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23.優秀な敵は厄介ですけど何か?

現代ものの恋愛?な短編を投稿しました。

監禁系です。ご興味あれば是非是非。

さて、小型艦は順調に機雷に突っ込んで沈んでいっている。お陰でこちらとしても大型艦や中型艦を沈める機会が減ってしまったという状況ではあるのだが、


「隊長より連絡。まもなく接敵し、戦闘を開始するとのことです」


セシルからそんな連絡が、

モニターには、だんだんと近づいてきて大きく見えてくる大型艦が映っている。大型艦が5隻、中型艦が18隻といったところだ。数隻小型艦も残ってはいるが、これは数える必要も無いだろう。べつに小型艦の戦力を軽視しているという話では無く、


「敵小型艦機雷へと接触、大破しました!混乱が見受けられます!!」


機雷が仕掛けてある位置に丁度いてくれたんだよな。途中で機雷探知のために移動していた小型艦も近くは通ったのだが、都合の良いことにぶつかりはしなかった。だから、ここまで残っていて艦隊の近くで爆発したわけだ。

……本音を言えば大型艦に当たってほしかったところなんだがな。ひとまず艦隊を混乱させたというので納得しよう。


で、本番はここから。

さっき聞いたように現在セシル達は艦隊に近づいていて、


「戦闘機体、敵艦隊に接触。攻撃を開始しました!」


戦闘機体と敵艦隊の戦闘が始まった。

普通ならここで敵艦隊が圧勝するのが当然のことではあるんだが、


「2方向からの挟み込み。成功!敵艦隊中央の艦を回り込ませようとしていますが、配置の関係上時間が掛かっているようです!」


セシル達は2つに別れた。そして、敵艦達の側面から挟み込むようにして攻撃。それも、上手く中型艦を狙って攻撃をしたようだ。

張り付かれると武装が当たりにくかったりして対処が困難に。だからこそ逆に戦闘機体を挟み込む形にして潰したいようだが、挟み込むための船が上手く動けなくて結局動きは芳しくなく、


「中型艦側面の武装は両艦とも完全に破壊された模様です。現在一方的に攻撃を行なえています」


「ふむ。破壊までの時間は?」


「およそ6分程度だと思われます!敵艦が回り込むまでに10分はかかると思われますので、先に中型艦2隻が落ちる方が早いかと!」


「そうか」


良いペースで攻撃できているらしい。中型艦2隻を沈めた後の対応には悩むところだが……いや、違うな。


「隊長に連絡だ。5分30秒後に1度離脱するように伝えろ」


「イェッ、サー!!」


わざわざ破壊する必要は無い。破壊した瞬間に、というか、破壊されると判断した瞬間に向こうが自爆を図る可能性もあるからな。中型艦を自爆させるのは苦しいだろうが、何もできずに沈められるよりはマシと考えるだろう。

そうされるよりは、激しく消耗させた段階で待避させるのが最適だ。流石に中型艦となると置いていくかどうかも悩むだろうからな。


「……敵艦隊、中型艦2隻以外全て前に出ました」


「ん?予想以上に切り替えが早いな」


中型艦以外が前に出た。つまり、敵艦隊は中型艦は置いていってしまうつもりである、と言うことだな。敵の切り捨てが早い。

判断が軍人としては悪くないな。優秀な敵というのも厄介なものだ。

2隻減ってもまだ中型艦は16隻残っている。このまま直進してきて何隻が機雷で巻き込んだとしても、5隻以上は残るだろう。大型艦も4隻は残ると予想されるからな。

どれだけ上手くいったとしても、中型艦5隻と大型艦4隻、つまり合計9隻は残る

俺のいる艦隊と同じ数だな。……まあ、数が同じでも質が違うんだが。


「……となると、大型艦を狙うしか無いか」


中型艦では足止めできなかった。そして、このまま正面からぶつかり合えばこちらがもの凄く分が悪い。

ならば、大型艦を狙えばどうだろうかという話だ。セシル達もすでに置いていかれた中型艦からは離れて、艦隊を追っているので、


「隊長に足の速い中型艦、もしくは大型艦をできれば狙って欲しいと伝えてくれ」


「イェッ、サー!!」


セシルに連絡を入れる。

本音としては大型艦を狙ってほしいところだが、中型艦に囲まれてて近づけない可能性があるからな。その場合は無理せず、足の速さに特化した中型艦なんかを狙って欲しい。打ち合いをするだけならまだしも、打ち合いをしながら奇襲をかけられるなんて厄介だからな。


「……まもなく敵艦隊に追いつきます!」


暫くすると、セシル達は艦隊に追いつく。戦闘機体で艦隊に追いつくなんてあまりやらない、というか、できないことが多いのだが、腕の良いパイロットが乗る戦闘機体でないと通れないようなショートカットを通って追いついたようだ。つまり、狭いところとか、漂流物の多いところとかって事だ。

幸いなことに数体機体の損傷があったものの、死者は出なかった。さすがはセシルとその護衛と言うことだろう。

で、追いついたセシル達の映像がモニターには映っているのだが、


「隊長の機体が最後尾の大型艦へ接近!」


セシルは随分と思いきったことをやった。大してシールドの性能が高いわけでもない戦闘機体で大型艦に突っ込んでいったのだ。

そして、


「……敵艦シールド喪失!?エンジン部を破壊しました!?」


「「「「はぁ?」」」」

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― 新着の感想 ―
[気になる点] ジェットエンジンは気になった。 でも超未来技術だからなぁ…。ロケットってーのも古いかもよ。 小説作法としてはメインエンジンを破壊しました! ってやるのが誤魔化せて良さげ。
[気になる点] 宇宙空間に、ジェットエンジンは無いかと? ジェットは、空気中の酸素と燃料を燃焼して推力にします。 宇宙では、空気はないので、ロケットエンジンです。 方向制御ようには、小型のスラスター(…
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