。
それは致命的な隙だった。
『今だ――』
通信機から漏れ聞こえるジェイクは己の失策を悟った。
左後方から蹴り飛ばされた自機は今、各坐したデルフィ機のすぐそばにいる。
それはトマスには見えていて、激昂したジェイクには見えていなかったものだ。
『――やれ、デルフィ!!』
囮、機体後部に接触音、跳びつかれた、サーチ、熱反応、人間、小柄。
断片的な思考がジェイクを捉えた刹那、ジェイク機の後部に登ったデルフィが隠しハッチをこじ開け、強制開扉レバーを捻った。
「しまっ――」
果たして、3秒という時間は長かったのか短かったのか。
背部装甲がパージされ、強制排出されたジェイクは宙を飛んでいた。
全身に叩きつける風を感じながら、ふと下を見れば、半身を銀海に沈ませたまま、残る片腕でショットガンを構えたトマス機が視界に映った。
半壊した機体の奥に、ジェイクは隊長の泣きそうな顔を視た気がした。
「じゃあな、隊長」
『あばよ、戦友』
そして、銃声が一度だけ木星の空に響いた。
長く、遠く、曇り続ける空に響いた。
◇
辛うじて二人のスーツのエアが尽きる前に、ジェイクの乗っていたツァハ級の再起動に成功した。
半ば以上崩壊しているトマス機からエアを抜きとって何とか二人分の酸素を確保する。
機体に残されたデータから帰りのルートを逆算して近場のオアシスまでの道のりを確定。
そこまでを“機械的”に行って、トマスの心はようやく現実に追いついた。
「なんなんだよ、ホント……」
元ジェイク機の狭苦しいコックピットの中、座席に後頭部を押し付けるようにして低い天井を仰ぎ見る。
こんな時でも木星の空は曇ったままで、余計に陰鬱な気持ちになる。
悲しみや怒りは湧いてこなかった。
それらはMD同士でぶつかった際にすべて吐き出してしまったからだ。
唯々、衝撃だけが胸の内に残った。
「MD乗りはMD降りたらただのクズ、だったか? たしかにそうだな、ジェイク」
一瞬、遺品でも探そうかと思ったが、やめた。
MD用のショットガンを撃ちこんだのだ。いくらサイボーグとはいえ、粉々になっているだろう。
それに、この星では死体は野ざらしにするのが常だ。
放っておくとどこからともなくやってきた極小機械群が分解し、液体金属の海に還してくれるからだ。
そうして巡り巡って原子変換機が物質に変えることになる。
つまりは死体を原子変換機に放り込むのと変わりないのだが、気持ちの問題だ。
この機体も先程の戦闘で損傷し、背部装甲もパージしている。次にコフィンを見つけたら乗り捨てることになるだろう。
トマスはそれが少しだけ寂しかった。
「あいつは何がしたかったんだ?」
わからない。死んだ人間のことはもう。
うつむけば、膝上から見上げてくるデルフィと目が合う。
感情の窺えない金色の瞳には、しかし、どことなく気遣うような雰囲気がする。
「……」
この少女が来てから全てが変わった。
明らかに普通とは違う。何故か機械に執拗に襲われ、挙句の果てには面識のない筈のジェイクにすら命を狙われた。
危険な存在だ。己の平穏を乱す人間だ。ここで置いていってしまえばいいのではないか。
液体金属の海は平等に無慈悲だ。メタンダイバーという鎧がなければ人類は生きて泳ぎきることはできない。
なにより、ジェイクは殺して、この娘は生かすのか。
「――――」
己の内なる囁きをトマスは黙殺した。
どんな理由があろうと、先に撃ったのはジェイクであり、撃たれても生き残ったのはデルフィなのだ。
それだけが、それこそが、厳然たる事実なのだ。
「腹減ったな。帰るぞ」
「……うん」
「最初の一発、防げなくて、すまなかった」
「気にしてない。デルフィも油断していた。だから、おあいこ」
「……ありがとよ。少し寝てろ。疲れたろう?」
「……」
デルフィは何も言わずに目を閉じた。
そっと預けられるスーツ越しの体温が男には尊いものに思えた。
暫くして規則的な寝息がコックピット内に木霊した。
まさか本当に眠るとは思わなかった。ついさっき裏切られたばかりなのに図太い奴だ、と男は口もとに苦笑を刻みながらも少女の気遣いに感謝した。
子供の前で涙を見せられるほど、男は大人ではなかった。
遭遇編、完
次章、嫁襲来編




