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2章 エピローグ

2章が終わるまで、結局タイトルから2章開始は取れなかったw

「丸く収まったみたいだね。よかったよかったぁ~」


「………いや、まったく丸く収まってはいないと思うが?」


ドワーフに関するもろもろが一応ひと段落して。新たな問題こそ出てきたものの、俺はいったんそれを隅に置いて休暇を過ごしていた。

現在は、奴隷商で逸脱者のミミと一緒に今回のことを振り返りつつ過ごしている。


「いやぁ~。まさかドワーフの奴隷を扱うことになるなんて思わなかったよ」


「俺だって、ドワーフが誘拐されているとは思わなかった。今回のは予想外もいいところだぞ?………でも、なんかまだきな臭いんだよなぁ。絶対これだけじゃ終わらない気がする」


「まあねぇ。他国にドワーフも流出してるんでしょ?何もないわけがないよね」


ちなみにミミだが、今回協力したということでドワーフの奴隷を今後正式に扱えるようになったらしい。ドワーフ側で奴隷落ちさせるという罪人を買い取って販売できるようになるという専属契約を結んだそうだ。しかもほかの奴隷商でドワーフなんて扱えないから、独占状態だな。

当然ながらいろいろと販売にあたっては条件があったりするのだが、


「関係ないくらい利益は出るよな」


「そうだね。すでに各国から買いたいっていう要求は来てるし、商会の手がさらに伸ばせそうだよ」


「影響力も拡大するか。………これでこの国との結びつきを疑われなければもっといいんだけどな」


「本当だよぉ。………とはいっても、今回ので関わらなかったら影響力は強まらなかっただろうしねぇ。今回は仕方なかったでしょ」


「まあ、な」


ミミのタチバナ奴隷商会にはできるだけ国とのかかわりを持ってほしくなかった。持つとしても、政治にはかかわらないようにしてほしかったのだ。

だが、今回のドワーフ関連はどうしても国とかかわらなければいけなかったわけだ。それによって他国とのつながりを強められるというのだから完全に悪かったわけではないのだが、やはり痛い部分ではある。

1つの国と関係が深いと、他の国にあまり信用はされないから。


影響力のために信用性を犠牲にするか、信用性のために影響力を逃すか。そういう選択が必要だったわけだ。

そして、俺たちがうまく任務を遂行するためにも今回ミミがかかわることは必要だった。


「とはいえ、助かった。ありがとな」


「うんうん。ゴトーにそう言ってもらえるなら頑張った甲斐があったよ。また必要になったら言ってね?できる限りのことはするから」


「ありがとよ。それなら、その時は頼らせてもらう」


とは口では言うが。

俺が逸脱者に求めること以外で助けを求めることがあるかは微妙なところだな。逸脱者は来るかもわからない巨大な波に対抗するために育てたんだから、たとえ目の前に脅威が迫ったとしてもそれが俺の想定した脅威でなければ頼らないかもしれない。

今回のように、逸脱者側にも利益があることでなければ。


「で?次の任務は何なの?」


「軍事機密だぞ。言えるわけないだろ」


「えぇ~。行先くらいいいじゃん」


「ダメに決まってるだろ………と言いたいところだが、まあそれくらいはいいか」


「お?本当に!?」


「ああ。俺の次の行き先は………」


ミミは、とても期待した、とでもいうのだろうか、ワクワクしているような表情で俺の言葉を待っている。

ただ、おそらく俺の回答を聞けばその顔は、


「俺の次の行き先は、戦場だよ」


「………………いや、そんなこと分かり切ってるからぁぁ!!!!」


ミミの不満がこもったツッコミ。その頬は大きく膨らんでおり、ジトっとした視線もセットでついてきている。

まあ、戦場以外になんてほとんど俺たちはいかないからな。


「ただ、今回の戦場はこの前よりマシだと思うぞ?」


「えぇ?本当に?」


「ああ。本当だ。………たぶん」


「たぶんって、全然信用できないじゃん!」


ミミの目線はさらにどんよりとするが、正直これに関しては仕方ないと思う。

なにせ、戦場で何が起きるかなんて分からないんだから。時として惑星を襲った時に敵の皇太子が乗ったどでかい船が来ることもあれば、敵の戦闘艦を制圧したら中からドワーフが出てくるなんて言うこともある。

本当に予想なんてできやしない。


「精々、死なないように祈っておくくらいしかできないな」


「えぇ~。………まあ、私もゴトーが安全にいられるように祈ってはいるけどさ」


「そうか。ありがとな」


いま俺たちの艦隊は、国民からの人気も高いセシルとダリヤがいる。だから、活動しないわけにはいかないのだ。

サボってるなんて言われたら困るし。

というか、国としても国内の指示とかいろいろ考えて艦隊を動かさないわけにもいかないだろう。そうなれば、俺もそれに巻き込まれるのは明白だった。


「まあ今はそんな目先の話はいいんだよ」


「そうだね。もっと未来の、大きなことを話そうか」


俺たちは語らいあう。この先の未来を。

その未来が実現するかどうかは別として、あの時店先で泣いていた少女は今満たされていた。それなら俺にも、文句などあるはずがなかった。



《2章 完》

ということで、これで2章は終了となります。ありがとうございました。

また明日からは3章が始まりますので、引き続きよろしくお願いします。




さて、ここでなのですが皆さんに少し。

専用機体フラグが前話でつにに立ちました。やっぱり、宇宙での戦闘をするなら専用機は欠かせませんよね。(ただし作者の中だとボ〇ルの専用機となっておりますwボ〇ル〇型みたいな感じですねw皆さんはご自由にご想像ください)


で、そこでなのですが皆さんからご意見を募集したく思っております。

すでに基にする機体は決めてあるので、性能と配色などは決めてあります。

ですがここで皆さんからは、3人娘それぞれに合いそうな動物を考えて教えていただきたいのです。なぜ動物なのかと疑問に思われるかもしれませんが、作者は機体の動物化が好きだからですね、アッ〇イがクマっぽくなってベ〇ッガイになるような感じ、好きなんです。

ということで、3人に合う動物お願いします!!

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― 新着の感想 ―
[一言] 大変!忘れられた王子が半透明になってるっ!!
[一言] 名前:戦い方から(普段のイメージ) セシル:虎(ねこ) ダリア:ピラニア(イルカ) フィネーク:鷹(犬) とイメージしましたが冷静に考えて王女殿下をピラニア呼ばわりしていいのでしょうか?w …
[一言] セシル  両腕にアイアンクローのカニ又はザリガニ ダリヤ   やっぱり蜂 フィネーク  マクロスのデストロイドモンスターでヒヨコ
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