表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
148/244

33.きっと事故じゃないですけど何か?

投稿ミスってましたすみません。

機雷によってあけた穴。そこへ俺たちの艦隊約10隻ほどがなだれ込んでいく。

先頭は俺たちの艦隊であり、近距離になればこの船のフィネークによって強化された主砲が火を噴く。さすがに敵も船まで強力なものでそろえることはできなかったようで、主砲を食らえば敵艦は大破。


「こちらの被害は?」


「いくつか5割程度までシールドが減少している小型艦もありますが、問題ないと思われます」


「ふむ。ならばいい。このまま進むぞ」


5割削られたとなればいろいろと気を使わなければならないのだが、残念ながらそれをする時間すら惜しい。

無理矢理抜けたことで包囲自体は突破できたものの、敵艦は追ってきている。下手に艦隊の編成を変えたりしていたら的に成り下がるし、最悪追いつかれかねない。


「あとは道中に潜んでいる可能性のある敵を警戒する必要はあるが」


「この航路であれば問題ないかと。先回りなどできませんし」


俺のつぶやきに部下が肩をすくめて応える。

俺の設定したルートはかなり蛇行するようなものになっているし、行先も予想しづらい。敵もさすがにこれをどうにかするのは無理だろう。


「まあ、多少敵が出てきたとしても私が沈めてみせますわ!」

「そうですね。私も足止めくらいはできるでしょう」


俺たちの会話を聞いたセシルとダリヤが、待ち構えている敵くらいどうにかするなどと言ってのける。まあ今までの経験上どうにかなる可能性は高いと思うが、


「おやめください。特に隊長の場合、最悪今回の場合は敵が自爆して巻き込んでくる可能性がありますので」


「え?なんですの、それ。怖いですわね。やめますわ」


「じゃあ私はどうなんでしょうか」


「さすがにダリヤ様がどうこうという可能性は低いように思えますが、敵があまりにもこちらへの対策を念入りにとってきていますので……」


「あぁ。そういえばそうですね。となると、当然私にも対策がなされていると考えるのが自然というわけですか」


残念ながらダリヤが言う通りだ。相手が何を仕込んできているか分からん。下手に戦わずに逃げに徹するべきだろう。

で、そう判断したものの、



「………………何もなく帰ってこれましたわね」


「そうですね。さすがに先回りはできなかったみたいです」


「よ、よかったです……」


結局敵と一度も遭遇することなく基地へ来ることができた。

帰ってきたなどと言っているのは、この基地が一度来たことのある基地だからだな。よく物資の補給などでよる場所なのだ。


「あぁ~。疲れた゛ぁ゛ぁ~」

「今回はかなりビビったな。ちとちびっちまったぜ」


「いやぁ~。疲れましたわぁ~」

「本当ですね。今までとは緊張感が段違いです」

「初陣と同じくらい怖かったです!」


いったん安全な場所までこれたということで、皆ぐったりと疲れ切った表情で倒れこんでいる。

ここでやっと、フィネークの魔法により失明した者たちが医療ポッドに入れられ始めたな。


「あっ。そうですわ少将。魔力の異常というのはどうなりましたの?」


フィネークの魔法の件を思い出したためか、セシルがそんなことを聞いてきた。俺も今の今まで忘れていたため、


「試してみます。しばしお待ちを」


ここで試してみることにした。

検証の時に使ったものと同じ魔法を使い、


「あっ。かなり収まっていますね。少しだけ通常よりは魔法が強化されているようですが、誤差程度かと」


「おぉ。本当ですの?よかったですわぁ~………じゃあ、フィネーク。この間の魔法をまた使ってみてくださいまし。皆の誤解を解きますわよ」


「そうですね。汚名挽回のチャンスですよフィネーク。ここで通常なら使えることを示しましょう」


「そ、そうですね!分かりました!やってみます!!!」


友人2人に促され、フィネークが気合を入れて魔法を使おうとする。

なんとなく嫌な予感がして、俺は目の前を腕で覆った。


「ふぅ~……行きます!『フラッシュ』」


………………その後、医療ポッド送りになったやつらが増えたのは言うまでもないだろう。

フィネーク自身は最初から失明していたため何が起こったのか最初は分かっていなかったが、途中で気づくと周囲に土下座しまくっていた。

この間は土下座しそうな勢いで済んでいたが、今回ばかりはさすがにな……。


「私はなんてダメな人間なんでしょう………………」


それから数日間はフィネークがものすごく落ち込んでいて、セシルとダリヤは何とも言えない表情でそれを見守っていた。

一応あの2人も被害者で、しばらく近づかないようにと護衛たちから止められていたからな。


「少将。私、どうすればいいんでしょうか。何が足りなかったんでしょう………」


『何が足りない?そんなのは分かり切っている!筋肉だ!』


「き、筋肉!?」


『そうだ。筋肉だ!そのたるんだ体を動かして、誰もが認める筋肉をつかみ取るんだ!』


「……はい!少将!私やって見せます!!」


まあ、いくら落ち込んでいるからと言ってトレーニングルームの俺をまねしたAIに相談するのはやめてほしいのだが。しかも俺のトレーニングしている真横で。

あと、俺のキャラ絶対そうじゃないよな。

新作「悪役に転生したので全力で悪になろうと思う。デイリーミッションも手伝ってくれるから余裕で……あれ?主人公どこ行った?」

を投稿しました。


例のやつです。よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ