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29.光に包まれてますけど何か?

誤字報告ありがとうございます。

残念なお知らせがある。良い知らせと悪い知らせではなく、悪い知らせしか今回はない。

その知らせが何かと言えば、


「目が、目があああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!?????」

「ギャアアアアアアアアアアアァァァァァァァ!!!!?????」

「あ、あれぇ?光が出たはずなのに、目の前が真っ暗………」


目を押さえて転げ回る部下。それ以外にも、一瞬でやられて状況が理解できない部下やギリギリ運良く回避した部下なんかもいる。

何が起きたのかと言えば、


「フィネーク!光強すぎぃ!!」


「ふぇっ!?ご、ごめんなさぁぁぁい!!!…………で、でも、そんなに明るいですか?私まだ目の前が真っ暗なんですけどぉ」


「「「「それはフィネークの目がつぶれたからだよぉぉぉぉ!!」」」」


部下たちは全力でツッコミを入れる。どうやら発動したフィネークも大きな被害を受けて、一瞬で視力を奪われたようだな。かわいそうに。

ただ、死んでないなら医療ポッドなどでどうにでもできる。

すぐに回復は可能だろう。


「ハァ……訓練生、魔法による光源は手元に維持しているか?」


「は、はい。維持している…………と思います」


見えないから自信がないようだな。ただ、魔力を感じてもフィネークの近くに魔法のような痕跡を感じ取れるので、間違いはないと思う。

ということで、


「訓練生、消せるのなら消してもらいたいが、無理ならそれを維持し続けろ」


「わ、分かりました。ご迷惑をおかけしてすみません………………え、えぇと。消せなさそうなので維持してます」


消せるかどうか試してもらったが、難しいようだった。魔力自体は霧散しようとしていたのだが、なぜか周囲の魔力が群がるように集まってきている。その所為で消そうとする力以上に魔法が維持される魔力が増えて結局消せなかったのだ。不思議な現象で解析したい欲もあるが、今はそれよりもこの光をどうにかするのが先決だな。


「では、小官は少し近くに行かせてもらう」


「あっ。は、はい。ご、ご自由に?」


ここで使う単語としては間違っているが、俺は気にせず近づいて行く。告げておいたのは、一応足音などで余計な警戒をさせないためだな。

突然足音がしだしたら敵なのではないかと疑ってしまうかもしれないし。


「訓練生。今から小官がその魔法へ対処するため、動かないように」


「は、はい!分かりました!」


とりあえず近づくことはできた。

あとは魔法さえ動かさず維持してくれたら、


「……おっ。消えた」

「また真っ暗ですけど、さっきよりは安心ですね」

「え?光消えたの?ずっと真っ暗だし、私やっぱり目をやられちゃってるかな?」


部下たちの会話が聞こえてくる。どうやら部下たちの中で目をやられなかった者達には、光が消えているように見えているらしい。

俺も光は見えていないが外も本当に見えていなかったかは分からなった。なので、こういう声を聞くことでしっかり目的が達成できたのだと実感できた。


「さて。では、今度は緊急用の照明器具を使用する。こちらなら光の強さも問題ないはずだ」


「や、やっと安心できる」

「私、目はまだしばらく(つむ)っておこうかな」

「若干怖さはあるよねぇ」


俺は緊急時用の照明器具を点灯させる。

ただ、目を閉じているやつもまだ多い。かなり怖がっているな。もちろん中には目をやられて見えない奴もいるんだろうが。

ちなみにそんな怖がっている部下たちに、


「ごめんなさい!本当にごめんなさい!!!」


フィネークは平謝りしていた。土下座でもしそうな勢いである。

まあ、自分の影響で何人も目がつぶれて壊滅的な被害を受けていればこうもなるよな。この艦隊じゃなければ普通に罰則もあり得た失態だ。

この船は基本的にフィネークは好かれてるし、理不尽には慣れている。そのため多少怒られることはあっても、罰則などはない。

が、


「セシル様。ご友人といえどあのような事態を引き起こすものを近くに置いておくのは……」

「ダリヤ様。しばらくあのものとは距離を置いた方が……」


何も悪い影響がないわけではないな。

セシルとダリヤの護衛たちはこんなことを引き起こしたフィネークは少し危ういということで距離を置くように進言しているな。2人も、それを受け入れることはさすがにないが微妙な顔をしている。

あの失態を繰り返すとなると近くにいた場合非常に危険だからな。


「いつものようなうっかりだとしても……」

「今回はなかなかにひどいですね」


2人も難しい顔をして悩んでいる。

今回のミスはうっかりでは済まされないレベルのものだ。フィネークも魔法の使用経験はあっただろうが、なぜあそこまでまばゆい光が出てしまったのか。多少ミスをするくらいであっても、あそこまでにはならないはず。

となると、


「やはりあの魔力の反応………………」


魔法を消そうとしたとき、それ以上に集まっていた魔力。あれが何か関係しているのではないかと思う。

どういった現象なのかさっぱりわからないが、


「少し検証をする。離れろ」


「「「「イェ、イェッサー!」」」」

もう1作書いてる方がそろそろ終わりそうなのですが、次に何を書くか迷っています。ということで質問です。読みたいものを次の2つからお選びください。

・ローファンタジー悪役令嬢(ニチアサ要素あり)

・見た目詐欺VRMMO(詐欺内容はまだ悩み中)

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― 新着の感想 ―
[一言] ローファンタジー悪役令嬢(ニチアサ要素あり) に一票です。
[気になる点] フィネークは平謝りしていた。土下座でもしそうな勢いである。 まあ、自分の影響で何人ンも目がつぶれて壊滅的な被害を受けていればこうもなるよな。この艦隊じゃなければ不通に罰則もあり得た失…
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