艦艇要目(アメリカ海軍)
本作は、海軍補充計画を見るものなので、アメリカ艦艇の詳細については、可能な限り割愛します。
「ルイジアナ級」戦艦
同型艦
ルイジアナ
メイン
ニューハンプシャー
ヴァージニア
先の計画上で、「超大型戦艦」とされたものです。
実質は、「モンタナ級」の主砲を新開発の18インチ砲にして、防御力をさらに強化したものです。
怪物には違いありませんが、港湾施設の規模から考え、量産できるギリギリのサイズはやはりこの辺りでしょう。
これは、史実「ミッドウェー級」大型空母が「モンタナ級」の船体を手直ししたものであることからも推測できます。
アメリカといえど、これ以上の規模の艦艇は運用効率の点からおいそれと作れないと判断できます。
それに、本クラスが建造される理由も日本への対抗の為であり、感情面では御輿以上のものではありませんから、より大きな戦艦など作る理由が感情面以外では希薄すぎます。
スペックの詳細は割愛しますが、「モンタナ級」より5〜10%ほど重く、速力が0・5〜1ノットほど低くなる程度でしょう。
なお艦名は、「モンタナ級」からだと1隻足りないので、アメリカを象徴する州の一つより追加しています。
「モンタナ級」戦艦
同型艦
モンタナ
オハイオ
史実そのまんまの「モンタナ級」です。
十二分に強力な戦闘力を持つ戦闘艦であり、アメリカが建造するべくして建造した、重戦艦群の正統な後継者といえるでしょう。
「ルイジアナ級」とあわせて6隻しかなく、日本の「大和級」とその眷属の数に対して不利ですが、抑止力としては十分な数でしょう。
なにしろ、「アイオワ級」も4隻ありますし、日本の「葛城級」に匹敵する、「サウスダコタ級」、「ノースカロライナ級」も合計6隻もありますからね。
総合戦力では、アメリカ側が上になります。
ただし、日本がせっせと超戦艦群を作るので、アメリカ上層部の意向で、18インチ砲搭載へと傾倒して、2隻の建造にとどめられます。
「ユナイテッドステーツ級」空母
同型艦
ユナイテッドステーツ
コンステレーション
コンスティテューション
史実の「ミッドウェー級」に相当する大型空母です。
艦の名称は、史実3年計画の「レキシントン級」巡洋戦艦の未完成艦よりいただきました。
ドイツの急降下爆撃機に対する脅威と、日本海軍の計画する大型空母計画に触発されたものになります。
そして、史実同様「モンタナ級」戦艦の船体設計を流用しています。
ある意味、「モンタナ級」の準同型艦、準姉妹艦といえるでしょう。
航空機運用能力、防御力など申し分ないカタログスペックを持ちますが、「艦」としてではなく「船」としてのバランスは、史実同様のアンバランスさを持っているのも同様です。
おそらく乗員は、カリブ海や西太平洋で酷い目にあっていることでしょう。
「エセックス級」空母
同型艦
エセックス
イントレピット
タイコンデロガ
フランクリン
ハンコック
アンティータム
オリスカニー
「エセックス級」です。
それ以上でもそれ以下でもありません。
とても優秀な大型空母で、完成度はこの当時世界最高と言って良いと思いますし、純粋な空母として設計された分だけ「ミッドウェー級」よりもバランスも良好です。
戦時計画の空母とは、とても思えない艦艇ですね。
さすがアメリカです。
しかしこの世界では、ドイツが相手になるので、スターク案の過半が廃案になり、ヴィンソン案の過半が建造されるのみとなります。
なお、「ハンコック」以下の3隻が史実の後期型に含まれます。
史実よりはるかに姉妹が少ないので、「オリスカニー」も普通に就役してます。
そして、1950年頃に順番に近代改装に着手しているでしょう。
なお、艦名は、純粋にこのクラスのために用意された名称から、なるべく有名な艦艇をピックアップしてみました。
※1:上記以外の艦艇については、主旨から若干逸れる内容となるので全て割愛します。
※2:上記以外の戦艦、空母、その他の艦艇については史実とほぼ同じとします。
ただし、史実の1939年以降に計画された艦艇は、空母については大幅に数を削減しての建造となります。
史実と同レベルに建造されるのは、駆逐艦と護衛艦艇についてのみです。
※3:「デ・モイン」、「ウースター」クラスなど、史実の第二次世界大戦後半で計画・建造された艦艇については史実と同程度の数とします。




