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「えっと君は……魔物?アニマ?」


ローラリィが仰向けから胡座に姿勢を変えてふよふよ浮かぶ球体に質問をする。

どんな原理で浮かんでいるのだろうか。


魔法だとしてもローラリィは実際問題使えるはずの魔法が一つも使えない。


だとするならば、魔法以外の手段か、それ以上の謎か。どっちにしろ敵ではなさそうで一安心している。


「アニマっていうのは何かわからないけど魔物でもないよ」

「じゃあ、妖精とか!」

「……妖精は遠い昔にこの地から逃げてしまってもう見ることは出来ないよ」

「そうなんだ。あ、私ローラリィ!飛行魔法を使って旅してたのにいきなり墜落しちゃったんだ」

「僕はライ。あれ?ラーだっけ?あ、あはは名前を名乗らないと忘れちゃうものだね」

「うーん、理解できない!」


話しながら歩く。

何となくライ?ラー?が先導してくれてるっぽいからその後について行く。


「ま、僕のことは好きに呼んでよ」

「分かった、ラーちゃん」

「ちゃん呼び……」

「い、嫌だった?」

「いや、良いね!可愛い響になって嬉しいよ!」

「そう、良かったわ」


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