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53.基地の武装も偶に使いますけど何か?

最後のセシルのセリフは言わせたかっただけですw




前回の質問に答えて頂いた皆様、誠にありがとうございました。

皆さん成長要素は特にいらないとのことでしたので、とりあえず成長要素はなしの方向で行きたいと思います。主人公の成長の代わりに、武器が強くなったり周囲が成長したり仲間が増えたりとか、そんな感じになりそうです……。


ただ、作者が酔った勢いで「主人公覚醒フォオォォォォォ!」とかやるかもしれないので、絶対ではないです。悪しからずw


また、質問については締切ったわけではないのでご意見あればお寄せ下さい。作者はご意見を参考にさせて頂いたりしなかったりします。

「まず1つ目」


電子ロックなどはかかっておらず、扉は簡単に開けることができた。そして瞬時に内部を探知し、


「……ちっ。そういうことか」


俺が舌打ちをする。

そこには1人のドワーフと、そんな彼が作ったのであろう作品の数々が置かれていた。どうやら個室にはドワーフがいる可能性があるな。


「……悪いが。作業の邪魔をさせてもらう」


「っ!?」


俺は瞬時にドワーフを作業から引き剥がし、風魔法で運んでいく。運ぶ先はこれまた個室であり、敵の監視が無さそうな場所を選んだ。

後はここを俺の魔法で最低限防御ができるようにしておいて、


「次!」


次の個室へと向かう。

……あっ。何かあった場合に自殺するなんて言う命令があるかもしれないから、奴隷の首輪にも最低限の仕込みはしておいたぞ。突破されないと良いのだが。


不安はあるが、そんなことを気にしている場合ではない。俺は少しでも早くドワーフを救出しなければならないのだから。

細かいことなど見ている暇はないのだ。


「……次の部屋はここか」


休む暇もなく次の部屋に到着。開けてみると、今度は、


「ちっ!全部が全部ではないのか!」


中にあったのは、いくつもの道具の数々。おそらく、ドワーフ製だと思われるものだ。

……しかし、中にドワーフはいない。この部屋で作っていたドワーフが今は別の場所にいるのか、それともただの倉庫なのかは分からない。

分からないが、


「気にしている暇すらない!」


いないのならば更に次へ。

俺は魔法を最大限活用し、基地の内部を飛び回った。そうする中で探知に幾つかの兵器を動かす部分も見つけたため、味方の援護になるように適当にそう言った武装も使用している。もちろん、味方にどこの武装を使用するのかは通達してからな。

外の状態を確認している余裕すらないし、少しは役に立っていると良いのだが。


「……さて、今度はドワーフか」


またドワーフがいたので回収しておく。運ぶのは魔法に任せて、俺自身は次の部屋へ突入だ。今のところ司令室なども見つけてないから、どこかしらの先にはあると思うんだが……いったいどこなのやら


「司令室の制圧が先か、ドワーフの回収が先か。そこも難しい」


俺たちの目的はドワーフの救出だ。だからこそ、ドワーフを集める方に力を入れた方が良いかも知れない。

だが、ドワーフを連れ出すにはある程度周囲の敵を打ち倒して包囲を崩す必要がある。先程までの防御陣形は、俺たちが中に入ると今度は包囲に早変わりしたからな。

出るのにも一苦労だ。


「ドワーフがもしかしたら突破口になるアイテムを作っているかもしれないが……そんな運頼みではな」


今まで何度も運良く勝ってきたし、生き残ってきた。だがそれは、運が良い以前に全力で事に当たってきたからだ。

ここでドワーフに頼り切りになるのは全力とは言えないし、そこで運良く転ぶとは到底思えない。


「となると、司令部制圧が必要か……」


そんな風に思う。だが、それと同時に司令部を制圧するにおいて警戒しなければならないことがある。それが、どこかの部屋にとらわれているドワーフが人質ならぬドワーフ質にされることだ。

今までは1人だけで放置されていたが、全員そうとも限らないしな。


脅されても困るし、司令部を制圧するより先にドワーフを全員保護した方が………………うん。悩むな。どっちを選んでも、最善の選択には思えないような気がする。

だが、それでも選ばなければならない。


「1人で動き回れるのは気楽だが、意思決定が必要になると気楽じゃなくなるな……」


俺は少しだけ今の状況を煩わしく思いながら、近くまで迫ってきていた敵軍の兵士を吹き飛ばした。

運が良ければ気絶する程度で済むだろうが、当たり所が悪いと大けがを負ったり、飛ぶ方向によっては基地の外にほっぽり出される可能性もあるな。


俺は忙しくてそれすら気にしている暇すらもなかった。



《sideセシル》

『な、何故だぁ!?何故戦闘機体ごときに負けている!!』

『おい!戦闘機体なのに、同じ戦闘機体では止められないのか!』

『止めろぉぉ!!たった戦闘機体1機だぞぉぉぉ!!!!』


すでに内部回線を使っていられる状況でなくなった敵が、オープンの回線で叫んでいますわ。実に愚かですわね。自分たちから弱いことをさらけ出していますわ。

私たちとの格の違いを実感しますわね。


「おほほほほほっ!私、ザコとは違いますのよ!ザコとはぁ!」


私をその辺の一般兵が乗る戦闘機体と同じだと思ってもらっては困りますわ。これでも教養という名目の下、お父様から戦闘機体の操縦を10年以上たたき込まれましたの。

私、これでも実家の私兵が束になっても負けませんのよ!


「敵軍が溶けていきますわぁぁ!!!」


偶に飛んでくる基地からの攻撃。それが何度か運悪く敵の船に当たったりもして、無警戒だった船が破壊されるなんていう幸運もありましたわ。

お陰である程度のシールドを基地側にさかなければならず、それ以外の部分に攻撃が当たって味方を破壊してしまうのを恐れ攻撃が少なくなる。お陰で、私も楽に動けていますわ。すでに何隻も敵を堕としていますの。


「敵軍がゴミのようですわぁぁ!!!」


数の差はあるにもかかわらず、大佐が適当に敵基地を操るお陰でこちらはかなり持ちこたえておりますわ。願わくば、敵の援軍が来る前に……

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