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34.やっと戻りましたけど何か?

長い戦いもやっと終わりです。

色々と問題点の見える話の連続でした………


色々と忙しすぎて今日の誤字チェックはめちゃくちゃ甘めですすみません

俺の諸々とフィネークの攻撃により敵を弱体化させ、無事突破した俺たち。

其の後も追いかけてくる船はいるが、


「あまり機雷を警戒せずに済むというのは大きいな」


「ですねぇ」


敵が機雷をこれ以降はあまりしかけておらず、警戒度をかなり下げながら移動できている。

敵の数自体が少ない、と言うかいないと言って良いほどなのでフィネークに試し打ちしてもらえばしばらく安全に動くことが可能だ。

今のところフィネークのレーザーでも機雷は1つしか爆発していないし、しかも爆発したのがまず包囲を抜けてからかなり最初の方だった。


「抜けられるという想定はしていなかったか」


「でしょうねぇ。これ以降の対策はせいぜい前線付近に機雷を仕掛けておくくらいだと思います」


これ以降警戒するべきポイントがあるとすれば、それは今まで前線になっていた宙域付近の機雷だ。敵は逃げるために機雷をばら撒いたみたいだし、そのあたりになるとさすがに俺たちも速度を落として機雷を爆発させてく必要がある。


「とはいえそこまで追ってくる数も多くはないから、問題はないな」


「ですねぇ。本当に敵の士気が落ちすぎててビックリです」


敗走しているのだから敵の士気が落ちているのは納得できる。だが、それにしてもまりにも士気が低いのだ。俺たちが探知範囲内に入っても一切追ってくる気配がない、というか逆に逃げるような船が9割以上であるくらいだ。

士気が低いとかいう言葉だけで語れるようなレベルではない。


「指揮官はどうしてるんでしょうね?有能なイメージだったので、もう1回何か仕掛けてくるかと思いましたけど」


「さてな。何をするつもりかは分からないが、こちら側に小官らが来ることを予想していたのかどうかも不明だ。もしかすると、逆サイドに逃がさないための包囲くらいは考えていたのかもしれないな」


「あぁ~。私たちが強行突破してくるとは考えてなかったってことですか。まあ確かにああいう壁の作り方してると、どこを抜けてくるか分からないですからねぇ。対策の立てようもないですか」


「そうだな。ここまで読める相手だったのであれば、もっと早い段階で負けている」


「それもそうですねぇ」


敵の指揮官が優秀であることは間違いない。しかし、俺たちを圧倒できるほどかと言われるとそんなことはない。

俺にフィネークやダリヤ、そしてセシルと言った単体として強い協力者がいなければ負けていた可能性があるが、それを覆せるほどの力は持っていなかった。

その程度なのであれば、俺たちがここまで強行突破してこれるというのも予想できていなかった可能性が高いと踏んでいる。


「まあもし予想してきていたとしても、問題はないだろう」


「え?なんでですか?」


「そろそろ機雷が密集していると思われる地点に近づいてくる。そうなれば、こちらも罠が仕掛けやすい」


そういった直後だった。

レーダーに、付近で機雷が爆発したという反応が映る、

フィネークに撃たせていたレーザーが接触したようだな。


かなりの数仕掛けられていたようで、今も連鎖的に爆発が起こっている。もし射程の短い武装で解除などしていたら巻き込まれていそうだと思えるほどだな、

とはいえ実際は何も問題ないから、


「機雷を破壊しながら動く。ただし何かしてくる敵がいる可能性もあるため、適当にこちらの機雷を周辺に仕掛けておけ」


「「「「イェッ、サー!」」」」


敵の機雷の撤去をしつつ、こちらの機雷を仕掛けていく。もし何か考えていたとしても、これで多少は損害を回避できるだろう、


「しかし、やはり機雷を取っておいたのは正解だったか」


「そうですねぇ。もうそろそろ使い切りそうです。あの小出しの敵に対応するときに使ってたら、こんなことはできませんでしたよねぇ」


かなり前の段階で機雷を使おうという話が出たことがあった。しかし、その時は何かあるかもしれないからという理由で断ったのだ。

その結果が、今出た。

実際に機雷が爆発していないのだから結果が出たというのはおかしいと感じるかもしれないが、


「あっ。少将。もう敵が来ましたよ」

「機雷は警戒していなさそうですねぇ」


「そうか。対応は予定通りに行うぞ」


「「「「イェッ、サー!」」」」


まだ結果を出していないだけだ。その時はすぐに来る。

そう予想した直後、まさに予想通り敵艦数隻が沈んだ。


そして同時に、


「あっ。開通しましたね。やっと戻ってこれましたよぉ~」

「疲れたぁ~」


「気を緩めるな。敵はまだ迫ってきているし、周辺にも機雷はある」


「分かってますよぉ」

「油断はしませ~ん」


俺たちの船が味方のいる近くまで戻ってこれた。敵が仕掛けた機雷はほとんど突破し、安全な区域まで戻ってこれたのだ。


「ふぅ。さすがに今回は長かったな」


「そうですねぇ。こんな規模な戦い久しぶりでしたよぉ」

「そして、この規模の中で暴れまわるのも、ね」


色々と疲れはしたが、かなりの成果は得られた。

俺たちはその後も迫ってくる敵をレーザーで消滅させながら。肩の荷を下ろすのだった。

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