表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

101/244

61.さらわれましたけど何か?

本日1話目です。

あっ、そうそうジャンル別月間1位ありがとうございます。これからも精進していく所存です。

《sideフィネーク》

私、フィネーク。とっても可愛い、軍の訓練生!

プライドは高いけど面倒見が良くて可愛いセシル様や、普段は表情が崩れないのに可愛いものに目がないとってもかわいいダリヤ様。そして、普段は見た目と違ってクールなのにプライベートだとチャラい憧れのゴトー大佐といった、とっても素敵な仲間達と一緒に船に乗って宇宙を飛び回ってるんだ!

そんな私は、今絶讃、


「大人しくしていろよ?変な動きをすればすぐに拷問してやるからな?」


「……はい」


監☆禁☆中です!

今いるのは牢屋。中はジメジメして薄暗くて、なんだか怖い音が流れてる。まるでホラーゲームで死体が置いてありそうな場所!

……わぁ~!部屋の扉の周りにあるもの、ただの鉄格子かと思ったら電流が流れてる!とっても危険だね!私触ったら黒焦げになっちゃう☆!

触らないように気をつけないとね☆!


……な~んて、テンションを無理矢理上げてるのは勿論怖いからだよ!演出のためなんだろうけど周囲から悲鳴っぽいものや鼓動を速くするような音が流れてるし。ちょっとでも気を抜くと発狂しそう☆!

なんでこんなことになったのかな~。



私は顔を振り返る。

事の発端がどこかというと悩んじゃうけど、やっぱり1番大きいのはゴトー大佐抜きで基地を制圧した後。


「なぁ。そこの嬢ちゃん」


先客の1人のドワーフに話しかけられた。

基地から連れてきた捕虜ではあるけど、今回救出する対象であるドワーフと言うことでそんなに警戒はしてなった。


「はぁ~い。何ですか?」


「いや、ちょっと今腕痛めて手作業ができなくてよ。暇だから話し相手になってくれねぇか?」


「はい。良いですよ!」


見てみると、そのドワーフの腕には包帯が巻かれていた。腕も動いてはいるんだけど、どこかぎこちないからまだ痛めているのが分かった。

そこで私は快く話し相手になる事を了承。

この艦隊のことなど色々質問されたから、全部素直に答えた。


その結果、


「悪いな嬢ちゃん」


「え?」


一瞬。

今までとは比べられないほど速い動きで私の腕が取られた。ドワーフさんは腕を痛めてたはずなのに、何故かその腕は何も異常がないかのような速さで私の腕まで来て、


「動くな!動けばこいつを殺すぞ!」


「っ!?」


私は気付いたら拘束され、首元にナイフを押し当てられていた。

突然の出来事で周囲は固まる。その一瞬の隙を突いてドワーフさんは逃走。そんな中、私も人質として連れ去られた。


「ま、待ちなさい!」

「待って下さい!何のつもりですか!」


そんな中でもいち早く動いたのが、セシル様とダリヤ様。

2人とも高い身分にもかかわらず、私を友達と認めてくれる私にとっても大事な人達。

だけど、


「動くなっつってんだろぉ!こいつを殺すぞ!」


「「っ!?」」


喉元のナイフが押しつけられ、皮膚が切れるのが分かった。そんな脅しに2人が息をのむ。

そしてその脅しに逆らえず、護衛の人達に命令もできず固まるほか無かった。私はその光景に、強い後悔を感じた。私のせいで、2人が動けないなんて言うとても危険な状況を作ってしまったのだから。


「……あばよ!こいつは人質としてもらってくぜ!」


ドワーフさんはそうして誰も動けない中私を抱え、戦闘機体へと乗り込んだ。そのまま艦隊から離れ、逃げていく。

逃げるときのドワーフさんは、どこか切羽詰まったような、それでいて何かに思い悩むような顔をして、


「……すまん」


「え?」


「巻き込んで済まんかった」


私へ謝罪してきた。

私はわけも分からず首をかしげる。なにせ、理解が追いついていないんだから。

それでもドワーフさんは待ってくれたりせず、自分語りを始めて、


「まだ仲間が何人も誘拐されたままなんだ。ここで俺が戻って敵対しないところを見せないと、仲間が殺されちまうかもしれねぇんだよ」


「そ、それは……」


なんとなく理解した。ドワーフさんは私たちと敵対したいわけではなく、単純に仲間を守りたかったんだって。

だから、敵国から信頼されるために1人悪役になって逃げた。


ただ、その逃亡に私が巻き込まれただけだってこと。

運が悪いと言えばそれで終わりな分けだけど……


「それでこんな状況かぁ~」


私の口からは「はぁ~」という大きなため息が漏れた。ただ、それは私の耳に聞こえる前に周囲の悲鳴やら物音やらでかき消されたけど。

でも、私は聞こえなかったけど、


「まあそんな気をおとすなって。ちょいと居心地は悪いかもしんねぇけど、死ぬわけじゃねぇんだから」


ドワーフさんには聞こえたみたいだった。

目の前に何かを抱えてやってきたドワーフさんに私は視線を向け、


「どうしてここに?」


「いや。俺の要求通り、ちゃんと嬢ちゃんにひどいことをされてないか見とこうと思ってな」


「あぁ。そうなんですね。ありがとうございます」


私は頭を下げる。こうなったのはドワーフさんのせいではあるんだけど、とりあえず下げておく。

そして、顔を上げようとした時だった。


ぐらっと地面が揺れる。

それはこの部屋だけの演出かと思ったんだけど………

水曜日くらいに新作(すでにきりが良いところまでかいている)を投稿ようかと思っています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] ペラペラ内情喋るとか軍紀違反すぎるだろ・・・それより今回誤字が酷いです。元の文章が何なのか推測すらできないのが有ります
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ