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ゲノム  作者: 劉・小狼
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 4

 向井は難しい顔をしながら

 「話は大体、わかった。 他に報告することは?……」

 壮一に訊いたが壮一は飄々とした顔で

 「別に……」

 と答えた。

 蒼太と壮一から話を訊いたが別段、事件に繋がるようなことが

出てこなかった向井は

 「わかった。 捜査に戻れ!……」

 壮一らを解放した。

 一応、解放されたものの、壮一らの後を向井の

息の掛かった刑事らがついて来た。

 「これじゃ、俺達がまるで疑われているみたい

じゃないですか?……」

 蒼太は不満を口にした。

 「まあ。しょうがないさ…… 俺達が行った後に

あの子【宮島】が亡くなったのだから……

で、今日は何処に行くのだ?……」

 壮一は相棒の蒼太に聞くと

 「現場でも見てみますか?……」

 蒼太は宮島が亡くなっていた場所に行くことを提案した。

 「そうだな…… 現場を見てみるか?……」

 壮一も納得をし、蒼太と共に宮島が亡くなっていた

宮島の自宅へと向かった。

 宮島の自宅マンションは都心から少し離れた場所にあった。

 「ここですね!……」

 宮島の自宅マンションの前に到着した蒼太はマンションを

見上げながら、そう言うと

 「管理人から亡くなった宮島さんの自宅の鍵を

借りて来い!……」

 壮一は蒼太にそう言うと自分一人だけ先に宮島の自宅へと

向かった。

 鍵を持ってきた蒼太に鍵を開けさせ、壮一らは

宮島の自宅へと入った。

 若い女の子の部屋らしく、部屋の中は綺麗に

片付けられていた。

 蒼太は閉められていたカーテンを開け、部屋の中を

見廻しながら、

 「綺麗な部屋ですね!……」

 部屋の中を物色し始めた。

 「そうだな……」

 壮一も蒼太と同じように部屋の中を物色しようとしたが

壮一はすぐに部屋の異変に気付いた。

 『何か、変だ?……』

 「この部屋、何か、変じゃないか?」

 壮一は部屋の中を物色している蒼太にそう言ったが

物色を続けながら、蒼太は

 「そうですか?……」

 と素っ気なく、答えた。

 だが、壮一はすぐに気付いた。


 宮島の部屋にはまるで生活観がないのだ!


 壮一は玄関に立って、様子を窺っている管理人に

 「確かに宮島さんはここに住んでいたのですか?」

 と訊くと

 「は、はい。 確かに毎日、朝7時頃に

このマンションを出て、夜の8時頃に帰って

来ていました!……」

 管理人がそう答えると壮一は尽かさず、

 「間違いありませんか?」

 管理人に訊き返した。。

 「ええぇ…… 間違いありません! 毎日、出る時と

帰ってきた時には管理人室に声をかけて

くれましたから……」

 管理人は強い口調で壮一に言った。

 だが、確かに宮島の部屋には生活していた痕跡がなかった。

 『ないのではない!…… 痕跡を消されたのでは?……』

 壮一は直感でそう思った。

 壮一はそれでも何か、痕跡がないか、、蒼太と共に

宮島が生活した痕跡を探した。


 しかし、痕跡は何も見付からなかった。


 『やはり、ないか!……』

 壮一が諦めかけたその時、壮一は何処からか視線を感じた。

 壮一が視線を感じた外の方に目をやると

そこには一人の少女が壮一に何かを訴えるように立って、

壮一のことを見詰めていた。

 『もしかして、あの子が何かを知っているかも?……』

 少女に何かを感じた壮一は

 「あとは頼んだ!……」

 相棒の蒼太を宮島の部屋に一人残し、外に飛び出した。

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