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ゲノム  作者: 劉・小狼
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 中々、連絡が来ないことにイライラした壮一は

蒼太の携帯電話に電話をかけた。

 すぐに蒼太は電話に出なかったが暫くすると

 「ご、ごめんなさい…… 取り込んでいたので……」

 蒼太の方から電話が掛かってきた。

 「なにをやっているんだ!……」

 壮一が怒ると

 「す、すみません…… ちょっと、目を離した隙に

一緒に来た聡子さんの行方がわからなくなって……」

 蒼太は聡子がいなくなったことを壮一に報告したが

蒼太の目の前には口を塞がれ、縛られている壮一の妹・海那と

気を失って、床に倒れ込んでいる聡子がいた。

 「しょうがないなぁ!あいつは…… 

で、何か、わかったか?……」

 壮一は蒼太にそう訊いた。

 「以前、先輩への疑いは晴れていないようで……

事件は遺伝子研究所の河野と遺伝子研究に

詳しい大学教授の峰岸という者が繋がっていたそうです……」

 蒼太は河野と大学教授の峰岸が繋がっていたことを

壮一に報告した。

 『なに?……みねぎし?……』

 蒼太の口から大学教授の峰岸の名前が出てきたのに

壮一は驚いた。

 壮一は驚きを隠しながら、

 「わかった……聡子を探して、戻って来い!」

 壮一は蒼太に戻ってくるように言うと、電話を切った。

 『峰岸と河野が……』

 壮一は大学教授の峰岸と河野が繋がっていたことを

驚きつつも峰岸に再び、話を聞こうと峰岸が勤めている

大学へと向かった。

 蒼太は壮一の妹・海那と同じように聡子を縛ると

まるで別人のように

 「大人しくしとけよ!……」

 と言い放つと、海那と聡子がいる部屋のドアを閉め、

鍵をかけると立ち去った。

 蒼太は署内の廊下を歩きながら、再び、携帯電話を

取り出し、

 「こちらは良いぞ……」

 と何処かへと電話を掛けた。

 一頻り、部下の刑事らを怒鳴り飛ばした濱田は捜査本部から

出て行き、屋上に行くと携帯電話を取り出し、

 「そちらはどうだ?……」

 濱田も何処かへと電話を掛けた。

 良い返事じゃなかったのか、

 「何をやっているんだ!……」

 濱田は苛立ち、電話の向こうの相手を怒鳴り散らし、

電話を切った。

 「使えない奴らだ!……」

 濱田は舌打ちをすると再び、捜査本部へと戻った。

 壮一が峰岸教授が勤めている大学へと行くと数日前から

峰岸教授は大学を無断で休んでいた。

 それはちょうど、壮一が聡子と一緒に峰岸教授を訪ねた

翌日からだった。

 壮一は大学の事務員から峰岸教授の住まいを

教えてもらうと急いで峰岸教授の住まいへと向かった。

 壮一は豪邸のような峰岸教授の屋敷に面食らいながらも

屋敷のインターホンを押したが中から何の反応もなかった。

 『あれ? 誰も居ないのか?……』

 壮一が諦め、峰岸教授の屋敷の前から立ち去ろうとした

その時……

 峰岸教授の屋敷の中から物音が聞こえた。

 『なんだ?……』

 壮一が慌てて、峰岸教授の屋敷の中に入るとリビングの床に

倒れている峰岸教授の側にいる、茜に黒い帽子を

深々と被った黒い服の怪しい男が襲いかかろうとしていた。

 壮一は慌てて、携帯している拳銃を取り出すとその男に向け、

 「そこで何をやっている!……」

 と怒鳴った。

 壮一のことを見付けた茜は

 「お兄ちゃん!……」

 自分に襲い掛かろうとしている怪しげな男を突き飛ばし、

壮一のもとに駆け寄った。

 茜とぶつかった拍子で男が被っていた黒い帽子が吹き飛び、

壮一の前にその姿が露になった。

 壮一の前に現れたのはヒトゲノムの研究をしている

研究施設の河野だった。

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