雪狼
どうもシファニーです! 今日何だか無性に眠いんですよ。はい、眠いんです。それだけですよ?
第116部、第3章第24話『雪狼』です。どうぞ!
「さあかかってきなさい! 私をそう簡単に倒せると思ったら大間違いよ!」
狭い通路で5体の狼を相手にする。正直決して楽な状況ではないが負けるわけにはいかない。
「逃げるって選択肢はないわ! どこからでも相手になってあげるわよ!」
魔力を構える。先手を打とうと思ったのだ。けれど、狼たちはそれよりも早く動き出す。
「っ、分かってる! 魔物の癖に賢いわね!」
魔法は準備に少しの時間を要する。普段なら飛んだりしてそれをカバーするのだが、この狭い通路ではそれも難しい。その隙をついて、狼たちは距離を詰めて来た。
「魔法使いと戦い慣れているってこと? やっぱり、この遺跡は普通の場所じゃないわね!」
大きくバックステップ、更に風魔法で体を浮かして一気に後退。距離を詰められたら何も出来ないのは私の方なので、態勢を整えるために距離を取る。
そんな私の着地点を狙って、1体の狼が飛び出してきた。
「甘いわよ! 《エア・ブラスト》ッ!」
あまり強力な魔法を使って遺跡が崩れたら笑えない。控えめの威力の魔法を放つ。
と言ってもこの通路すべてを満たすくらいの攻撃範囲があり、狼が気付き、足を止めた時にはもう遅い。その体中が風の斬撃によって傷を負う。そして次第に力を失い、ふら付いた後に地面に倒れた。
その傷口から、薄っすらと白色に輝く液体が漏れ出した。
「血……? 緑色とかなら見たことあるけど、白く光るってどういうことなの? ……雪ばっかり食べてたらああなるのかしら」
いや、ひとまずそんなことはどうでもいい。
これで1体、数を減らせた。
さあ次は? と思って前を見るが、狼たちはしり込みしていた。
「本当に賢いのね。今のを見て、正面から挑んだんじゃ一網打尽にされるって分かってる。さっきので十分な距離を取ってしまったし、攻めるに攻められないんだわ」
私の攻撃の特性を1度で理解し、適切に判断をしている。普通の魔物とは思えない知性を備えているらしい。
埋葬という習慣を持っていることと言い、やはりシンラシンラの魔物とはまるで別物の様だ。
「さあ、どうするのかしら? 私としては戦わなくていいのならそれに越したことは……ん? 今、後ろの方から足音が……」
そんなはずはない。いや、無いと思っていた、が正解なのかもしれない。
思わず振り返る。そうは言っても薄暗い通路の向こう側、幾重にも張り巡らされた通路の至る所から、駆け寄ってくる足音が聞こえてくるような気がした。
額に汗が伝う。
「う、嘘よね? そ、そんなの聞いてないわよ!?」
10体や20体は下らない。
そんな大群が、こちらに迫っているようだった。
今日久しぶりにスプラトゥーンをプレイしてみました。というのもお友達に誘われまして。そのお友達と言うのが、初心者で、頑張ってキャリーしてあげようと思ったのですが、私自身久しぶりだったのもあって全然上手くいきませんでした。
世の中ゲームでもままなりませんね。
それでは!