このあつさにいつまで耐えられるか
「ストップ地球温暖化あー!」
なあ、それ云ったってどうにもならねーだろ?
今年は異常気象で、暑くて、熱中症で何十人と死者なんか出ちまうくらい。
八月下旬。お盆は過ぎたのに全然涼しくならない。クーラーも扇風機も無い学校の教室は生き地獄。いや一歩間違えば本当に死ぬってんだからシャレんなんねぇ。
「テレビでやってたけどもう酷いよね。熱中症で死ぬなんて何年か前は聞かなかったのに」
暑い。汗が滝の様に流れてくる。確かに熱中症で死者なんて、最初テレビで観た時「マジか」と思った。親なんか、昔は熱中症っつー言葉すら聞かなかったとか云ってる。それはどうか知らないけど。
「夏って絶対カップル別れる確率高いと思うな」
「…なんで?」
「くっつきたくないから」
クーラーがあるじゃん。室内でイチャつけば暑いの関係ないだろ。
「身体が気持ちについてかないね。好きなのにさ。手、繋ぎたいのに暑いから何となくやになる」
それはカップルに限定してくれよ。
俺は繋ぎたい。
暑くても、熱くても。
おまえの手を掴みたい。
汗で滑っても、暑苦しくてもなんでも良い、手が掴めるなら。
「暑いねえ…もう、すとっぷ温暖化!!」
なあ、それ云ったってどうにもならねーだろ?
あつい。本当マジでストップ温暖化。
いつまでこのあつさは続くんだろうな。