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ゲノム  作者: 劉・小狼
14/31

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 突然、現れた黒い服の男らに河野は一瞬、驚いたものの、

自分の仲間だとわかると

 「何だ!お前達か…… 脅かすなよ!……」

 ホッと安心した。

 男の一人はサイレンサー付きの拳銃を取り出し、

河野に銃口を向けると

 「へまをしやがって…… お前はもう用済みだ!」

 というとその引き金を引いた。

 銃弾を受けた河野は

 「そ、そんなぁ……」

 その場に崩れ落ち、倒れた。

 トドメを刺すように男は更に倒れている河野に向かって、

銃弾を浴びせた。


 翌日。


 テレビなどでヒトゲノム研究所の河野が殺害されたことを

大大的に放送されていた。

 その放送を見て、蒼太が慌てて、壮一のもとにやって来た。

 「そんなに顔色を変えて……」

 突然、顔色を変え、自分の前に現れた蒼太に壮一が

そう話しかけると

 「な、何をそんなに暢気のんきなことを

言っているのですか…… 河野さんが殺されたことを

先輩のせいにされているんですよ!」

 蒼太は河野が殺されたことが壮一のせいにされていることを

壮一に告げた。

 「ば、バカを言え! 俺がそんなことをするか!」

 「ですが、色々と証拠も揃っているみたいで……

このままだと先輩に対して、逮捕状が出るかも……

ここは一先ず、(警察)署の方に戻ったほうが良いのでは?……」

 蒼太は警察署に戻ることを壮一に勧めた。

 「し、しかし……」

 壮一にはこれは仕組まれたことのように思え、

蒼太の言ったことに従うことができなかった。

 「す、すまないなぁ…… まだ行く所があるんだ!

署の者達には俺が潔白なことをお前の方から説明をして

おいてくれ!……」

 壮一は蒼太にそう言うと、蒼太をその場に残し、立ち去った。

 『ちぃ! 使えない奴だ!……』

 壮一が立ち去っていくのを蒼太は見ながら、舌打ちをすると

携帯電話を取り出し、何処かへと電話を掛け、壮一とは

反対の方へと立ち去った。

 蒼太と別れたものの、壮一は何処に行って良いのか、

まるでわからなかった。


 その時だった……


 壮一の携帯電話の着信音が突然、鳴り響いた。

 驚いた壮一は慌てて、携帯電話を取り出し、

携帯電話のディスプレイ画面を見た。

 だが、その画面に表示されていたのは壮一が

まるで知らない電話の番号だった。

 『だ、誰だ?……』

 そう思いながらも、まるで行く宛てもない壮一は

恐る恐る、その電話に出ると

 「もしもし…… テレビの事件のことで話したいことが

あるのですが……」

 電話の向こうから聴こえて来たのは10代くらいの

若い女の子の声だった。

 『なんで俺の(電話)番号を知っているんだ?』

 壮一は自分の携帯電話に電話を掛けてきた女の子のことを

少し疑いつつも、事件のことを知っていると聞き、女の子が

指定した公園へと向かった。

 自分に電話を掛けてきた女の子が指定した場所に辿り着いた

壮一は自分に電話を掛けてきた女の子を捜したが何処にも

女の子の姿はなかった。

 『騙されたか?……』

 壮一が半分諦め、公園から立ち去ろうとしたその時……


 辺りを気にしながら、ブレザーの制服を着た女子校生の

女の子【夏海】が壮一の前に現れた。

 壮一は自分の前に現れた夏海に驚いた。

 電話の声から10代で自分の妹の海那くらいと想像していたが

自分の妹よりも遥かに若く、まだ幼さも残る少女が自分の前に

やって来るとは……

 自分に見惚れている壮一に夏海は

 「あの…… 私を助けてほしいのですが……」

 話しかけるとハッと我に返った壮一は

 「ああぁ…… だが、その前にいくつか、聞きたいことが

あるんだが……」

 夏海にいうと

 「は、はい……」

 夏海は頷くと持っていたカバンを緊張したように

ギュッと握り締めた。

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